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六度目の接触、やり直し
16、すれ違いの原因
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代わり映えもなく家の前に立つ男を、きよみは飽きもせず睨みつけた。
「まだご機嫌斜めだね、きよみちゃん。気難しい女の子の相手は難しいなあ」
「何しに来たんですか」
「仲直りしに」
きよみは胡散臭そうな目を向ける。
「あのままじゃ、お互い消化不良じゃん?」
「お互い? 先輩だけでしょ。他のセフレのとこ行けば」
彼の横を通り抜け、鍵を差し込んだ。
「きよみちゃんは最初から、俺のことセフレ扱いしてるもんね。ひどいなあ。俺は普通にきよみちゃんが好きで、口説いてるだけなのに」
「白々しい。私はセフレなんていたことないし、先輩に好き勝手されるまで、こんな経験ありませんでしたよ」
「え、そうなの? じゃ俺もう彼氏?」
「さようなら」
「待ってよ、きよみちゃん」
今度は前のような失態はおかさない。がっちりとバッグを抱え込んで何も抜き取られないようにガードしながら、玄関扉を開ける。堂々と家に入って扉を閉めようとすると、何かが引っかかってドアが閉まらない。見るとつま先が挟まっていた。
彼をひと睨みした後、彼の足を踏んづけてドアを閉めようとすると、がばっとドアが開けられて、相手の侵入を許してしまった。
「入っちゃった」
にっこり笑う彼に絶句する。自分の読みの甘さをのろった。
ガチャリと鍵をかけた相手は、腰を抱いて唇を重ねてくる。
「誤解してるようだけど、俺はきよみちゃんをセフレだなんて思ったこと一度もないよ。本気で口説いてる」
「どこがよ。ヤりたいだけでしょ」
「それはきよみちゃんの方でしょ。きよみちゃんがヤりたがるから、俺はきよみちゃんの求めるものを差し出してるだけ」
反論しようした口を唇で塞がれ、ジーンズの上からお尻を揉まれる。脚の間には彼の膝が割り込んでくる。
「嘘ばっかり。自分の都合のいいように解釈してるだけでしょ」
首に口づけを受けながら、きよみは彼を押しのけようとする。
「この前私が生理だって言ったら、すぐ帰ったじゃない。次の約束もせずに。ヤれないなら一緒にいる意味ないってことでしょ」
「違うよ。生理のときって男はあんまり傍に寄らない方がいいんでしょ。だから帰ったんだよ」
「誰がそんなこと言ったのよ」
「女の子ってみんなそうでしょ? イライラするから近寄るなって」
「そういう人もいるけど、寄り添ってほしいって人もいるでしょ。それじゃ恋人が生理になったらどうするのよ」
「極力近寄らないようにする、じゃないの?」
向かい合い、瞳を重ね、相手の心の内を見る。彼はまじめに言っているらしい。
「……本気で言ってるの?」
「違うの?」
直前までの熱い空気が、唐突に冷めてくる。瞳の奥の本音を見抜こうとするが、どれだけ見つめても、相手の表情は変わらなかった。
「今までそういう人とばかり付き合ってたの?」
「どうだろ。それが正解だと思ってたから、直接聞いたことはないかも」
「聞きなさいよ、相手にちゃんと」
「……ごめんなさい」
素直に謝ってくる相手に、きよみはなんと言っていいのかわからなくなった。
「……とりあえず……上がって」
「お邪魔します」
二人は寝室ではなく、リビングに向かった。
「まだご機嫌斜めだね、きよみちゃん。気難しい女の子の相手は難しいなあ」
「何しに来たんですか」
「仲直りしに」
きよみは胡散臭そうな目を向ける。
「あのままじゃ、お互い消化不良じゃん?」
「お互い? 先輩だけでしょ。他のセフレのとこ行けば」
彼の横を通り抜け、鍵を差し込んだ。
「きよみちゃんは最初から、俺のことセフレ扱いしてるもんね。ひどいなあ。俺は普通にきよみちゃんが好きで、口説いてるだけなのに」
「白々しい。私はセフレなんていたことないし、先輩に好き勝手されるまで、こんな経験ありませんでしたよ」
「え、そうなの? じゃ俺もう彼氏?」
「さようなら」
「待ってよ、きよみちゃん」
今度は前のような失態はおかさない。がっちりとバッグを抱え込んで何も抜き取られないようにガードしながら、玄関扉を開ける。堂々と家に入って扉を閉めようとすると、何かが引っかかってドアが閉まらない。見るとつま先が挟まっていた。
彼をひと睨みした後、彼の足を踏んづけてドアを閉めようとすると、がばっとドアが開けられて、相手の侵入を許してしまった。
「入っちゃった」
にっこり笑う彼に絶句する。自分の読みの甘さをのろった。
ガチャリと鍵をかけた相手は、腰を抱いて唇を重ねてくる。
「誤解してるようだけど、俺はきよみちゃんをセフレだなんて思ったこと一度もないよ。本気で口説いてる」
「どこがよ。ヤりたいだけでしょ」
「それはきよみちゃんの方でしょ。きよみちゃんがヤりたがるから、俺はきよみちゃんの求めるものを差し出してるだけ」
反論しようした口を唇で塞がれ、ジーンズの上からお尻を揉まれる。脚の間には彼の膝が割り込んでくる。
「嘘ばっかり。自分の都合のいいように解釈してるだけでしょ」
首に口づけを受けながら、きよみは彼を押しのけようとする。
「この前私が生理だって言ったら、すぐ帰ったじゃない。次の約束もせずに。ヤれないなら一緒にいる意味ないってことでしょ」
「違うよ。生理のときって男はあんまり傍に寄らない方がいいんでしょ。だから帰ったんだよ」
「誰がそんなこと言ったのよ」
「女の子ってみんなそうでしょ? イライラするから近寄るなって」
「そういう人もいるけど、寄り添ってほしいって人もいるでしょ。それじゃ恋人が生理になったらどうするのよ」
「極力近寄らないようにする、じゃないの?」
向かい合い、瞳を重ね、相手の心の内を見る。彼はまじめに言っているらしい。
「……本気で言ってるの?」
「違うの?」
直前までの熱い空気が、唐突に冷めてくる。瞳の奥の本音を見抜こうとするが、どれだけ見つめても、相手の表情は変わらなかった。
「今までそういう人とばかり付き合ってたの?」
「どうだろ。それが正解だと思ってたから、直接聞いたことはないかも」
「聞きなさいよ、相手にちゃんと」
「……ごめんなさい」
素直に謝ってくる相手に、きよみはなんと言っていいのかわからなくなった。
「……とりあえず……上がって」
「お邪魔します」
二人は寝室ではなく、リビングに向かった。
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