瓦解する甘い盾

流音あい

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番外編2 九度目の接触、今度こそ(※先輩視点)

番外編2-3、俺の勝ち

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 彼女が先に果て、締め付けられた俺もわずかな時間差で果てた。

「俺の勝ちだよね。ちゃんと最後まで、大人しくしてたもんね」

 隣で呼吸を整えている彼女に、俺は笑顔を向けた。

「さっきの胸への愛撫も、ちゃんときよみちゃんの条件通りだったもんね?」

 返事をしない彼女に、俺は覆い被さった。

「俺、暴走はしなかったよね。そうでしょ、きよみちゃん」

 まだ無言の彼女に、ちゅ、と唇に軽くキスをする。もう一度しても反応がないので、頬や額にも戯れのキスを落としていく。鎖骨や首にもしていたところで、笑い声が聞こえた。

「……まあ、確かに。ちょっと微妙なところはあったけど。おまけで先輩の勝ちってことにしてあげる」
「やった」

 彼女を抱きかかえて、くるりと反転する。解放感の中で見上げる彼女は、妖艶な女ではなく無垢な少女に見えた。
 けれど優しいキスが深いものに変わっていくと、またすっかり色気漂う女になっていた。彼女のお尻を掴んで腰を押し当てると、また分身が硬くなっていく。

「今度は存分に動いていいんだよね」
「名前呼びはいいの?」
「今日はもう無理だよ。二度も我慢なんて出来ないからね俺。次は勝負なしで、きよみちゃんを味わいまくる」

 彼女の笑顔が、受け入れてくれたことを物語っていた。

 また身体を反転させ、彼女を組み敷いた。やっと好きなように触れられる。

「あんまり激しくしないでね、先輩」
「優しくするよ」
「あんまり焦らすのもやめて」
「善処する」
「あとなるべく早く入れて」
「それはどうかな」

 言ってやると、彼女も笑った。

「きよみちゃんも相手をイかせる楽しさ、わかったんでしょ?」
 言いながら彼女の身体に手を這わす。気持ちよさそうな吐息が、俺の唇を撫でた。
「今日はまだ全然触ってないとこもあるし、焦らされた分、たっぷり堪能しないとね」
 彼女の瞳に期待が宿る。俺からの愛撫を望まれていると思うと、それだけで気持ちが昂った。

 俺は彼女のわき腹を撫でながら、お腹にキスをする。唇を上に滑らせて、胸の谷間に辿り着くと、そこに優しく吸い付いた。鎖骨や首筋にもキスを落とし、唇と舌で愛撫する。耳を食んで、横を向いた彼女のうなじにも口付けると、彼女は肩を震わせた。
 指先を彼女の胸に滑らせ、先端には触れないように動かしていく。けれど二度目の今回は、もう少しペースを早めよう。
「ぁんっ!」
 胸の先端をつまむと、油断していたのか、彼女はびくりと跳ねた。彼女の口内に舌を滑り込ませてキスをしながら、もう片方の胸の先端も指の腹で捏ねると、びくびくと身体を震わせた。
 膝を俺の腰に擦りつけて、切なさを伝えてくるのがこちらとしてもたまらない。早くイかせてやりたいけれど、やはりもう少し時間をかけたい。

「またたっぷり気持ち良くしてあげるからね、きよみちゃん」

 俺の動きに合わせて身体をくねらせる彼女に、次はどんな甘い快楽を与えてあげようかと、楽しくなってくる。

 勝負に勝ったのだから、もう別れる心配をしなくていい。俺はこれからの彼女との甘い時間に思いを馳せて、湧き上がる興奮に密かに心を震わせていた。
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