神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人

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第1章 ゴミスキルと古代兵器

第11話 ゴミの一括修理

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「ごちそうさまでした」
「うぅ。美味しいけど……熱い」
「大丈夫だよ。別に急いでいる訳でもないから、ゆっくり食べて」

 シャルロットが評判が良いと教えてくれた食堂へ入り、僕はオススメの麺類を注文。
 クリスも僕と同じのを頼んだんだけど……クリスは猫耳族だからか、猫舌で熱い食べ物が苦手だったらしい。
 なので、クリスが食べ終わるのを待つ間、ゴミ整理スキルで西のゴミ捨て場で得た物を詳しく見てみる。

――欠けた銀のスプーン(修理不可)並
  毛皮のコート         優
  曲がった鉄の剣  (修理可能)並
  ……              ――

 曲がった剣っていうのは分かるけど、コートなんて、どうして捨てたんだろう。
 サイズが合わなかったとか?
 もしくは、プレゼントされたけどデザインが気に食わなかったとか?
 いずれにせよ、ゴミとして捨てられていた事に代わりはないけどさ。
 いろいろと触ってみて、修理可能なゴミの一覧にしてみると、

――折れた鉄の槍 (修理可能)並
  錆びた鉄の短剣(修理可能)並
  曲がった鉄の剣(修理可能)並
  ……            ――

 どうやら鉄で出来ている物は修復可能らしい。
 確か、修理する為には材料となるゴミが必要なはずだから、今ストレージの中には鉄で出来たゴミが多いって事かな。
 試しに「折れた鉄の槍」に触れて、ゴミ修理スキルを小声で使用してみると、

――修理には鉄が必要です。ストレージにあるゴミの中から、使用する材料を選択してください――

 以前にゴミ修理スキルで鉄鍋を修理した時とは違う言葉が聞こえて来た。
 ……なるほど。ゴミ整理スキルを獲得したから、この半透明の板で、スキルに関わる選択とかも出来るらしく、修理の材料に使えるゴミの一覧が表示される。
 一先ず、適当に「鉄くず」というのを選んでみると、「折れた鉄の槍 (修理可能)並」と書かれていた箇所が、「鉄の槍 優」に表示が変わっていた。

「待てよ。もしかして……」

 ふと閃いた事があり、表示されている修理可能なゴミを、まとめて五つほど選んでみる。
 その状態で、ゴミ修理スキルを小声で使用すると、先程と同様に材料として使用するゴミを選択する事になり……こっちもまとめて複数選択出来た!

「お兄ちゃん。どうかしたの?」
「あぁ、さっき収納したゴミを一気に修理出来たんだ」
「そうなんだ! 凄いねっ!」
「うん。お店を出たら、修理したものを見せてあげるね」

 そう言って、再びクリスが食べ終わるのを待ちながら、いろいろなゴミを修理していると、

『カーティスさん。自分で色々と調べてみたんですけど、どうやら私は魔鋼鉄っていう素材で出来ているみたいなんです。聞いた事はありませんか?』

 シャルロットが話し掛けてきたので、小声で応える。

「……魔鋼鉄なんて聞いた事が無いよ?」
『ちょっと調べますね。どうやら、一番近くにある魔鋼鉄は……ん? この街に向かって来ていますね』
「……どういう事? 魔鋼鉄っていうのを持っている人が、向こうから来てくれているの?」
『みたいです。この移動速度は……馬車でしょうか。あと数時間でこの街に着くのではないかと』
「……そうなんだ。事情を話して譲ってもらえると良いんだけどね」

 ヒソヒソ話している内に、シャルロットを修理する為の材料が見つかった。
 改めてシャルロットに調べてもらうと、今向かってきている魔鋼鉄を除くと、次に近い場所にある物ですら、遥か遠くに行かなければないらしい。
 魔鋼鉄の価値が分からないけど、譲ってもらえるものなのかな?
 物凄く高額な物だったら、どうしよう。

「ふぅ……ごちそうさまでした。お兄ちゃん、ごめんね。遅くなっちゃって」
「ううん、大丈夫だよ。じゃあ、一旦宿に戻ろうか」

 昨日泊まった宿へ行き、二人分の料金を払って部屋へ案内してもらうと、

「じゃあ、さっき手に入れたゴミを修理した物を取り出すね」

 ゴミ整理スキルを使って、状態や品質がが「優」となっている物を出していく。

「えっ!? お兄ちゃん……これが、捨てられていたゴミなの!? 全部新品みたいだけど」

 鉄の槍に鉄の剣、短剣、鍋、鎧、盾に金庫……鉄で出来た物がどんどん出てくる。
 ちゃんと見ずにまとめて修理しちゃったけど、この金庫なんて僕たちには不要だったね。

「……クリス。この中で何か欲しい物はある? あったら、好きに使って」
「え? いいの!?」
「うん。元は捨てられていたゴミだしね。それ以外の要らない物は……どこかで買い取ってくれないかな」
「商人の知り合いとかが居れば良いんだけどねー」

 そんな話をしていると、

『不用品を買い取ってくれるお店を検索しました。この街の中に三軒ありますが、案内しましょうか?』

 シャルロットがお店を教えてくれた。
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