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愚王の崩壊
73話 愚王が敵に回したのは誰?
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「ふわぁ~」
今日は雪がドームからきれいに落ちているのか、朝の光がまぶしい。その光の周りに妖精さんがふわりふわりと浮かびながらお話をしている。
『闇の子怖かった』
『闇の子は闇の王になるのかしら』
『違う違うあれは、闇の王じゃない』
『『『じゃーなぁに?』』』
『あれは怒っていたの』
『家族を取られそうになったから』
闇の子は「トーさん」の事なんだけど…怒って?どうしたんだろう?
私はベットから飛び起きてウハハが居ない事に気づいた。あれ?ウハハ一人で起きちゃうの珍しい。そう思いながらリビングに行くと
旅装束姿の、トーさんと狼さん・さっちゃんその横にウハハ。
私は目が点になった。あれ?出発はもっと先だよね?どうしたんだろピリピリした空気になってる。
「おはよう皆、どうしたの?どこか行くの?」
「おはよう カナメ」「おはよう カナちゃん」「おはよう 嬢ちゃん」「ウハハ」
皆から挨拶の返事が返ってきた。けど…空気が重い
「ねーどうしたの?なにかあったの?」
「カナメ急で悪いが王都に戻るぞ。しばらくは伯爵家に滞在する。準備をしてくれ」
王都に?こっちに来てまだ数日なのに?
「お兄ちゃんに何かあったの?」
トーさんは横に首を振る。
「お前を俺から奪おうとする奴が出てきたから叩きのめす」
「は?」
ドスの利いた声がついつい出てしまった。こほん。何勝手に言ってるんだろう
私はトーさんの娘だ。絶対離れないんだから!!
「すぐに支度してくる」
私は支度をしに部屋に戻った。
俺の肩の上に手を乗っけて、ガルーダが言う
「聖女様も動いてくれるって言ってたから、着いたらすぐに情報が入る。落ち着けよクロト」
「クロちゃん僕たちも手伝うから。」
「一国の王だ。むやみに闇沼に引き摺り込むなよ。あっちにも闇魔法の使い手王宮魔術師の爺さんが居るんだから、お前が何かしたらすぐ特定されるぞ」
「分かってる」
俺は拳を強く握りしめた。そんな俺のこぶしをササが両手で温める様に持ち
「カナちゃんが支度できたらセルジュに乗って行こう。早いよ」
その言葉に俺は頷いた。そんな俺とのやり取りでガルーダが思い出したように俺に言う
「お前、公爵令息の時結界ギリギリまで近づいただろう。ワイバーンにも結界にも負荷がかかるからもう少し手前までにしろよ。聖女様が倒れちまう。」
あぁ、あの時は早く家に帰りたかったから…悪いことしたな俺はガルーダの言葉に頷きを返したら
「前回は宰相が息子の事もあって翼竜騒ぎで倒れたって言ってたぞ。まったく、もう少し力の使い方と影響考えろよ。」
もうすでに宰相を倒れさせたとか…ホント気を付けよ…ん?
「宰相?息子?」
「あぁ、宰相はエドモンド公爵令息の父親だ」
此処は聖女様が住まうオーラシアン王国 教会本部の大聖堂から内側に入った奥。そのさらに奥。魔改造された建物その1室。
格子状に見えるよう組まれた扉には紙が貼られ廊下の明かりがこちらにも見える。…柔らかい草の匂いがする床の上に厚めのクッションがおいてあり今その上にエドモンドに教えられた座り方、正座をしている。目の前には低い大きな一枚木の机がありその上に温かいお茶が湯気を上げておかれている。このコップも取っ手が無い…直接持つのか…熱くないか?
「エドモンド…ここは一体…」
初めての空間とインテリア、息子と二人と言う事もあり、ついキョロキョロあたりを見回してしまう。面白い
「父上落ち着いてください。聖女様は父上を取って食ったりいたしませんよ」
「そんな事わかっておるわ!そういう事ではなく…この空間だ。これはどこの様式だ?西でもなく東でもない他国か?どこだ」
「父上これは異世界の聖女様が育った日本と言う国の様式ですよ」
「日本…日本の人は、この正座でずっといるのか、足がしびれそうだ。」
「足はこう崩して良いのです。父上は本当に真面目だ」
息子は胡坐をかいて座っている。男性はこの座り方で良いらしい。なるほど。話していると先ほどの扉の方から声がかかった。
「聖女様がお越しです」
格子型の木組みの扉は横に開き、そこから長い白いスカートに白いブラウスに焦げ茶色の服を着た聖女様が入ってきた。そうして私たちの目の前に座り軽く頭を下げる聖女様
「お待たせしました。急にお呼びだてして申し訳ありません。」
「いえ、また急にどうされたのですか?」
「一報がある者からもたらされました。あの王は触れてはいけない者に触れたのです。数日で王の退位が決まります。お覚悟ください」
私は目を剥いた。現国王は体力に問題は無い。病気でもない。とすると…
「刺客が来るのですか?」
「刺客と言えば刺客ですが、本来彼はとても善良な人間です」
「彼……」
「王が彼の子を奪おうとしたから反撃される。そういえばお分かりかしら?」
私は血の気がひいた。あの娘か。王が娘の功績欲しさに探している…教会の不正を暴いたあの娘…いやでも聖女様は彼と言わなかったか?
「父上…俺を山賊のアジトから助け出してくれた人を知っていますか?」
「白狼殿だろう?私が彼に頼んだのだが…」
聖女様も息子も首を横に振った。
「あの時白狼はぎっくり腰になり動けない事で弟子に助けを求めたのです」
「その弟子は基本表には現れません。裏で動くそういう動きを得意とする人です。最近では冒険者活動も療養と称して停止して、子育てを頑張っている」
「ま…まさか…」
「王が養女にしようとしていた少女の養父。元冒険者ギルド副ギルド長 クロト 「黒烏の暗殺者」の二つ名持ちの冒険者です」
「彼の功績の数々、調べてみてびっくりしました。
本当に調べない限り出てこなかった彼の優秀さ。
1つ、一時期王国に蔓延っていた賞金首の山賊、強盗被害それを解決するため殺して回り、20年で処理した件数、250件
2つ、錬金術師として新薬の開発 これによって通常の上級ポーションで回復しなかった神経系の修復が可能になった。ただこのポーション作成するのに闇魔法の補助が必要なため作れる錬金術師は彼しかいない。
3つ、1対多数の戦闘にたけているため、見回りと称してコルドナ冒険者ギルド職員時代いくつものスタンピードを抑え込んでいる。
4つ、白狼の弟子として数々のワイバーンの調教にもかかわってきています
5つ、私が召喚後城を飛び出し魔族から攻撃を受けた時、私達を助けたのは彼です
あとはそうですね、エドモンド救出のさいエドモンドをいたぶった奴らの捕縛をしたのは彼ですね。あの愚王にこの男と対峙する勇気がおありかしら?」
聖女様は冷たい瞳で私を見据え口角を上げた。王よ…あなたはなんて人を怒らせたのだ…
今日は雪がドームからきれいに落ちているのか、朝の光がまぶしい。その光の周りに妖精さんがふわりふわりと浮かびながらお話をしている。
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『『『じゃーなぁに?』』』
『あれは怒っていたの』
『家族を取られそうになったから』
闇の子は「トーさん」の事なんだけど…怒って?どうしたんだろう?
私はベットから飛び起きてウハハが居ない事に気づいた。あれ?ウハハ一人で起きちゃうの珍しい。そう思いながらリビングに行くと
旅装束姿の、トーさんと狼さん・さっちゃんその横にウハハ。
私は目が点になった。あれ?出発はもっと先だよね?どうしたんだろピリピリした空気になってる。
「おはよう皆、どうしたの?どこか行くの?」
「おはよう カナメ」「おはよう カナちゃん」「おはよう 嬢ちゃん」「ウハハ」
皆から挨拶の返事が返ってきた。けど…空気が重い
「ねーどうしたの?なにかあったの?」
「カナメ急で悪いが王都に戻るぞ。しばらくは伯爵家に滞在する。準備をしてくれ」
王都に?こっちに来てまだ数日なのに?
「お兄ちゃんに何かあったの?」
トーさんは横に首を振る。
「お前を俺から奪おうとする奴が出てきたから叩きのめす」
「は?」
ドスの利いた声がついつい出てしまった。こほん。何勝手に言ってるんだろう
私はトーさんの娘だ。絶対離れないんだから!!
「すぐに支度してくる」
私は支度をしに部屋に戻った。
俺の肩の上に手を乗っけて、ガルーダが言う
「聖女様も動いてくれるって言ってたから、着いたらすぐに情報が入る。落ち着けよクロト」
「クロちゃん僕たちも手伝うから。」
「一国の王だ。むやみに闇沼に引き摺り込むなよ。あっちにも闇魔法の使い手王宮魔術師の爺さんが居るんだから、お前が何かしたらすぐ特定されるぞ」
「分かってる」
俺は拳を強く握りしめた。そんな俺のこぶしをササが両手で温める様に持ち
「カナちゃんが支度できたらセルジュに乗って行こう。早いよ」
その言葉に俺は頷いた。そんな俺とのやり取りでガルーダが思い出したように俺に言う
「お前、公爵令息の時結界ギリギリまで近づいただろう。ワイバーンにも結界にも負荷がかかるからもう少し手前までにしろよ。聖女様が倒れちまう。」
あぁ、あの時は早く家に帰りたかったから…悪いことしたな俺はガルーダの言葉に頷きを返したら
「前回は宰相が息子の事もあって翼竜騒ぎで倒れたって言ってたぞ。まったく、もう少し力の使い方と影響考えろよ。」
もうすでに宰相を倒れさせたとか…ホント気を付けよ…ん?
「宰相?息子?」
「あぁ、宰相はエドモンド公爵令息の父親だ」
此処は聖女様が住まうオーラシアン王国 教会本部の大聖堂から内側に入った奥。そのさらに奥。魔改造された建物その1室。
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「そんな事わかっておるわ!そういう事ではなく…この空間だ。これはどこの様式だ?西でもなく東でもない他国か?どこだ」
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「聖女様がお越しです」
格子型の木組みの扉は横に開き、そこから長い白いスカートに白いブラウスに焦げ茶色の服を着た聖女様が入ってきた。そうして私たちの目の前に座り軽く頭を下げる聖女様
「お待たせしました。急にお呼びだてして申し訳ありません。」
「いえ、また急にどうされたのですか?」
「一報がある者からもたらされました。あの王は触れてはいけない者に触れたのです。数日で王の退位が決まります。お覚悟ください」
私は目を剥いた。現国王は体力に問題は無い。病気でもない。とすると…
「刺客が来るのですか?」
「刺客と言えば刺客ですが、本来彼はとても善良な人間です」
「彼……」
「王が彼の子を奪おうとしたから反撃される。そういえばお分かりかしら?」
私は血の気がひいた。あの娘か。王が娘の功績欲しさに探している…教会の不正を暴いたあの娘…いやでも聖女様は彼と言わなかったか?
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聖女様も息子も首を横に振った。
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−−−−−−
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試みですね。
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