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第1章 ゴミスキルと古代兵器
第31話 マリーといい事
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「さてと……お兄さん。あの男から、カーティスって呼ばれていたわね。約束通り、いい事してあげたいんだけどー……先にお姉様の事を教えてくれるかしら。どうして、貴方がお姉様の名前を知っているの?」
ジェームズを戦闘不能にした後、何故かマリーさんがついて来たんだけど……正直言って笑顔が怖い。
可愛らしい声と顔なんだけど、目が笑っていない上に、その奥が凄く冷たく感じる。
「それを教えて欲しければ、先にそっちの目的を教えて欲しいね。どうして君は、シャルロットを探しているのさ」
「……私がお姉様を探している理由? 簡単よ。お姉様を連れて逃げる為よ」
「逃げるって、何から? 君は強力な攻撃魔法が使えるんだろ?」
「何故、そこまで知っているの? 貴方、何者? 今の時代でそこまで知っているのは、かなり限られた人の筈なんだけど……まぁいいわ。逃げるのは、魔導少女からよ」
「魔導少女?」
マリーさんから、聞いた事の無い言葉が出て来た。
一先ず、街へ向かって歩きながら、説明を待っていると、
「お姉様や私の事よ。この時代には、何故かマジックフォンっていう言葉の方が伝わっているみたいだけど……魔力で動く少女だからかしらね」
マリーさんが口を開くけど、名前の意味は本人もよく分かっていないみたいだ。
マリーさんの説明通りなら、魔動少女の方がしっかりくるし、何か違う気がする。
「私たち魔導少女は、持ち主の命令に逆らえないように制御されちゃっているのよ。もちろん自我や意識はあるから、理不尽な命令には抵抗するんだけど……最終的には抗えないのよね」
「あー、もしかして、昔シャルロットを壊したっていうのは……」
「そうよ。私の所有者の命令だから。私がお姉様に攻撃なんてする訳ないじゃない! ……っていうか、どうして、そこまで知っているのよっ! 実はどこかの国の王子とか!?」
「いや、そういう訳じゃなくて……えっ!?」
突然、左手に不思議な感触が生まれた。
とっても柔らかくて、暖かくて、朝に寝ぼけたクリスが僕の手の上に乗って来た時みたいな……
「って、マリーさんっ!? な、何してるのっ!?」
「何って、いい事よ。人間の男って、胸が好きなんでしょ?」
「待って! そりゃあ、好きか嫌いかって言われたら好きだけど……って、そうじゃなくて、どうしていきなり、僕の手を取って、自分の胸に!?」
「……お願いっ! さっきも言ったけど、お姉様を逃してっ! お姉様が復活した事は凄く嬉しい事だけど、いずれ他の魔導少女たちにもバレちゃう! いえ、もしかしたら、既にバレているかも! そうしたらまた、各国から魔導少女が集められ、皆でお姉様を……私は嫌なのっ! お姉様と一緒に何処かで静かに暮らしたいだけ。だから、お願い! 私はあんまり大きな胸じゃないから、これで足りなければ、こっちも……」
色々と思い出してしまったらしく、感情的になったマリーさんが一気にまくしたてかと思うと、僕の手を離して、スカートに手を掛ける。
「マリーさんっ! 僕はそんな事……」
「大丈夫っ! お姉様と一緒に居られるなら、私の身体なんてどうでも良いの。流石に経験は無いから、上手に出来るか分からないけど、私頑張るから……」
そう言って、マリーさんがその場にしゃがみ込み……
「あれ? ま、マリーさん? 消えた? ……って、もしかして、これ?」
突然マリーさんが姿を消したかと思うと、僕の足下に小さな銀色のカードが落ちていた。
これって、シャルロットと同じマジックフォンだよね?
一先ず、マジックフォンを拾い上げ、ゴミスキルでシャルロットを取り出す。
『カーティスさん。マリーとはどうなりましたか?』
「え、えーっと、色々あったんだけど、その前に……これってマリーさんなの?」
『この魔力のパターンは……えぇ、そうですね。このマジックフォンは、マリーです。魔力切れを起こして活動不能になっていますね』
「魔力切れ? じゃあシャルロットと同じで、このカードみたいな状態が、普段のマリーさんなの?」
『逆です。私もマリーも普段が人型で、壊れていたり、魔力が切れるとこの姿になります。マリーと会話したければ、カーティスさんが魔力を注いであげれば、再び人型に戻るはずですよ』
えーっと、今マリーさんを戻すと、さっきの続きとかになりかねないよね?
とりあえず、あれは困るので、今はこのままの方が良いかな。
『カーティスさん。何故、お顔が赤くなったのですか? 体温も上昇していますが』
「な、何でもないってば」
『怪しいですね。マリーを人型に戻さないのですか? あ、ちなみに、同じ魔力の量でも、雷魔法とそれ以外では、エネルギーの変換効率が全然違います。なので、雷魔法でしたら、少しの魔力で私もマリーも、長く動けますよ。ほらほら、マリーを人型にしないんですか? 何か後ろめたい事でもあるんですか?』
「えーっと、ほら、もうすぐ街に着くからさ。マリーさんの黒髪は目立つし……ね」
『……あやしい』
「あやしくないよっ!」
シャルロットから、変に勘繰られつつ、クリスの待つ宿へと戻る事にした。
ジェームズを戦闘不能にした後、何故かマリーさんがついて来たんだけど……正直言って笑顔が怖い。
可愛らしい声と顔なんだけど、目が笑っていない上に、その奥が凄く冷たく感じる。
「それを教えて欲しければ、先にそっちの目的を教えて欲しいね。どうして君は、シャルロットを探しているのさ」
「……私がお姉様を探している理由? 簡単よ。お姉様を連れて逃げる為よ」
「逃げるって、何から? 君は強力な攻撃魔法が使えるんだろ?」
「何故、そこまで知っているの? 貴方、何者? 今の時代でそこまで知っているのは、かなり限られた人の筈なんだけど……まぁいいわ。逃げるのは、魔導少女からよ」
「魔導少女?」
マリーさんから、聞いた事の無い言葉が出て来た。
一先ず、街へ向かって歩きながら、説明を待っていると、
「お姉様や私の事よ。この時代には、何故かマジックフォンっていう言葉の方が伝わっているみたいだけど……魔力で動く少女だからかしらね」
マリーさんが口を開くけど、名前の意味は本人もよく分かっていないみたいだ。
マリーさんの説明通りなら、魔動少女の方がしっかりくるし、何か違う気がする。
「私たち魔導少女は、持ち主の命令に逆らえないように制御されちゃっているのよ。もちろん自我や意識はあるから、理不尽な命令には抵抗するんだけど……最終的には抗えないのよね」
「あー、もしかして、昔シャルロットを壊したっていうのは……」
「そうよ。私の所有者の命令だから。私がお姉様に攻撃なんてする訳ないじゃない! ……っていうか、どうして、そこまで知っているのよっ! 実はどこかの国の王子とか!?」
「いや、そういう訳じゃなくて……えっ!?」
突然、左手に不思議な感触が生まれた。
とっても柔らかくて、暖かくて、朝に寝ぼけたクリスが僕の手の上に乗って来た時みたいな……
「って、マリーさんっ!? な、何してるのっ!?」
「何って、いい事よ。人間の男って、胸が好きなんでしょ?」
「待って! そりゃあ、好きか嫌いかって言われたら好きだけど……って、そうじゃなくて、どうしていきなり、僕の手を取って、自分の胸に!?」
「……お願いっ! さっきも言ったけど、お姉様を逃してっ! お姉様が復活した事は凄く嬉しい事だけど、いずれ他の魔導少女たちにもバレちゃう! いえ、もしかしたら、既にバレているかも! そうしたらまた、各国から魔導少女が集められ、皆でお姉様を……私は嫌なのっ! お姉様と一緒に何処かで静かに暮らしたいだけ。だから、お願い! 私はあんまり大きな胸じゃないから、これで足りなければ、こっちも……」
色々と思い出してしまったらしく、感情的になったマリーさんが一気にまくしたてかと思うと、僕の手を離して、スカートに手を掛ける。
「マリーさんっ! 僕はそんな事……」
「大丈夫っ! お姉様と一緒に居られるなら、私の身体なんてどうでも良いの。流石に経験は無いから、上手に出来るか分からないけど、私頑張るから……」
そう言って、マリーさんがその場にしゃがみ込み……
「あれ? ま、マリーさん? 消えた? ……って、もしかして、これ?」
突然マリーさんが姿を消したかと思うと、僕の足下に小さな銀色のカードが落ちていた。
これって、シャルロットと同じマジックフォンだよね?
一先ず、マジックフォンを拾い上げ、ゴミスキルでシャルロットを取り出す。
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「え、えーっと、色々あったんだけど、その前に……これってマリーさんなの?」
『この魔力のパターンは……えぇ、そうですね。このマジックフォンは、マリーです。魔力切れを起こして活動不能になっていますね』
「魔力切れ? じゃあシャルロットと同じで、このカードみたいな状態が、普段のマリーさんなの?」
『逆です。私もマリーも普段が人型で、壊れていたり、魔力が切れるとこの姿になります。マリーと会話したければ、カーティスさんが魔力を注いであげれば、再び人型に戻るはずですよ』
えーっと、今マリーさんを戻すと、さっきの続きとかになりかねないよね?
とりあえず、あれは困るので、今はこのままの方が良いかな。
『カーティスさん。何故、お顔が赤くなったのですか? 体温も上昇していますが』
「な、何でもないってば」
『怪しいですね。マリーを人型に戻さないのですか? あ、ちなみに、同じ魔力の量でも、雷魔法とそれ以外では、エネルギーの変換効率が全然違います。なので、雷魔法でしたら、少しの魔力で私もマリーも、長く動けますよ。ほらほら、マリーを人型にしないんですか? 何か後ろめたい事でもあるんですか?』
「えーっと、ほら、もうすぐ街に着くからさ。マリーさんの黒髪は目立つし……ね」
『……あやしい』
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シャルロットから、変に勘繰られつつ、クリスの待つ宿へと戻る事にした。
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