神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人

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第2章 ゴミスキルと魔導少女たち

第55話 冒険者廃業!?

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 昼食を終え、暫く森を歩き続けると、陽が落ちて来た頃に森が開け……街が見えた。

「着いたー! シャルロット、ここは何て街だっけ?」
「クーリューセンという街ですね。街の周囲にダンジョンが九つもある事から、冒険者が多い街との事です」

 冒険者ギルドか。
 騎士団とは完全に別組織だから大丈夫とは思うけど、万が一騎士団から僕たちの事が照会されたりしたら困る。
 またシャルロットやマリーが狙われる……なんて事は避けたいし、いつまでも逃亡生活のような事をせずに、いつかはどこかで腰を落ち着ける拠点が欲しい所だ。
 いろいろと考えた結果、

「クリス。ちょっと相談があるんだけど……冒険者ギルドを抜けても良いかな?」
「え? 冒険者辞めちゃうの? クリスはお兄ちゃんがそうするって決めたなら、構わないけど」
「あ、ごめん。正しく言い直すと、冒険者ギルドに偽名で再登録しようかと思って。だから、また一番下のFランクからやり直しになっちゃうかなって」
「大丈夫だよー。お兄ちゃんがそうした方が良いって思う理由があるんだよね? だったらクリスは反対なんてしないよー!」
「ありがとう、クリス」

 クリスの承諾も得られたので、冒険者ギルドに再登録する事にした。
 もちろん、この街で登録する訳では無くて、もう少し遠く……出来れば、クリスの故郷であるロールシア国へ入ってから登録したい所だけど。

「カーティスさん。概ねどのようなお考えかは察しがついたのですが、私やマリーの事が冒険者ギルドから騎士団にバレないようにしようとしてくださっているんですよね?」
「うん。そうだけど?」
「そのお心遣いは非常に嬉しいのですが、今はロールシア国を目指していらっしゃるんですよね? その……国境を越える際に身分証などが必要ではないかと」
「あ……確かに。どうしよう」

 今持っている冒険者カードは身分証になるけど、国境を越える時に使うと記録に残るよね。
 国境を越えた記録は、騎士団にも行きそう……というか、むしろ国境は国の管轄だから、冒険者ギルドに照会されるよりも遥かに見つかる可能性が高い気がする。
 という事は、国境へ行くまでに何かしらの身分証を確保しておかなければならないか。

「とりあえず、あのクーリューセンの街を見て回ろうか。何か良さそうなギルドがあれば加入しておこう。……偽名で」

 一先ず、マリーにはカード状態になってもらって、僕の胸ポケットの中へ。
 三人で街へ入ると、先ずは宿屋を目指す。
 ……しかし、マリーの黒髪程ではないけれど、シャルロットの銀髪も結構目立つから、帽子をかぶってもらった方が良さそうかな。
 シャルロットの案内で、値段の割に良い宿を抑え、先ずは帽子を買いに行く。

「では、私はこれにします」
「マリーも買っておく?」
「んー、そうね。じゃあ……これにするわ」

 シャルロットはしっかり選んだけど、マリーはあまり興味が無いのか、適当に選び、一先ず買い物は終わり。
 宿で夕食を済ませ、運んでもらった桶とお湯で、お風呂の代わり……となったんだけど、

「カーティスさん。お背中、お拭きしますね」
「ちょ、ちょっとシャルロット!? そんなの自分でするからいいよっ!」
「そ、そうだよっ! お兄ちゃんは子供じゃないんだからっ!」

 部屋の端で身体を拭いていたら、何故かシャルロットが僕の背中を拭き始めた。

「シャルロット。クリスの言う通りだってば」
「いえいえ。カーティスさんは命の恩人ですからね。全てにおいてお世話させていただきますから。遠慮しないで下さい。……おーっと、手が滑りましたー」
「ダメーっ!」

 シャルロットと僕とクリスで謎の攻防を行いながら、何とか身体を綺麗にし、就寝。

 翌朝になると、何故かいつにも増して身体が重くって……

「どうしてマリーさんが人型になって、お兄ちゃんにくっついているのよっ!」
「え? 私がマジックフォンの状態のままよりも、人型の方がカーティスも嬉しいでしょ?」
「マリー……カーティスさんへのご奉仕は私がするから大丈夫よ? わかった?」

 どうして、ベッドが三つもあるのに、皆同じベッドに居るんだよっ!
 一先ず、しっかり疲れを取って――取れたかどうかは微妙だけど――シャルロットに案内してもらいながら、クーリューセンの街にあるギルドを見て回る事にした。
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