11 / 244
転移と出会いとコルドナ街
11 孫達よ 婆は見習い 冒険者!
しおりを挟む
あれから、10日・・・
10日の間に大きな動きがあった様です。
大きな捕縛劇が何度かあり、教会と孤児院の人員の総入れ替え、子ども達を低賃金で違法に使っていた商会、飲食店、工房は閉鎖や閉店が続き、
人身売買組織が壊滅し、
領主が国に呼ばれと・・・
アルマ君たち被害者の子供たちは、ハインツさんのご実家の貴族様と教会で、体制が整うまで支援を決めてくれた。もちろん孤児院から追い出されていた未成年の子供たちもまとめて支援することになった。アルマ君もきちんとご飯が食べられるだろう。良かった良かった。
私のわかる限りでも、いろいろ動いたみたい。
みたいというのは、やはりというべきか、見た目子供の私は「孤児達救出大作戦(勝手に命名)」からは遠ざけられました。
それに、あのジジイ神(仮)の伝言の効果もあるのか、
私の素性、あの場で語られた私に関する全てに、神官のハインツさんによる魔法契約で口外禁止の措置が取られた。
そういう魔法もあるのに感心しました。魔法、奥が深そうだ。
そんな私は!!!!
見習い冒険者!!!!キラン✴
これぞ異世界のお約束!!
ウハハも従魔登録も完了。
堂々と一緒に歩けるの嬉しい。
まだ見習いなので、街中の依頼を細々していってるんだけど、
普通に散歩がてら歩いて配達。
荷物はアイテムボックスに入れるので、ホントただの散歩。
これで今日は4件め。
カランカラン
お届け物のお店に到着し、扉を開けていつもの声がけ。
「こんにちは、ギルドからのお届け物です。従魔のスライムが居るのですが中に入っても良いですか?」
ふわふわ揺れる黄金色の髪に、垂れ目がちな目元が柔らかさを表している。
ゆるふわふわ女子!!こりゃモテそう!!
「あらーーいらっしゃいーー。かわいいスライムちゃんねーー問題ないわーー入ってーー入ってーー」
なんともゆったり話す人だ。
「こちらが、お届け物の荷物です。受け取りのサインをお願いします」
「ありがとぉーーーー。あらーーもう出来たのねーーー嬉しいーー」
女性はさらさらとサインをし、届いた荷物を開けだした。
店内を見回すと、リボンや髪飾り、ペンにインク、ポーチに肩掛けバック、色々おいてる雑貨屋さん。女性向けの可愛らしい店内にわくわくする。
「さすがーーイリスさんーー♡出来栄えがー素敵だわーー」
目線を女性に戻すとうっとりとした女性が、きれいな装丁の本?を優しくなでていた。女性の前には色違いが6冊。
「本ですか?」
「んーーーちがうのーーこれはノーーート♡
最近はーー貴族様みたいにーーカッコよく日記をーーつけたい方がーー多いのよーーー」
私はカッと目を見開いて女性にお願いする。
「そのノート、どなたかの注文の品でないなら見せてもらっても?」
「あらーー小さいのにーー興味あるのねーー大丈夫よー多めにーー届いてるからーー」
私はドキドキしながらワインレッドの装丁のノートを手に取って、表紙・背表紙・裏表紙を見る。
すべてに金でさりげない縁取りの装飾がされていて美しい。
表紙をめくると中にある見返しは薄手のワインレッドの紙。扉の部分は桜色。きれいな薄ピンク。地はすべて白紙だ。使い勝手もきっといいだろう。
女性に目を向け、
「購入可能ですか?」
と尋ねると、女性は困った顔で、
「金貨1枚するのよーーー子供にはーーー高いわよーーー」
「問題ありません」
すっと金貨を差し出すと、女性はびっくりした表情をしながらも元気よく、
「ありがとうーーーございまーすーー」
目を合わせたまま二人で笑ってしまった。うん、この女性の雰囲気、好きだ。
ようやくノートが手に入った。嬉しい。
ノートのほかにも飴色の肩掛けバックと、
インクのいらないペンまで購入できた。
聖女様がボールペンを開発したの?って思ったんだけど違うらしく、魔道具の一種で魔力を込めることで書ける。金貨5枚もした。
これは仕方ない。
現代社会で仕事をしていた人間に、インク壺とインク付けてとか無理無理。こぼすだけ。必要経費、必要経費。
帰りがけに女性はお名前をシェリーさんだと聞き、
この前、失礼な雑貨屋を出た時に女性たちが言っていたシェリーの店と言う事が判明。
常連になろうと決めた。
この街はジャルの森に一番近く、大きく分厚い塀に囲まれた辺境の街。
東西南北と中央に区画を分けて管理している。
中央区には、冒険者ギルド・商業ギルド・職人ギルドが立ち並び、
領主の館は西地区の奥に建っている。
南区は市場が開かれる広場があり、いろいろなお店が立ち並ぶ。
マアサさんの宿屋は中央から南区に入った、すぐ近くにある。
北区に孤児院や教会があり、空き家も多く治安が悪くなっていたので、今は衛兵詰め所の出張所みたいな所が北区に設置され巡回がきちんとされている。
そしてシェリーの店は西区にある。今日は西区中心で依頼を受け、今日で北以外の東区・西区・南区は見て回ることができることになる。
まぁ、北区には今は近づくなと話し合いに参加した大人たちから言われているので、近づいてないよ。
ホントだよ。
見習いの仕事の「お使い」は街を知るにはいい仕事だ。
今日受けている依頼はあと3件。
西区は少しお高めのお店や、立派なお屋敷が建っている。
仕事中に菓子屋を見つけ、覗くとチョコが売っていた。
一粒銀貨3枚。
無理、無理、無理、貴族仕様だ。こわいこわい。
元の世界でもそんな高級品食べたことないわw
この街で見たお菓子はどれも洋菓子ばかり。残念。
小豆があれば、あんこを作って、羊羹やどら焼きでも作るんだけどなーー。
まぁ、この世界で珈琲が飲めるだけでもありがたいので、追々、探していこう。
10日の間に大きな動きがあった様です。
大きな捕縛劇が何度かあり、教会と孤児院の人員の総入れ替え、子ども達を低賃金で違法に使っていた商会、飲食店、工房は閉鎖や閉店が続き、
人身売買組織が壊滅し、
領主が国に呼ばれと・・・
アルマ君たち被害者の子供たちは、ハインツさんのご実家の貴族様と教会で、体制が整うまで支援を決めてくれた。もちろん孤児院から追い出されていた未成年の子供たちもまとめて支援することになった。アルマ君もきちんとご飯が食べられるだろう。良かった良かった。
私のわかる限りでも、いろいろ動いたみたい。
みたいというのは、やはりというべきか、見た目子供の私は「孤児達救出大作戦(勝手に命名)」からは遠ざけられました。
それに、あのジジイ神(仮)の伝言の効果もあるのか、
私の素性、あの場で語られた私に関する全てに、神官のハインツさんによる魔法契約で口外禁止の措置が取られた。
そういう魔法もあるのに感心しました。魔法、奥が深そうだ。
そんな私は!!!!
見習い冒険者!!!!キラン✴
これぞ異世界のお約束!!
ウハハも従魔登録も完了。
堂々と一緒に歩けるの嬉しい。
まだ見習いなので、街中の依頼を細々していってるんだけど、
普通に散歩がてら歩いて配達。
荷物はアイテムボックスに入れるので、ホントただの散歩。
これで今日は4件め。
カランカラン
お届け物のお店に到着し、扉を開けていつもの声がけ。
「こんにちは、ギルドからのお届け物です。従魔のスライムが居るのですが中に入っても良いですか?」
ふわふわ揺れる黄金色の髪に、垂れ目がちな目元が柔らかさを表している。
ゆるふわふわ女子!!こりゃモテそう!!
「あらーーいらっしゃいーー。かわいいスライムちゃんねーー問題ないわーー入ってーー入ってーー」
なんともゆったり話す人だ。
「こちらが、お届け物の荷物です。受け取りのサインをお願いします」
「ありがとぉーーーー。あらーーもう出来たのねーーー嬉しいーー」
女性はさらさらとサインをし、届いた荷物を開けだした。
店内を見回すと、リボンや髪飾り、ペンにインク、ポーチに肩掛けバック、色々おいてる雑貨屋さん。女性向けの可愛らしい店内にわくわくする。
「さすがーーイリスさんーー♡出来栄えがー素敵だわーー」
目線を女性に戻すとうっとりとした女性が、きれいな装丁の本?を優しくなでていた。女性の前には色違いが6冊。
「本ですか?」
「んーーーちがうのーーこれはノーーート♡
最近はーー貴族様みたいにーーカッコよく日記をーーつけたい方がーー多いのよーーー」
私はカッと目を見開いて女性にお願いする。
「そのノート、どなたかの注文の品でないなら見せてもらっても?」
「あらーー小さいのにーー興味あるのねーー大丈夫よー多めにーー届いてるからーー」
私はドキドキしながらワインレッドの装丁のノートを手に取って、表紙・背表紙・裏表紙を見る。
すべてに金でさりげない縁取りの装飾がされていて美しい。
表紙をめくると中にある見返しは薄手のワインレッドの紙。扉の部分は桜色。きれいな薄ピンク。地はすべて白紙だ。使い勝手もきっといいだろう。
女性に目を向け、
「購入可能ですか?」
と尋ねると、女性は困った顔で、
「金貨1枚するのよーーー子供にはーーー高いわよーーー」
「問題ありません」
すっと金貨を差し出すと、女性はびっくりした表情をしながらも元気よく、
「ありがとうーーーございまーすーー」
目を合わせたまま二人で笑ってしまった。うん、この女性の雰囲気、好きだ。
ようやくノートが手に入った。嬉しい。
ノートのほかにも飴色の肩掛けバックと、
インクのいらないペンまで購入できた。
聖女様がボールペンを開発したの?って思ったんだけど違うらしく、魔道具の一種で魔力を込めることで書ける。金貨5枚もした。
これは仕方ない。
現代社会で仕事をしていた人間に、インク壺とインク付けてとか無理無理。こぼすだけ。必要経費、必要経費。
帰りがけに女性はお名前をシェリーさんだと聞き、
この前、失礼な雑貨屋を出た時に女性たちが言っていたシェリーの店と言う事が判明。
常連になろうと決めた。
この街はジャルの森に一番近く、大きく分厚い塀に囲まれた辺境の街。
東西南北と中央に区画を分けて管理している。
中央区には、冒険者ギルド・商業ギルド・職人ギルドが立ち並び、
領主の館は西地区の奥に建っている。
南区は市場が開かれる広場があり、いろいろなお店が立ち並ぶ。
マアサさんの宿屋は中央から南区に入った、すぐ近くにある。
北区に孤児院や教会があり、空き家も多く治安が悪くなっていたので、今は衛兵詰め所の出張所みたいな所が北区に設置され巡回がきちんとされている。
そしてシェリーの店は西区にある。今日は西区中心で依頼を受け、今日で北以外の東区・西区・南区は見て回ることができることになる。
まぁ、北区には今は近づくなと話し合いに参加した大人たちから言われているので、近づいてないよ。
ホントだよ。
見習いの仕事の「お使い」は街を知るにはいい仕事だ。
今日受けている依頼はあと3件。
西区は少しお高めのお店や、立派なお屋敷が建っている。
仕事中に菓子屋を見つけ、覗くとチョコが売っていた。
一粒銀貨3枚。
無理、無理、無理、貴族仕様だ。こわいこわい。
元の世界でもそんな高級品食べたことないわw
この街で見たお菓子はどれも洋菓子ばかり。残念。
小豆があれば、あんこを作って、羊羹やどら焼きでも作るんだけどなーー。
まぁ、この世界で珈琲が飲めるだけでもありがたいので、追々、探していこう。
337
あなたにおすすめの小説
できない子に転生しましたが、家族と食卓があれば十分です ―人間不信だった私が、ゆっくり育つ異世界生活―
愛朱ひいろ
ファンタジー
人の顔色ばかり伺い、心を壊した26歳の会社員女性。
彼女は死後、異世界で「できない子」として転生する。
魔法は使えない。
体は不器用で、成長も人より遅い。
前世の記憶のせいで、人と関わることが少し怖い。
けれどこの世界には、
見守り支えてくれる両親と、
あたたかい食卓があった。
泣いて、つまずいて、できないことに落ち込みながら、
彼女は少しずつ「できないままでも、生きていていい」と知っていく。
これは、
最強でもチートでもない主人公が、
家族と食事に支えられながら、ゆっくり育ち直す
生活密着型・異世界転生×成長×グルメファンタジー。
……の、予定です。
毎日更新できるように執筆がんばります!
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
幻獣保護センター廃棄処理係の私、ボロ雑巾のような「ゴミ幻獣」をこっそり洗ってモフっていたら、実は世界を喰らう「終焉の獣」だった件について
いぬがみとうま🐾
ファンタジー
「魔力なしの穀潰し」――そう蔑まれ、幻獣保護センターの地下で廃棄幻獣の掃除に明け暮れる少女・ミヤコ。
実のところ、その施設は「価値のない命」を無慈悲に殺処分する地獄だった。
ある日、ミヤコの前に運ばれてきたのは、泥と油にまみれた「ボロ雑巾」のような正体不明の幻獣。
誰の目にもゴミとしか映らないその塊を、ミヤコは放っておけなかった。
「こんなに汚れたままなんて、かわいそう」
彼女が生活魔法を込めたブラシで丹念に汚れを落とした瞬間、世界を縛る最凶の封印が汚れと一緒に「流されてしまう。
現れたのは、月光を纏ったような美しい銀狼。
それは世界を喰らうと恐れられる伝説の災厄級幻獣『フェンリル・ヴォイド』だった……。
『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』
鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」
幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された
公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。
その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、
彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。
目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。
だが、中身は何ひとつ変わっていない。
にもかかわらず、
かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、
「やり直したい」とすり寄ってくる。
「見かけが変わっても、中身は同じです。
それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」
静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。
やがて彼女に興味を示したのは、
隣国ノルディアの王太子エドワルド。
彼が見ていたのは、美貌ではなく――
対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。
これは、
外見で価値を決められた令嬢が、
「選ばれる人生」をやめ、
自分の意思で未来を選び直す物語。
静かなざまぁと、
対等な関係から始まる大人の恋。
そして――
自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。
---
勇者召喚に失敗したと捨てられましたが、魔王の家政婦になりました。
藤 ゆみ子
ファンタジー
家政婦として働いていた百合はある日、会社の倒産により仕事を失った。
気が沈んだまま家に帰り、おばあちゃんの仏壇に手を合わせていると突然知らない場所にいた。
訳がわからないまま、目の前にいる神官に勇者の召喚に失敗したと魔王の棲む森へと捨てられてしまう。
そして魔物に襲われかけたとき、小汚い男性に助けられた。けれどその男性が魔王だった。
魔王は百合を敵だと認識し、拘束して魔王城へと連れていく。
連れて行かれた魔王城はボロボロで出されたご飯も不味く魔王の生活はひどいありさまだった。
それから百合は美味しいご飯を作り、城を綺麗にし、魔王と生活を共にすることに。
一方、神官たちは本物の勇者を召喚できずに焦っていた。それもそう、百合が勇者だったのだから。
本人も気づかないうちに勇者としての力を使い、魔王を、世界を、変えていく。
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした。今さら戻れと言われても、もうスローライフ始めちゃったんで
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。
家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、
優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、
俺は必死に、置いていかれないようについていった。
自分には何もできないと思っていた。
それでも、少しでも役に立ちたくて、
誰にも迷惑をかけないようにと、
夜な夜な一人でダンジョンに潜り、力を磨いた。
仲間を護れるなら…
そう思って使った支援魔法や探知魔法も、
気づかれないよう、そっと重ねていただけだった。
だけどある日、告げられた。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、優しさからの判断だった。
俺も分かっていた。だから、何も言えなかった。
こうして俺は、静かにパーティを離れた。
これからは一人で、穏やかに生きていこう。
そう思っていたし、そのはずだった。
…だけど、ダンジョンの地下で古代竜の魂と出会って、
また少し、世界が騒がしくなってきたようです。
◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる