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第1章 ゴミスキルと古代兵器
第30話 嫉妬するジェームズ
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シャルロットに教えて貰った方角に向かって行くと、キョロキョロと何かを探す騎士を見つけた。
その近くには、面倒臭そうにふて腐れるジェームズと、焦る様子のマリーさんが居る。
よし。予想通り、騎士は僕をつけていた一人だけだ。
以前、馬車を停められた時に、騎士たちはシャルロットを探していたけど、ジェームズの護衛は一切していなかった……その読みは正しかったようだ。
一先ず、騎士に気付かない振りをして歩いて行くと、
「お、おい、お前……こんな所で何をしていたんだ!?」
「カーティス。やっぱりか」
騎士とジェームズが僕の行手を阻む。
「昨日の騎士に、ジェームズか。何の真似? 僕は冒険者ギルドで請けた薬草採取の依頼の為、こうして薬草を集めていただけなんだけど」
ギルドから渡された籠と、そこに入っている沢山の薬草を見せると、ジェームズが何か言いたげに騎士を見る。
「確かに、ギルドで薬草採取請けていたな」
「だが、こんな所へ来る奴なんて、他に居るか!?」
「何の話かは分からないけど、僕以外にもここで薬草を採っている人は居たよ。もっと奥に向かっていたけど」
そう言うと、少し間を置いて、
「マリー。姉の位置は?」
「分からないわ。前みたいに位置が確認出来ない。もっと遠くへ行ったのか、ストレージスキルで収納されたのか」
「この者がストレージスキルを持っていないのは確認済みだ。私は森の奥へ行ったという者を追います」
騎士が森の中へと入って行く。
これで、騎士抜きでジェームズと……というか、マリーさんと話が出来る。
「ジェームズ。そちらの女性は?」
「うるさい! お前には関係ない!」
「さっきの話からすると、お姉さんを探しているんだろ?」
「ふっ、姉と言っても、本当の姉ではない。家を出たお前には関係ない話だ」
なるほど。ジェームズがシャルロットを探しているのは、やっぱりルイス家に関わる話か。
「それより、ジェームズ。そちらの女性は誰なんだい? 僕に紹介してよ」
「しつこいぞ! まったく! とんだ無駄足だった!」
「……そうか。なら後で、シャルロットに聞いてみるか」
ジェームズに聞こえないように、小さな声で呟くと、
「アンタっ! お姉様の事を知っているの!? 教えないさい! 教えないさいよっ!」
血相を変えたマリーさんが僕に詰め寄り、肩を掴んでガクガクと揺らしてくる。
その直後、
「貴様っ! マリーから離れろっ! 俺様でさえ、触れた事がないのに……離れろぉっ!」
ジェームズが怒りだす……って、これは想定外なんどけどっ!
「騎士から報告を受けたが、お前は昨日、あの可愛い女の子とお楽しみだったんだろうがっ! その上、俺様のマリーまで誘惑しやがって!」
「すまん。何を言っているのか、訳がわからないんだが」
「うるせぇっ! お前は小さい頃から、屋敷のメイドたちにもチヤホヤされていたし、幼馴染のローザちゃんや、フィーナちゃんにも好かれていただろうがっ!」
えっと……もしかして、ジェームズが昔から僕のことを目の敵みたいにして来たのって、そんな事が理由なの!?
というか、幼馴染二人の話は初めて知ったけど、メイドさんについては、ジェームズの態度が悪いからだと思うんだけど。
「ちょっと、誰が俺様の……なのよ! 私はアンタがお姉様を捜してくれるって言うから手伝っているだけで、アンタが所有者ではないわっ!」
「ふんっ! お前の姉を捜す!? そんなの口実に決まっているだろっ! お前は俺様とずっと一緒に……あ!」
「へぇ、私に言ったあの言葉はウソなんだ」
「いやっ、違うんだ。ちょっとした間違いというか、言い間違い! 言い間違いなんだ!」
「そこのお姉様の事を知っている人。ちょっと、私の代わりにこの男を殺してくれない? 私、攻撃命令が出てないから、人間を攻撃出来ないの。殺してくれたら、良い事してあげる」
……って、俺!? というか、シャルロットはマリーさんが強力な魔法攻撃を仕掛けてくるって言っていたけど、そもそも攻撃出来ないんだ。
「クソっ! どうして、こう上手くいかないんだっ! お前は、ゴミスキルしか持っていないクズのくせに、ローザちゃんもフィーナちゃんも、メイドもマリーも……俺から奪うなぁぁぁっ!」
ジェームズが意味不明な事を言いながら杖を取り出したけど……悪いね。
もう、こっちの準備は既に整っているんだ。
ストレージから取り出し、隠し持っていた魔銃には、会話中に魔法力を注ぎ終えている。
その魔銃を構えてジェームズに向け、
「はんっ! 何だ、その変な杖は! お前は、俺様の魔法でくたばりやがれっ! ≪ファイア・ストー……」
無言で取手を引く。
ジェームズの周囲の空気が白く輝き……寒さで手が動かなくなったであろうジェームズが杖を落とし、その場に倒れ込む。
氷の魔銃から出たのは、フリーズ・ガストという、相手を凍えさせて動けなくする魔法に近い。
この魔銃は氷魔法限定だけど、僕が思った種類の魔法――行動不能にする魔法――が発動してくれるというのが、凄いと思う。
「な、何だこれはっ!? さ、寒い……中位の雷魔法しか使えないお前が、どうして氷魔法をっ!?」
「さぁね。とりあえず、喚き散らしていたら、さっきの騎士が助けてくれるだろ」
とりあえず、ジェームズは慢心のせいか、無駄口が多過ぎるんだよ。
あと、森の中で火魔法を使おうとするな。
それだけ言おうとした所で、
「ふーん。よく、そんな古い銃なんて持っているのね。しかも、凄く状態が良いし。貴方と居た方が面白そうだし、お姉様の事も何か知っていそう。良い事してあげる約束だし、一緒に居させてもらうわね」
「ちょ、マリー!? 本気かっ!? おいっ……ちくしょうっ! また俺から奪いやがったなーっ!」
マリーさんが俺の腕に抱きついてくる。
とりあえず騎士が戻って来たら面倒だから、一旦この場を離れるけど……僕がまったく予想していなかった結果になってしまった。
その近くには、面倒臭そうにふて腐れるジェームズと、焦る様子のマリーさんが居る。
よし。予想通り、騎士は僕をつけていた一人だけだ。
以前、馬車を停められた時に、騎士たちはシャルロットを探していたけど、ジェームズの護衛は一切していなかった……その読みは正しかったようだ。
一先ず、騎士に気付かない振りをして歩いて行くと、
「お、おい、お前……こんな所で何をしていたんだ!?」
「カーティス。やっぱりか」
騎士とジェームズが僕の行手を阻む。
「昨日の騎士に、ジェームズか。何の真似? 僕は冒険者ギルドで請けた薬草採取の依頼の為、こうして薬草を集めていただけなんだけど」
ギルドから渡された籠と、そこに入っている沢山の薬草を見せると、ジェームズが何か言いたげに騎士を見る。
「確かに、ギルドで薬草採取請けていたな」
「だが、こんな所へ来る奴なんて、他に居るか!?」
「何の話かは分からないけど、僕以外にもここで薬草を採っている人は居たよ。もっと奥に向かっていたけど」
そう言うと、少し間を置いて、
「マリー。姉の位置は?」
「分からないわ。前みたいに位置が確認出来ない。もっと遠くへ行ったのか、ストレージスキルで収納されたのか」
「この者がストレージスキルを持っていないのは確認済みだ。私は森の奥へ行ったという者を追います」
騎士が森の中へと入って行く。
これで、騎士抜きでジェームズと……というか、マリーさんと話が出来る。
「ジェームズ。そちらの女性は?」
「うるさい! お前には関係ない!」
「さっきの話からすると、お姉さんを探しているんだろ?」
「ふっ、姉と言っても、本当の姉ではない。家を出たお前には関係ない話だ」
なるほど。ジェームズがシャルロットを探しているのは、やっぱりルイス家に関わる話か。
「それより、ジェームズ。そちらの女性は誰なんだい? 僕に紹介してよ」
「しつこいぞ! まったく! とんだ無駄足だった!」
「……そうか。なら後で、シャルロットに聞いてみるか」
ジェームズに聞こえないように、小さな声で呟くと、
「アンタっ! お姉様の事を知っているの!? 教えないさい! 教えないさいよっ!」
血相を変えたマリーさんが僕に詰め寄り、肩を掴んでガクガクと揺らしてくる。
その直後、
「貴様っ! マリーから離れろっ! 俺様でさえ、触れた事がないのに……離れろぉっ!」
ジェームズが怒りだす……って、これは想定外なんどけどっ!
「騎士から報告を受けたが、お前は昨日、あの可愛い女の子とお楽しみだったんだろうがっ! その上、俺様のマリーまで誘惑しやがって!」
「すまん。何を言っているのか、訳がわからないんだが」
「うるせぇっ! お前は小さい頃から、屋敷のメイドたちにもチヤホヤされていたし、幼馴染のローザちゃんや、フィーナちゃんにも好かれていただろうがっ!」
えっと……もしかして、ジェームズが昔から僕のことを目の敵みたいにして来たのって、そんな事が理由なの!?
というか、幼馴染二人の話は初めて知ったけど、メイドさんについては、ジェームズの態度が悪いからだと思うんだけど。
「ちょっと、誰が俺様の……なのよ! 私はアンタがお姉様を捜してくれるって言うから手伝っているだけで、アンタが所有者ではないわっ!」
「ふんっ! お前の姉を捜す!? そんなの口実に決まっているだろっ! お前は俺様とずっと一緒に……あ!」
「へぇ、私に言ったあの言葉はウソなんだ」
「いやっ、違うんだ。ちょっとした間違いというか、言い間違い! 言い間違いなんだ!」
「そこのお姉様の事を知っている人。ちょっと、私の代わりにこの男を殺してくれない? 私、攻撃命令が出てないから、人間を攻撃出来ないの。殺してくれたら、良い事してあげる」
……って、俺!? というか、シャルロットはマリーさんが強力な魔法攻撃を仕掛けてくるって言っていたけど、そもそも攻撃出来ないんだ。
「クソっ! どうして、こう上手くいかないんだっ! お前は、ゴミスキルしか持っていないクズのくせに、ローザちゃんもフィーナちゃんも、メイドもマリーも……俺から奪うなぁぁぁっ!」
ジェームズが意味不明な事を言いながら杖を取り出したけど……悪いね。
もう、こっちの準備は既に整っているんだ。
ストレージから取り出し、隠し持っていた魔銃には、会話中に魔法力を注ぎ終えている。
その魔銃を構えてジェームズに向け、
「はんっ! 何だ、その変な杖は! お前は、俺様の魔法でくたばりやがれっ! ≪ファイア・ストー……」
無言で取手を引く。
ジェームズの周囲の空気が白く輝き……寒さで手が動かなくなったであろうジェームズが杖を落とし、その場に倒れ込む。
氷の魔銃から出たのは、フリーズ・ガストという、相手を凍えさせて動けなくする魔法に近い。
この魔銃は氷魔法限定だけど、僕が思った種類の魔法――行動不能にする魔法――が発動してくれるというのが、凄いと思う。
「な、何だこれはっ!? さ、寒い……中位の雷魔法しか使えないお前が、どうして氷魔法をっ!?」
「さぁね。とりあえず、喚き散らしていたら、さっきの騎士が助けてくれるだろ」
とりあえず、ジェームズは慢心のせいか、無駄口が多過ぎるんだよ。
あと、森の中で火魔法を使おうとするな。
それだけ言おうとした所で、
「ふーん。よく、そんな古い銃なんて持っているのね。しかも、凄く状態が良いし。貴方と居た方が面白そうだし、お姉様の事も何か知っていそう。良い事してあげる約束だし、一緒に居させてもらうわね」
「ちょ、マリー!? 本気かっ!? おいっ……ちくしょうっ! また俺から奪いやがったなーっ!」
マリーさんが俺の腕に抱きついてくる。
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