44 / 76
策謀交錯
第7話
しおりを挟む
夜は長い。
森の闇が小屋の隙間を縫い、冷たい風を忍ばせてくる。
焚き火の灯だけが、世界の形をかろうじて留めていた。
リリアは眠れなかった。
何度も目を閉じようとしたが、まぶたの裏に焼き付いた剣の光が離れない。
火花の軌跡、金属の衝突、そしてヴァルガンの背中。
外では虫の声ひとつしない。
ヴァルガンは出て行ったきり、まだ戻っていなかった。
残されたのは、カリムと自分だけ。
小さな焚き火を挟んで、沈黙が長く続く。
火がぱちりと弾ける音に紛れて、リリアが口を開いた。
「……どうして、私を守るんですか」
カリムは顔を上げる。
炎がその瞳をかすかに照らした。
「どうして、私を連れて逃げるんですか」
問いは二度、ゆっくりと繰り返された。
カリムはしばらくなにも言わなかった。
やがて、短く答える。
「……お前に死なれたら困るからだ」
それだけだった。
あまりに素っ気なく、まるで感情の欠けらもない声。
リリアは唇を噛んだ。
胸の奥に刺さるような痛みが広がる。
「……私は、命を懸けて守ってもらうような人間じゃない。だから、あの人だって切り捨てたはずなのに……。どうして今になって追いかけてくるの? どうして……みんな、私を……」
言葉の途中で、声が震えた。
涙が頬を伝う。
それを見て、カリムは困ったように頭をかいた。
「……言いたかないが、お前の血筋が重要なんだろ」
そのぶっきらぼうな言葉が、夜の静寂を割った。
リリアの目がかすかに揺れる。
リリアはゆっくりと立ち上がった。
肩に掛けていたカリムの上着が、音もなく床に落ちた。
引き裂かれたままの薄絹のネグリジェが、炎の光を受けて輪郭を浮かび上がらせた。
光と影の境目で、リリアの存在だけが際立って見える。
カリムが息をのむ。
彼は目を逸らすでも、凝視するでもなく、ただそこにいるリリアの姿を確かめるように見つめる。
リリアは、そんなカリムをまっすぐに見つめ返した。
「重要なのは、私じゃない。私に流れている血ですよね?」
リリアの左胸に淡く浮かぶ模様。
痣のような、しかしどこかで見たことのある印。
火の光を受けて、血のような赤に揺らめく。
「父が亡くなって、祖母もいなくなって……この模様が濃くなりました。みんな、これが欲しいんですよね。欲しいのは、私じゃなくて……これを持つ者なのでしょう?」
リリアが話を終えると、部屋が静まり返った。
風の音だけが、壁の隙間を抜けていく。
カリムはゆっくり立ち上がった。
真面目な顔でリリアの前に立つと、無言のまま手を伸ばす。
指の腹がリリアの頬に触れ、涙をなぞる。
「……正直に言う」
低い声が落ちた。
「俺は詳しいことを知らない。墓守の一族が賢者の末裔だということも、最近まで知らなかった。ただ、陛下も宰相閣下も……お前を手放す気はない。理由は、たぶんその印だ」
リリアの瞳が揺れる。
けれど、カリムの声は静かで、まっすぐだった。
「……もし本当に、自分の身に起きていることを知りたいなら。宰相閣下に会うのも、悪くねぇと思う。あの人は少なくとも、陛下よりは正直だ」
リリアはなにも言わなかった。
ただ、肩を震わせながら、カリムの言葉を飲み込んだ。
涙が頬を伝い、彼の手の甲に落ちる。
その温度が、やけに現実的だった。
火がぱちりと弾け、二人の影を壁に映す。
それは、触れ合いそうで、決して交わらない。
長い沈黙のあと、リリアが囁いた。
「……あなたも、印が欲しいですか」
カリムは顔を上げる。焚き火の光が、その瞳の奥で揺れた。
「私はいらないけれど、印だけが欲しいのですか? 私じゃなくて、血の証だけが」
その問いに、カリムはしばらくなにも言わなかった。
炎のはぜる音だけが、ふたりの間を埋める。
やがて、彼は真剣な声で言った。
「……陛下はきっと、お前という人間を成長させたかったんだと思う」
リリアのまつげが揺れる。
「必要ないから切り捨てたんじゃない。必要だから……繋がりを断ったんだ」
その言葉は、静かに胸に沈んだ。
だが、リリアは小さく首を振る。
「そんなの……わかりません」
「俺だって、本当のところはわからないさ」
カリムは短く息を吐いた。
少しの間、焚き火の光がふたりを隔てて揺らめいた。
「……流れている血じゃない」
カリムは慎重に言葉を選びながら、ゆっくりと続けた。
「生まれ持った宿命としてじゃなく、ひとりの人間として、自分の傍にいることを選んでくれる存在が、陛下は欲しかったんだろう」
リリアはその言葉を、胸の奥で静かに反すうした。
──じゃあ、アランは? アランだって王家の人間として生まれた。生まれながらにして未来の王と定められた人。その宿命を、彼自身はどう思っているの……?
問いは喉の奥まで込み上げたが、声にはならなかった。
ただ、炎の揺らぎを見つめながら、リリアは唇を噛んだ。
「……でもな」
カリムは視線を落とし、ほんのわずかに照れたように笑う。
困ったようで、それでもどこか優しい表情だった。
「俺自身は、リリアという存在がいてくれてよかったと思っているけどな」
カリムの声は、ほとんど消えるほど小さかった。
リリアは息を呑んだ。
その言葉が、火の粉のように胸の奥で静かに燃えた。
外では、風が森を渡っていく。
夜は長い。
それでも、ほんの少しだけ、寒さが遠のいた気がした。
森の闇が小屋の隙間を縫い、冷たい風を忍ばせてくる。
焚き火の灯だけが、世界の形をかろうじて留めていた。
リリアは眠れなかった。
何度も目を閉じようとしたが、まぶたの裏に焼き付いた剣の光が離れない。
火花の軌跡、金属の衝突、そしてヴァルガンの背中。
外では虫の声ひとつしない。
ヴァルガンは出て行ったきり、まだ戻っていなかった。
残されたのは、カリムと自分だけ。
小さな焚き火を挟んで、沈黙が長く続く。
火がぱちりと弾ける音に紛れて、リリアが口を開いた。
「……どうして、私を守るんですか」
カリムは顔を上げる。
炎がその瞳をかすかに照らした。
「どうして、私を連れて逃げるんですか」
問いは二度、ゆっくりと繰り返された。
カリムはしばらくなにも言わなかった。
やがて、短く答える。
「……お前に死なれたら困るからだ」
それだけだった。
あまりに素っ気なく、まるで感情の欠けらもない声。
リリアは唇を噛んだ。
胸の奥に刺さるような痛みが広がる。
「……私は、命を懸けて守ってもらうような人間じゃない。だから、あの人だって切り捨てたはずなのに……。どうして今になって追いかけてくるの? どうして……みんな、私を……」
言葉の途中で、声が震えた。
涙が頬を伝う。
それを見て、カリムは困ったように頭をかいた。
「……言いたかないが、お前の血筋が重要なんだろ」
そのぶっきらぼうな言葉が、夜の静寂を割った。
リリアの目がかすかに揺れる。
リリアはゆっくりと立ち上がった。
肩に掛けていたカリムの上着が、音もなく床に落ちた。
引き裂かれたままの薄絹のネグリジェが、炎の光を受けて輪郭を浮かび上がらせた。
光と影の境目で、リリアの存在だけが際立って見える。
カリムが息をのむ。
彼は目を逸らすでも、凝視するでもなく、ただそこにいるリリアの姿を確かめるように見つめる。
リリアは、そんなカリムをまっすぐに見つめ返した。
「重要なのは、私じゃない。私に流れている血ですよね?」
リリアの左胸に淡く浮かぶ模様。
痣のような、しかしどこかで見たことのある印。
火の光を受けて、血のような赤に揺らめく。
「父が亡くなって、祖母もいなくなって……この模様が濃くなりました。みんな、これが欲しいんですよね。欲しいのは、私じゃなくて……これを持つ者なのでしょう?」
リリアが話を終えると、部屋が静まり返った。
風の音だけが、壁の隙間を抜けていく。
カリムはゆっくり立ち上がった。
真面目な顔でリリアの前に立つと、無言のまま手を伸ばす。
指の腹がリリアの頬に触れ、涙をなぞる。
「……正直に言う」
低い声が落ちた。
「俺は詳しいことを知らない。墓守の一族が賢者の末裔だということも、最近まで知らなかった。ただ、陛下も宰相閣下も……お前を手放す気はない。理由は、たぶんその印だ」
リリアの瞳が揺れる。
けれど、カリムの声は静かで、まっすぐだった。
「……もし本当に、自分の身に起きていることを知りたいなら。宰相閣下に会うのも、悪くねぇと思う。あの人は少なくとも、陛下よりは正直だ」
リリアはなにも言わなかった。
ただ、肩を震わせながら、カリムの言葉を飲み込んだ。
涙が頬を伝い、彼の手の甲に落ちる。
その温度が、やけに現実的だった。
火がぱちりと弾け、二人の影を壁に映す。
それは、触れ合いそうで、決して交わらない。
長い沈黙のあと、リリアが囁いた。
「……あなたも、印が欲しいですか」
カリムは顔を上げる。焚き火の光が、その瞳の奥で揺れた。
「私はいらないけれど、印だけが欲しいのですか? 私じゃなくて、血の証だけが」
その問いに、カリムはしばらくなにも言わなかった。
炎のはぜる音だけが、ふたりの間を埋める。
やがて、彼は真剣な声で言った。
「……陛下はきっと、お前という人間を成長させたかったんだと思う」
リリアのまつげが揺れる。
「必要ないから切り捨てたんじゃない。必要だから……繋がりを断ったんだ」
その言葉は、静かに胸に沈んだ。
だが、リリアは小さく首を振る。
「そんなの……わかりません」
「俺だって、本当のところはわからないさ」
カリムは短く息を吐いた。
少しの間、焚き火の光がふたりを隔てて揺らめいた。
「……流れている血じゃない」
カリムは慎重に言葉を選びながら、ゆっくりと続けた。
「生まれ持った宿命としてじゃなく、ひとりの人間として、自分の傍にいることを選んでくれる存在が、陛下は欲しかったんだろう」
リリアはその言葉を、胸の奥で静かに反すうした。
──じゃあ、アランは? アランだって王家の人間として生まれた。生まれながらにして未来の王と定められた人。その宿命を、彼自身はどう思っているの……?
問いは喉の奥まで込み上げたが、声にはならなかった。
ただ、炎の揺らぎを見つめながら、リリアは唇を噛んだ。
「……でもな」
カリムは視線を落とし、ほんのわずかに照れたように笑う。
困ったようで、それでもどこか優しい表情だった。
「俺自身は、リリアという存在がいてくれてよかったと思っているけどな」
カリムの声は、ほとんど消えるほど小さかった。
リリアは息を呑んだ。
その言葉が、火の粉のように胸の奥で静かに燃えた。
外では、風が森を渡っていく。
夜は長い。
それでも、ほんの少しだけ、寒さが遠のいた気がした。
23
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された公爵令嬢は冤罪で地下牢へ、前世の記憶を思い出したので、スキル引きこもりを使って王子たちに復讐します!
山田 バルス
ファンタジー
王宮大広間は春の祝宴で黄金色に輝き、各地の貴族たちの笑い声と音楽で満ちていた。しかしその中心で、空気を切り裂くように響いたのは、第1王子アルベルトの声だった。
「ローゼ・フォン・エルンスト! おまえとの婚約は、今日をもって破棄する!」
周囲の視線が一斉にローゼに注がれ、彼女は凍りついた。「……は?」唇からもれる言葉は震え、理解できないまま広間のざわめきが広がっていく。幼い頃から王子の隣で育ち、未来の王妃として教育を受けてきたローゼ――その誇り高き公爵令嬢が、今まさに公開の場で突き放されたのだ。
アルベルトは勝ち誇る笑みを浮かべ、隣に立つ淡いピンク髪の少女ミーアを差し置き、「おれはこの天使を選ぶ」と宣言した。ミーアは目を潤ませ、か細い声で応じる。取り巻きの貴族たちも次々にローゼの罪を指摘し、アーサーやマッスルといった証人が証言を加えることで、非難の声は広間を震わせた。
ローゼは必死に抗う。「わたしは何もしていない……」だが、王子の視線と群衆の圧力の前に言葉は届かない。アルベルトは公然と彼女を罪人扱いし、地下牢への収監を命じる。近衛兵に両腕を拘束され、引きずられるローゼ。広間には王子を讃える喝采と、哀れむ視線だけが残った。
その孤立無援の絶望の中で、ローゼの胸にかすかな光がともる。それは前世の記憶――ブラック企業で心身をすり減らし、引きこもりとなった過去の記憶だった。地下牢という絶望的な空間が、彼女の心に小さな希望を芽生えさせる。
そして――スキル《引きこもり》が発動する兆しを見せた。絶望の牢獄は、ローゼにとって新たな力を得る場となる。《マイルーム》が呼び出され、誰にも侵入されない自分だけの聖域が生まれる。泣き崩れる心に、未来への決意が灯る。ここから、ローゼの再起と逆転の物語が始まるのだった。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました
言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。
貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。
「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」
それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。
だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。
それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。
それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。
気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。
「これは……一体どういうことだ?」
「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」
いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。
――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
yukataka
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
無能だと思われていた日陰少女は、魔法学校のS級パーティの参謀になって可愛がられる
あきゅう
ファンタジー
魔法がほとんど使えないものの、魔物を狩ることが好きでたまらないモネは、魔物ハンターの資格が取れる魔法学校に入学する。
魔法が得意ではなく、さらに人見知りなせいで友達はできないし、クラスでもなんだか浮いているモネ。
しかし、ある日、魔物に襲われていた先輩を助けたことがきっかけで、モネの隠れた才能が周りの学生や先生たちに知られていくことになる。
小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる