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第2章 ゴミスキルと魔導少女たち
第65話 ベルナルド伯爵の依頼
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「……ふぅん。貴族の個人所有のマジックフォンねぇ。なるほど」
「はい。経緯までは存じておりませんが、ご主人様のお父様が私を所有されており、亡くなられる際にご主人様へ私を引き継がれました」
「まぁ経緯は分かんないわよね。私だって、今のご主人様はともかく、前の所有者の事なんて殆ど知らないもの」
いや、ご主人様って。
レナさんに合わせてマリーまでそんな呼び方をしなくても良いと思うんだけど。
「……むー。お兄ちゃんは、お兄ちゃんだもん」
ほら、マリーが変な呼び方をしたから、クリスが怒っているしさ。
「で、お姉様に面識の無い貴方や、そっちの伯爵さん? が、一体お姉様に何の用なのかしら」
「それは私から話そう。と言っても、そんなに複雑な話ではない。見ての通り、私はもう良い歳だ。だが、残念な事に先立たれた妻とは子供が出来なくてね。この家の後継者として養子を迎えたのだが……いろいろと問題があってね」
ベルナルド伯爵の話を聞くと、養子に取った少年は素直で礼儀正しい人物だったのだが、それは最初だけ。
どうやら演技だったらしく、数年も経つと本性を現し、非常に素行が悪くなったのだとか。
その為、財産は譲るものの、使い方によっては大変な事になってしまう魔導少女――レナさんは普通のメイドだと言って隠し通したらしい。
「……その格好で普通のメイドって、無理があるんじゃないかしら? というか、そもそもどうしてそんな格好なの?」
「あ、マリー。それは、さっき聞いたから、触れなくても……」
「そう? まぁそんな格好をしようとも、私のご主人様は目を奪われる事はないけどね」
そう言いながら、マリーさんが僕に抱きつき、レナさんたちに見えないように、お尻を抓ってきた。
だから僕は見てないってば。
いや、見たのは見たけど、服装の意味に興味を持っただけで、疚しい理由じゃないんだからさ。
「……そうだよー。お兄ちゃんは、クリスの事しか見ないもんね。ねー、お兄ちゃん」
クリスがマリーに対抗して反対側から抱きついてきて……どうして二人共お尻を抓るのっ!?
「まぁ、お二人共ご主人様の事が大好きなのですね」
「……こほん。あー、話を戻すが、先程言った通り、レナを義理の息子に渡す訳にはいかなくてな。そんな中で、シャルロットという前世代の魔導少女を復活させ、行動を共にしてる者が居るという情報を得てな。先ずは人柄を見させてもらった訳だ」
「ご主人様。私としては、マリーさんや、こちらのお嬢さんに慕われている時点で、カーディさんは優れたお人柄なのではないかと」
「そうだな。その気になれば戦争を起こせる機能を持つ魔導少女を手にしながら、そのように使っていない……カーディ殿にならレナを預けられるだろう」
「はいっ! カーディさん。これから、どうぞよろしくお願いいたしますね」
……はい? ちょ、ちょっと待って。話が唐突過ぎて、理解が追いつかないんだけど。
「ま、待ってください。レナさんを預ける……って、どういう事ですか!?」
「そのままの意味だよ。君にレナを預けるから、一緒に連れて行ってくれないかね。レナも老い先短い老人と居るよりも、若い君と色んな場所を見て回る方が楽しいだろう」
「カーディさん。私もそちらのお二人と同じ様に、仲良くしてくださると嬉しいです。あ、そういえば、先程から私の脚を気にされているようですが、私の事を好きにしてくださって良いですからね?」
ちょっと待った! だから僕は、レナさんの事をそんな風に見ている訳では……って、痛い痛い痛いっ!
「へぇー。良かったですねー、ご主人様ー。脚の綺麗な女性が行動を共にしてくれて」
「お兄ちゃん。脚ならクリスのを見ればよいじゃないっ!」
「違っ……それは誤解なんだってば。と、とりあえず抓るのを止めようよ。というか、止めて。お願いだから」
クリスはともかく、マリーのは割と本気で痛いんだけど。
「あらあら、仲が本当に宜しいんですね。私もその中に混ぜていただくのが楽しみです」
レナさんも、これ以上ややこしくしないでーっ!
「はい。経緯までは存じておりませんが、ご主人様のお父様が私を所有されており、亡くなられる際にご主人様へ私を引き継がれました」
「まぁ経緯は分かんないわよね。私だって、今のご主人様はともかく、前の所有者の事なんて殆ど知らないもの」
いや、ご主人様って。
レナさんに合わせてマリーまでそんな呼び方をしなくても良いと思うんだけど。
「……むー。お兄ちゃんは、お兄ちゃんだもん」
ほら、マリーが変な呼び方をしたから、クリスが怒っているしさ。
「で、お姉様に面識の無い貴方や、そっちの伯爵さん? が、一体お姉様に何の用なのかしら」
「それは私から話そう。と言っても、そんなに複雑な話ではない。見ての通り、私はもう良い歳だ。だが、残念な事に先立たれた妻とは子供が出来なくてね。この家の後継者として養子を迎えたのだが……いろいろと問題があってね」
ベルナルド伯爵の話を聞くと、養子に取った少年は素直で礼儀正しい人物だったのだが、それは最初だけ。
どうやら演技だったらしく、数年も経つと本性を現し、非常に素行が悪くなったのだとか。
その為、財産は譲るものの、使い方によっては大変な事になってしまう魔導少女――レナさんは普通のメイドだと言って隠し通したらしい。
「……その格好で普通のメイドって、無理があるんじゃないかしら? というか、そもそもどうしてそんな格好なの?」
「あ、マリー。それは、さっき聞いたから、触れなくても……」
「そう? まぁそんな格好をしようとも、私のご主人様は目を奪われる事はないけどね」
そう言いながら、マリーさんが僕に抱きつき、レナさんたちに見えないように、お尻を抓ってきた。
だから僕は見てないってば。
いや、見たのは見たけど、服装の意味に興味を持っただけで、疚しい理由じゃないんだからさ。
「……そうだよー。お兄ちゃんは、クリスの事しか見ないもんね。ねー、お兄ちゃん」
クリスがマリーに対抗して反対側から抱きついてきて……どうして二人共お尻を抓るのっ!?
「まぁ、お二人共ご主人様の事が大好きなのですね」
「……こほん。あー、話を戻すが、先程言った通り、レナを義理の息子に渡す訳にはいかなくてな。そんな中で、シャルロットという前世代の魔導少女を復活させ、行動を共にしてる者が居るという情報を得てな。先ずは人柄を見させてもらった訳だ」
「ご主人様。私としては、マリーさんや、こちらのお嬢さんに慕われている時点で、カーディさんは優れたお人柄なのではないかと」
「そうだな。その気になれば戦争を起こせる機能を持つ魔導少女を手にしながら、そのように使っていない……カーディ殿にならレナを預けられるだろう」
「はいっ! カーディさん。これから、どうぞよろしくお願いいたしますね」
……はい? ちょ、ちょっと待って。話が唐突過ぎて、理解が追いつかないんだけど。
「ま、待ってください。レナさんを預ける……って、どういう事ですか!?」
「そのままの意味だよ。君にレナを預けるから、一緒に連れて行ってくれないかね。レナも老い先短い老人と居るよりも、若い君と色んな場所を見て回る方が楽しいだろう」
「カーディさん。私もそちらのお二人と同じ様に、仲良くしてくださると嬉しいです。あ、そういえば、先程から私の脚を気にされているようですが、私の事を好きにしてくださって良いですからね?」
ちょっと待った! だから僕は、レナさんの事をそんな風に見ている訳では……って、痛い痛い痛いっ!
「へぇー。良かったですねー、ご主人様ー。脚の綺麗な女性が行動を共にしてくれて」
「お兄ちゃん。脚ならクリスのを見ればよいじゃないっ!」
「違っ……それは誤解なんだってば。と、とりあえず抓るのを止めようよ。というか、止めて。お願いだから」
クリスはともかく、マリーのは割と本気で痛いんだけど。
「あらあら、仲が本当に宜しいんですね。私もその中に混ぜていただくのが楽しみです」
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