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旅と出会いと冒険と
56話 閑話 不思議生物と腹黒の旧友
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吐く息が白い。見渡す限り白い世界
オーラシアン王国の北部地方に入ってから急に空気が変わった。
日本で言う秋から急に年末年始の寒さの厳しい真冬に入った感じだ。
ウハハが耳付きニット帽に形状変化してくれて頭もお耳もあったかい♡
先の街でたれ耳の可愛い帽子を見て「かわいいなぁ~」っとこぼしたら
ふわふわ垂れ耳帽子に即座にウハハが形状変化。
赤くなった手には魔道具の手袋をトーさんが用意。濡れても即乾燥の風と火の魔法付与付き。過保護が凄い。えへへ暖かい。ニコニコしちゃう。
北部は風が強く今日は一段と寒さが増しているので、テントでの野営は厳しいと、久々に街の宿屋に入った。中はとても温かく、冷え切った耳も手も少しジーンとしている。入った先はカウンター、カウンターには竹の様な植物が活けられている。
「いらっしゃい!何名様ですか?」
元気な女の子の声が飛んできた。どこにいるのかな?キョロキョロあたりを見渡してみる
「子供1人と大人1人。従魔のスライムが1匹」
「はーい、ダブル1室で良いですか?」
「それで頼む。あとスライムにも1人前の食事を。いくらだ?」
「銀貨8枚と銅貨8枚になります」
トーさんが銀貨9枚をカウンターのトレーに置くと、花瓶から竹の様な植物がぴょんと出てきて、お金の確認を触らず収納した。そして収納からヨイショ、ヨイショと銅貨を出している。めっちゃ枝で引っ張っている。
私は目を丸くしながらえ?え?え???がいっぱい飛んでいる。トーさんが
「おつりは良い。少ないがチップだ。手伝い偉いな」
と植物を褒めると、植物はぴょんと飛び上がって、嬉しそうに銅貨をしまった。しまうのは早いな。次に木札をさっと出す。
「3階の山茶花の部屋へどうぞ。食事はもう食堂開いておりますので、22時までに降りて食べてください。朝食は朝の6時から9時までです。遅れるとありませんので、時間厳守でお願いします」
「わかった」
木札を受け取り、階段へ。カウンターに植物はヨイショヨイショと花瓶に戻っている…植物?生物?やっぱり「?」が飛ぶ。部屋に入るとすぐに植物の事をトーさんに聞いた。
「あれは、植物の魔物だな。良く躾けられている。宿の誰かの従魔なんだろう。」
「しゃべっていたけど」
「高位魔物はしゃべるぞ?ダンゴ虫三兄弟もしゃべっていただろう?」
「ウハハは普通にしゃべらないけど」
「ウハハは生まれてまだ1年もたたない赤子だろ?」
ウハハは私の頭からぴょんと降りるとトーさんに体当たりで訴えている
「ウハハ!!ヴォハハ!!」
トーさんはそんなウハハを優しく抱っこして
「ウハハはそこもかわいくて良いじゃないか。焦らずに成長したらいい」
トーさんはウハハを撫でながらそう言うと、ウハハはコクコクと身体を縦に動かした。かわいい。
食堂は大勢の人でいっぱいになっていた。お酒を飲む人もいる。賑やかだ。
接客していた方が私たちに気づいて声をかけてくれた。
「空いてるところに座っておくれ」
私とトーさんはぺこりとしてカウンターに開いた席に着く。ウハハは私とトーさんの間のカウンターに鎮座。「ウワハハ♡」ごはん楽しみなのね。
少しして、白いスープ・黒パンとこんがり焼いたお肉が乗ったプレートが運ばれてきた。
「足りなかったら追加料金かかるが出せるから、注文して」
そう言って3人分。白いスープはミルクを使ったスープだ。さらっとしてるけどシチューの手前って感じかな。温かいのホッとする♡
黒パンは硬いから、シチューに浸してもぐもぐ。美味しい。
「ウサギの肉、久しぶりに食べたな。」
「このお肉ウサギさんなんだ」
弾力のある硬めのお肉。でも香草がしっかりしみて美味しい。もぐもぐ
「嬢ちゃんうさぎを「ウサギさん」なんて可愛らしく呼ぶの珍しいな。旅の人かい?」
「はい。南の辺境から知り合いに会いに」
私はニコニコしながらカウンターの中に居るお爺さんとお話しする。
「おぉ!南の辺境と言えばスパイクの居るギルドがある所か」
一気に私の眉間に皺が寄る。お爺さんは「ん?」って顔。
「なんだい爺さん、ギルド長と知り合いか?」
困り顔のトーさんがお爺さんに声をかける。ごめんねトーさん気を使わせて。
「あいつ今はギルド長かぁ!出世したもんだ!ハハハ
奴がまだ冒険者でやんちゃやって居た頃のパーティー仲間だよ。要領ばっか良くて、困った奴だった。」
「うげ、若い頃から変わらないのかあの腹黒」
私は苦虫を噛み潰したような顔をして吐き捨てると、私の言葉を聞いたお爺さんは大笑いをした
「なんだなんだ、あいつは爺さんになっても変わらずか、こんなかわいい子供に嫌われるとはざまぁないな!ハッハハハハ」
お爺さん豪快だなぁ。
「あいつは昔から女子供に好かれてな、こんなあからさまに嫌ってる子は初めて見たわい。」
あー口だけは達者だからねぇ。
トーさんと私はカウンターのお祖父ちゃんと腹黒の昔話を聞いた。
お爺さんはお話上手で腹黒の黒歴史を面白おかしく話してくれた。
話に聞き言っていたら気づいたらウハハが居ない!
私はキョロキョロあたりを見回す。私の動きにトーさんも気づき
「カナメどうした?」
「ウハハが居ないの!」
トーさんもびっくりしてそして集中。集中。ぱっと顔を上げたトーさんは
「受付に居るみたいだぞ」
私とトーさんとカウンターのお爺さんは受付の方に移動すると向かう先から声が聞こえる
「うはは~ウハ!ウアハハハハ!!」
「あはは、そんな焦らんでもいいと思うよ。きみの家族はそんな事で怒るのかい?」
「ウハハァ」
「ふふ、そうでしょ、じゃあ焦らなくてもいいと思うよ。その内喋れるよ」
会話に耳を澄ませ、私たちは目を合わせニコニコ
どうやら受付のあの植物魔物さんとお話しているみたい。と言うか相談に乗ってくれてるのかな?
ウハハの初めてのお友達かも フフフ
従魔だからって悩みごとの盗み聞きは良くないと、私たちは食堂に戻った。
「ねートーさん、帰りまたココに泊まろうね」
「そうだな」
私とトーさんの言葉を聞いてお爺さんもカウンターに座りながら、嬉しそうに
「ドロテアが仕事以外で話してるの久しぶりに見た。待ってるから帰りも来てくれや」
植物魔物さん「ドロテア」さんて言うのか。私もトーさんもさっきみたいに話すウハハを想像して破願した。
「「もちろん」」
オーラシアン王国の北部地方に入ってから急に空気が変わった。
日本で言う秋から急に年末年始の寒さの厳しい真冬に入った感じだ。
ウハハが耳付きニット帽に形状変化してくれて頭もお耳もあったかい♡
先の街でたれ耳の可愛い帽子を見て「かわいいなぁ~」っとこぼしたら
ふわふわ垂れ耳帽子に即座にウハハが形状変化。
赤くなった手には魔道具の手袋をトーさんが用意。濡れても即乾燥の風と火の魔法付与付き。過保護が凄い。えへへ暖かい。ニコニコしちゃう。
北部は風が強く今日は一段と寒さが増しているので、テントでの野営は厳しいと、久々に街の宿屋に入った。中はとても温かく、冷え切った耳も手も少しジーンとしている。入った先はカウンター、カウンターには竹の様な植物が活けられている。
「いらっしゃい!何名様ですか?」
元気な女の子の声が飛んできた。どこにいるのかな?キョロキョロあたりを見渡してみる
「子供1人と大人1人。従魔のスライムが1匹」
「はーい、ダブル1室で良いですか?」
「それで頼む。あとスライムにも1人前の食事を。いくらだ?」
「銀貨8枚と銅貨8枚になります」
トーさんが銀貨9枚をカウンターのトレーに置くと、花瓶から竹の様な植物がぴょんと出てきて、お金の確認を触らず収納した。そして収納からヨイショ、ヨイショと銅貨を出している。めっちゃ枝で引っ張っている。
私は目を丸くしながらえ?え?え???がいっぱい飛んでいる。トーさんが
「おつりは良い。少ないがチップだ。手伝い偉いな」
と植物を褒めると、植物はぴょんと飛び上がって、嬉しそうに銅貨をしまった。しまうのは早いな。次に木札をさっと出す。
「3階の山茶花の部屋へどうぞ。食事はもう食堂開いておりますので、22時までに降りて食べてください。朝食は朝の6時から9時までです。遅れるとありませんので、時間厳守でお願いします」
「わかった」
木札を受け取り、階段へ。カウンターに植物はヨイショヨイショと花瓶に戻っている…植物?生物?やっぱり「?」が飛ぶ。部屋に入るとすぐに植物の事をトーさんに聞いた。
「あれは、植物の魔物だな。良く躾けられている。宿の誰かの従魔なんだろう。」
「しゃべっていたけど」
「高位魔物はしゃべるぞ?ダンゴ虫三兄弟もしゃべっていただろう?」
「ウハハは普通にしゃべらないけど」
「ウハハは生まれてまだ1年もたたない赤子だろ?」
ウハハは私の頭からぴょんと降りるとトーさんに体当たりで訴えている
「ウハハ!!ヴォハハ!!」
トーさんはそんなウハハを優しく抱っこして
「ウハハはそこもかわいくて良いじゃないか。焦らずに成長したらいい」
トーさんはウハハを撫でながらそう言うと、ウハハはコクコクと身体を縦に動かした。かわいい。
食堂は大勢の人でいっぱいになっていた。お酒を飲む人もいる。賑やかだ。
接客していた方が私たちに気づいて声をかけてくれた。
「空いてるところに座っておくれ」
私とトーさんはぺこりとしてカウンターに開いた席に着く。ウハハは私とトーさんの間のカウンターに鎮座。「ウワハハ♡」ごはん楽しみなのね。
少しして、白いスープ・黒パンとこんがり焼いたお肉が乗ったプレートが運ばれてきた。
「足りなかったら追加料金かかるが出せるから、注文して」
そう言って3人分。白いスープはミルクを使ったスープだ。さらっとしてるけどシチューの手前って感じかな。温かいのホッとする♡
黒パンは硬いから、シチューに浸してもぐもぐ。美味しい。
「ウサギの肉、久しぶりに食べたな。」
「このお肉ウサギさんなんだ」
弾力のある硬めのお肉。でも香草がしっかりしみて美味しい。もぐもぐ
「嬢ちゃんうさぎを「ウサギさん」なんて可愛らしく呼ぶの珍しいな。旅の人かい?」
「はい。南の辺境から知り合いに会いに」
私はニコニコしながらカウンターの中に居るお爺さんとお話しする。
「おぉ!南の辺境と言えばスパイクの居るギルドがある所か」
一気に私の眉間に皺が寄る。お爺さんは「ん?」って顔。
「なんだい爺さん、ギルド長と知り合いか?」
困り顔のトーさんがお爺さんに声をかける。ごめんねトーさん気を使わせて。
「あいつ今はギルド長かぁ!出世したもんだ!ハハハ
奴がまだ冒険者でやんちゃやって居た頃のパーティー仲間だよ。要領ばっか良くて、困った奴だった。」
「うげ、若い頃から変わらないのかあの腹黒」
私は苦虫を噛み潰したような顔をして吐き捨てると、私の言葉を聞いたお爺さんは大笑いをした
「なんだなんだ、あいつは爺さんになっても変わらずか、こんなかわいい子供に嫌われるとはざまぁないな!ハッハハハハ」
お爺さん豪快だなぁ。
「あいつは昔から女子供に好かれてな、こんなあからさまに嫌ってる子は初めて見たわい。」
あー口だけは達者だからねぇ。
トーさんと私はカウンターのお祖父ちゃんと腹黒の昔話を聞いた。
お爺さんはお話上手で腹黒の黒歴史を面白おかしく話してくれた。
話に聞き言っていたら気づいたらウハハが居ない!
私はキョロキョロあたりを見回す。私の動きにトーさんも気づき
「カナメどうした?」
「ウハハが居ないの!」
トーさんもびっくりしてそして集中。集中。ぱっと顔を上げたトーさんは
「受付に居るみたいだぞ」
私とトーさんとカウンターのお爺さんは受付の方に移動すると向かう先から声が聞こえる
「うはは~ウハ!ウアハハハハ!!」
「あはは、そんな焦らんでもいいと思うよ。きみの家族はそんな事で怒るのかい?」
「ウハハァ」
「ふふ、そうでしょ、じゃあ焦らなくてもいいと思うよ。その内喋れるよ」
会話に耳を澄ませ、私たちは目を合わせニコニコ
どうやら受付のあの植物魔物さんとお話しているみたい。と言うか相談に乗ってくれてるのかな?
ウハハの初めてのお友達かも フフフ
従魔だからって悩みごとの盗み聞きは良くないと、私たちは食堂に戻った。
「ねートーさん、帰りまたココに泊まろうね」
「そうだな」
私とトーさんの言葉を聞いてお爺さんもカウンターに座りながら、嬉しそうに
「ドロテアが仕事以外で話してるの久しぶりに見た。待ってるから帰りも来てくれや」
植物魔物さん「ドロテア」さんて言うのか。私もトーさんもさっきみたいに話すウハハを想像して破願した。
「「もちろん」」
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