15 / 38
五度目の接触、対戦
15、曖昧な勝敗
しおりを挟む
きよみは彼に避妊具を付けさせ、仰向けに寝かせるとその上に跨った。最初は硬い彼と自分の性器を擦り合わせていただけだったが、すぐに耐えられなくなって自らの中へ迎え入れた。
きよみは自ら腰を揺らした。彼は喘ぎ、腰を掴んできたが、それは許してやった。彼を使って自身の快楽を貪り、やがて果てた。きつく彼を締め付け、痙攣した彼女に続いて、彼もわずかな時間差で果てた。目の前の身体にもたれかかると抱き締められ、そのまま荒い呼吸を繰り返す。呼吸が落ち着いてくると、彼の身体から下り、隣に転がった。
「もう一回やれそう?」
「先輩は大人しくしてませんでしたね」
「ちゃんと言うこと聞いてたじゃん。最後もきよみちゃんが上だったし」
「女に上になられるの嫌いですか」
「いや、慣れてないだけ。気持ち良かったし。それにきよみちゃんのイく時の顔を下から眺めるのも悪くないしね」
「そうですか」
「まだ怒ってるの?」
「怒ってないってば」
「そろそろ教えてよ。何に怒ってるの?」
「先輩の身勝手さに」
「やっぱ怒ってるんじゃん」
じろりと睨む。
「もういいんです。私も好き勝手させてもらうんで」
「うーん、ちょっと意地悪し過ぎちゃった? それとも逆に意地悪が足りなかった?」
「どういう意味ですかそれ」
「たとえばさっき、素直に止めちゃいけなかったのかなーとか」
いつの話をしているのかわからないのに、真っ先に浮かんだのは、脚への愛撫をさせている時。あのままあそこを愛撫されていたら、きっとそのまま果てていた。
「女の子の言う『ダメ』って、男には難しいんだよね」
「『ダメ』は『ダメ』ですよ。嫌がる相手に強引に迫るのは犯罪です」
「うん、いや、そんなことはしないよ」
「今しようとしてたでしょ」
「してないよ。きよみちゃんの言う『ダメ』がどういう意味の『ダメ』かを考えないとって話で」
「『ダメ』は『ダメ』なんですってば。『ダメ』っていうのは『ダメ』って意味です」
「わかったよ。わかったけどさあ」
「けどじゃない」
「うーん」
叱るように言うと、相手はしょんぼりと子犬のような表情をした。そんな顔も出来るのかと、胸の奥が小さく揺れる。それを悟られないよう、厳めしい顔を保つ。
「俺はきよみちゃんに、気持ち良くなってほしいだけなんだけどな」
「自分が気持ち良くなりたいだけでしょ」
「それはそうだけど、きよみちゃんが気持ちよくならないと、こっちも気持ち良くなれないじゃん? 俺、一方的なのってあんま好きじゃないんだよね」
その一言で、きよみはキレた。
「どの口がそれを言うんですか! 一方的って、先輩はいつも一方的でしょ! 私はそれを怒ってるんですよ!」
「え、え?」
「身勝手で一方的じゃないですか。先輩はいつだって。今日はもうさっさと帰って」
「ええ? きよみちゃんの方が一方的じゃない?」
「帰ってって言ってるの!」
「ええ?」
訳がわからないという顔をしながらも、彼は投げつけられた服を着る。
「とりあえず今日はもう帰るけど、また連絡するから電話無視しないでね」
「帰って!」
彼からの電話は無視をする。今日家に行ってもいいかと連絡を寄こすだけのメッセージも無視をする。そこに迷いはない。
そうして数日経った頃、彼はいつもの笑みを浮かべて、家の前で待ち伏せていた。
きよみは自ら腰を揺らした。彼は喘ぎ、腰を掴んできたが、それは許してやった。彼を使って自身の快楽を貪り、やがて果てた。きつく彼を締め付け、痙攣した彼女に続いて、彼もわずかな時間差で果てた。目の前の身体にもたれかかると抱き締められ、そのまま荒い呼吸を繰り返す。呼吸が落ち着いてくると、彼の身体から下り、隣に転がった。
「もう一回やれそう?」
「先輩は大人しくしてませんでしたね」
「ちゃんと言うこと聞いてたじゃん。最後もきよみちゃんが上だったし」
「女に上になられるの嫌いですか」
「いや、慣れてないだけ。気持ち良かったし。それにきよみちゃんのイく時の顔を下から眺めるのも悪くないしね」
「そうですか」
「まだ怒ってるの?」
「怒ってないってば」
「そろそろ教えてよ。何に怒ってるの?」
「先輩の身勝手さに」
「やっぱ怒ってるんじゃん」
じろりと睨む。
「もういいんです。私も好き勝手させてもらうんで」
「うーん、ちょっと意地悪し過ぎちゃった? それとも逆に意地悪が足りなかった?」
「どういう意味ですかそれ」
「たとえばさっき、素直に止めちゃいけなかったのかなーとか」
いつの話をしているのかわからないのに、真っ先に浮かんだのは、脚への愛撫をさせている時。あのままあそこを愛撫されていたら、きっとそのまま果てていた。
「女の子の言う『ダメ』って、男には難しいんだよね」
「『ダメ』は『ダメ』ですよ。嫌がる相手に強引に迫るのは犯罪です」
「うん、いや、そんなことはしないよ」
「今しようとしてたでしょ」
「してないよ。きよみちゃんの言う『ダメ』がどういう意味の『ダメ』かを考えないとって話で」
「『ダメ』は『ダメ』なんですってば。『ダメ』っていうのは『ダメ』って意味です」
「わかったよ。わかったけどさあ」
「けどじゃない」
「うーん」
叱るように言うと、相手はしょんぼりと子犬のような表情をした。そんな顔も出来るのかと、胸の奥が小さく揺れる。それを悟られないよう、厳めしい顔を保つ。
「俺はきよみちゃんに、気持ち良くなってほしいだけなんだけどな」
「自分が気持ち良くなりたいだけでしょ」
「それはそうだけど、きよみちゃんが気持ちよくならないと、こっちも気持ち良くなれないじゃん? 俺、一方的なのってあんま好きじゃないんだよね」
その一言で、きよみはキレた。
「どの口がそれを言うんですか! 一方的って、先輩はいつも一方的でしょ! 私はそれを怒ってるんですよ!」
「え、え?」
「身勝手で一方的じゃないですか。先輩はいつだって。今日はもうさっさと帰って」
「ええ? きよみちゃんの方が一方的じゃない?」
「帰ってって言ってるの!」
「ええ?」
訳がわからないという顔をしながらも、彼は投げつけられた服を着る。
「とりあえず今日はもう帰るけど、また連絡するから電話無視しないでね」
「帰って!」
彼からの電話は無視をする。今日家に行ってもいいかと連絡を寄こすだけのメッセージも無視をする。そこに迷いはない。
そうして数日経った頃、彼はいつもの笑みを浮かべて、家の前で待ち伏せていた。
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
“熟年恋愛”物語
山田森湖
恋愛
妻を亡くし、独りで過ごす日々に慣れつつあった 圭介(56)。
子育てを終え、長く封じ込めていた“自分の時間”をようやく取り戻した 佳奈美(54)。
どちらも、恋を求めていたわけではない。
ただ——「誰かと話したい」「同じ時間を共有したい」、
そんな小さな願いが胸に生まれた夜。
ふたりは、50代以上限定の交流イベント“シングルナイト”で出会う。
最初の一言は、たった「こんばんは」。
それだけなのに、どこか懐かしいような安心感が、お互いの心に灯った。
週末の夜に交わした小さな会話は、
やがて食事の誘いへ、
そして“誰にも言えない本音”を語り合える関係へと変わっていく。
過去の傷、家族の距離、仕事を終えた後の空虚——
人生の後半戦だからこそ抱える孤独や不安を共有しながら、
ふたりはゆっくりと心の距離を縮めていく。
恋に臆病になった大人たちが、
無理をせず、飾らず、素のままの自分で惹かれ合う——
そんな“優しい恋”の物語。
もう恋なんてしないと思っていた。
でも、あの夜、確かに何かが始まった。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる