82 / 244
愚王の崩壊
81話 王家の評判と悪行
しおりを挟む
「とりあえず、ゆっくり食べながら耳だけ貸してくれ。お前たちがこもっている間に、俺が神殿辺り、伯爵が王城を、ササが市井を探ってきた。
神殿は第3王子のケアが中心だ。かなり兄王子達に痛めつけられていたみたいで外傷が癒えても心が悲鳴を上げている。少し前にいつも一緒に居た護衛騎士が王子を庇って片腕を無くし退職したそうだ。そこで心が悲鳴を上げたのかもな…ただ聖女様から伝言。宰相が王が退位するなら第3王子しかいないと言っている。」
狼さんが教会情報をくれる。第三王子大丈夫かな?それって心が折れてしまわないうちに対処しなくてはいけないのでは…
「そうだね。第一王子は人に無理難題言いつけるだけのダメ人間だし。第2王子はただの色ボケ小僧だ。国政などはさせられんよ」
お爺ちゃんは腹に据えかねていたのか吐き捨てるように王子の愚痴を言う。
あー第一王子はパワハラ・モラハラ男で第2王子は盛りの付いたサル男と理解した。二人とも王家から除籍したいな。こういうやつらに権力持たせたらダメ絶対。
さっちゃんもあきれ顔で市井での情報を教えてくれる。
「市井でも王家の評判は悪いですね。
第一王子の使いが無理難題言ってくるのは日常で、苦情を城に言っていくケースが後を絶たない。
第2王子殿下は直接市井を見学に行っては見目のいい平民の娘を連れていくそうです。数日後フラッと記憶を無くして帰ってくるケースと帰ってこなかったケースがある。帰って来た人間には金貨を握らせて何も言わせないようにしています。帰ってこないケースこれは完全に人さらいです。犯罪ですから。」
お爺ちゃんは市井の噂は知っていたようで額に手を当て大きなため息を吐く
「城でもその二人の王子の噂は酷いものですよ。ただ第3王子は悪い噂は無いものの何もしていないとみられている。実際は孤児院や救護院に予算をまわすように嘆願書を陛下に何度か出しては却下されている状態だ。」
「第3王子は要領が悪いのかな?うーん支える側に頭の周る人が必要か…宰相…よりももっと身近に話せる第三王子の片腕が居れば安定するかな?
彼とあまり年齢の変わらない…いや少し年上の方で次代を支えられる人いない?」
皆は顔を見合わせて…
「「ニコライ・ミヤノマエ」」
伯爵と狼さんの言葉が被る。二人は顔を見合わせた、狼さんはフッと笑みをこぼし、言葉を続ける
「ニコライはミヤノマエ家の三男で20歳、今宰相室の文官をしてる」
伯爵もその情報に追加としての情報
「王子が16歳なので年上としてのカバーもできる頭の回転のいい男ですよ。ミヤノマエ家の四男は武の方に行きましたから、あと五男はミハイルの友人になってくれています」
お兄ちゃんの友達…ミヤノマエ家ってハインツさんの家か。あの家は孤児院の子供への教育も前向きにしてくれていたし、孤児院に入ってくれたスタッフも丁寧だったな…うん。あの人の弟だったら信頼できる。あとは
「大事なのは、その方と王子の相性ですね」
私がそう言うと、お爺ちゃんは頷いて軽く手を上げ
「一度場を設けよう。そちらは私が動こう」
そう請け負ってくれた。ありがたい。
「お爺ちゃんお願いします。あと、怪我をした方って聖女様では治癒できなかったのですか?」
「欠損は聖女様のお力でも治りませんので」
そっか…残念…生やせないか………ん?生やす生やす…
「その騎士の方紹介いただけませんか?」
お爺ちゃんは困惑顔で了承してくれた。私がぶつぶつつぶやき始めるとトーさんが眉間に皺をよせ聞いてきた
「カナメ?何する気だ?」
私はトーさんの方を向いてとっても悪い顔でニヤッと笑う。
「トーさん協力してね♡」
「おう」
周りがほのぼのと見守り体制だ。なぜ?私悪い顔したのに?コホンと仕切りなおして
「王城的には、後一部の領地の他国への割譲。これの信憑性ですね。聞いただけでは今は動けないので後回しです」
みんなが一斉に頷く。情報が確実になったらまた作戦会議することに決定。
私とウハハは退職された護衛さんを、トーさんは王妃周辺を捜索 お爺ちゃんはニコライさんとの繋ぎを 狼さんは消えた使用人さんたちの捜索。 さっちゃんは……
「こんな感じでいかがでしょうか」
さっちゃんが回るとスカートがきれいに円を描く。キラキラのプラチナブロンド髪のまつ毛バシバシの、見た目美女なさっちゃん。商家のお嬢さん風の服装で、あと使用人を連れていく感じで……第二王子すぐ釣れそうだよ。
神殿は第3王子のケアが中心だ。かなり兄王子達に痛めつけられていたみたいで外傷が癒えても心が悲鳴を上げている。少し前にいつも一緒に居た護衛騎士が王子を庇って片腕を無くし退職したそうだ。そこで心が悲鳴を上げたのかもな…ただ聖女様から伝言。宰相が王が退位するなら第3王子しかいないと言っている。」
狼さんが教会情報をくれる。第三王子大丈夫かな?それって心が折れてしまわないうちに対処しなくてはいけないのでは…
「そうだね。第一王子は人に無理難題言いつけるだけのダメ人間だし。第2王子はただの色ボケ小僧だ。国政などはさせられんよ」
お爺ちゃんは腹に据えかねていたのか吐き捨てるように王子の愚痴を言う。
あー第一王子はパワハラ・モラハラ男で第2王子は盛りの付いたサル男と理解した。二人とも王家から除籍したいな。こういうやつらに権力持たせたらダメ絶対。
さっちゃんもあきれ顔で市井での情報を教えてくれる。
「市井でも王家の評判は悪いですね。
第一王子の使いが無理難題言ってくるのは日常で、苦情を城に言っていくケースが後を絶たない。
第2王子殿下は直接市井を見学に行っては見目のいい平民の娘を連れていくそうです。数日後フラッと記憶を無くして帰ってくるケースと帰ってこなかったケースがある。帰って来た人間には金貨を握らせて何も言わせないようにしています。帰ってこないケースこれは完全に人さらいです。犯罪ですから。」
お爺ちゃんは市井の噂は知っていたようで額に手を当て大きなため息を吐く
「城でもその二人の王子の噂は酷いものですよ。ただ第3王子は悪い噂は無いものの何もしていないとみられている。実際は孤児院や救護院に予算をまわすように嘆願書を陛下に何度か出しては却下されている状態だ。」
「第3王子は要領が悪いのかな?うーん支える側に頭の周る人が必要か…宰相…よりももっと身近に話せる第三王子の片腕が居れば安定するかな?
彼とあまり年齢の変わらない…いや少し年上の方で次代を支えられる人いない?」
皆は顔を見合わせて…
「「ニコライ・ミヤノマエ」」
伯爵と狼さんの言葉が被る。二人は顔を見合わせた、狼さんはフッと笑みをこぼし、言葉を続ける
「ニコライはミヤノマエ家の三男で20歳、今宰相室の文官をしてる」
伯爵もその情報に追加としての情報
「王子が16歳なので年上としてのカバーもできる頭の回転のいい男ですよ。ミヤノマエ家の四男は武の方に行きましたから、あと五男はミハイルの友人になってくれています」
お兄ちゃんの友達…ミヤノマエ家ってハインツさんの家か。あの家は孤児院の子供への教育も前向きにしてくれていたし、孤児院に入ってくれたスタッフも丁寧だったな…うん。あの人の弟だったら信頼できる。あとは
「大事なのは、その方と王子の相性ですね」
私がそう言うと、お爺ちゃんは頷いて軽く手を上げ
「一度場を設けよう。そちらは私が動こう」
そう請け負ってくれた。ありがたい。
「お爺ちゃんお願いします。あと、怪我をした方って聖女様では治癒できなかったのですか?」
「欠損は聖女様のお力でも治りませんので」
そっか…残念…生やせないか………ん?生やす生やす…
「その騎士の方紹介いただけませんか?」
お爺ちゃんは困惑顔で了承してくれた。私がぶつぶつつぶやき始めるとトーさんが眉間に皺をよせ聞いてきた
「カナメ?何する気だ?」
私はトーさんの方を向いてとっても悪い顔でニヤッと笑う。
「トーさん協力してね♡」
「おう」
周りがほのぼのと見守り体制だ。なぜ?私悪い顔したのに?コホンと仕切りなおして
「王城的には、後一部の領地の他国への割譲。これの信憑性ですね。聞いただけでは今は動けないので後回しです」
みんなが一斉に頷く。情報が確実になったらまた作戦会議することに決定。
私とウハハは退職された護衛さんを、トーさんは王妃周辺を捜索 お爺ちゃんはニコライさんとの繋ぎを 狼さんは消えた使用人さんたちの捜索。 さっちゃんは……
「こんな感じでいかがでしょうか」
さっちゃんが回るとスカートがきれいに円を描く。キラキラのプラチナブロンド髪のまつ毛バシバシの、見た目美女なさっちゃん。商家のお嬢さん風の服装で、あと使用人を連れていく感じで……第二王子すぐ釣れそうだよ。
242
あなたにおすすめの小説
『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』
鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」
幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された
公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。
その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、
彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。
目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。
だが、中身は何ひとつ変わっていない。
にもかかわらず、
かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、
「やり直したい」とすり寄ってくる。
「見かけが変わっても、中身は同じです。
それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」
静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。
やがて彼女に興味を示したのは、
隣国ノルディアの王太子エドワルド。
彼が見ていたのは、美貌ではなく――
対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。
これは、
外見で価値を決められた令嬢が、
「選ばれる人生」をやめ、
自分の意思で未来を選び直す物語。
静かなざまぁと、
対等な関係から始まる大人の恋。
そして――
自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。
---
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる