腐男子ってこと旦那にバレないために頑張ります

ゆげゆげ

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「本日はお見合いを承諾して頂き有難う御座います。」
「い、いえいえ。こちらこそ…おほほ」

なんだおほほって、そんな笑い方初めて聞いたんだけど。
母は置いといてこの御方、程よいテノールで鼻がかった感じの声でとても素晴らしい。声優やってるんじゃないか。
程よく自己紹介して聞いた相手の名前は一条連さん。名前に合いすぎ。ご両親は遅れてやって来るらしい。

「あの、優希さん。写真よりとても可愛らしい方で、緊張しますね。ははっ」

イケメンはこっちをチラリと見て、少し照れたようにはにかんで笑った。ふぁ!?まじか。身長180cmじゃないのに!?父と母の悪い所を足して2で割ったような顔なのに!?

「あ、あ、あああ、あの、せっかくお見合い申し付けてくれたのに申し訳ありません。

あの、プロフィールなんですが、間違えて書いてしまってて…。」

ノリで書いたの間違いだろ。父よ。

「くくっ…」

…?どこからからちょっとうっすら笑い声が聞こえた気がする…。
まぁいいか、今はそれどころではない。俺はすぐにこの罪悪感を晴らすべく、必死に弁明する。

「俺からも、申し訳ないです。………あの、ほんというと、実は大学にも言ってないですし、留学にも行ってないんです。見た目通り、英語も喋れないです。…ごめんなさい…なので今回のお見合いは無かったことにして頂きたく…。」

「…えっ…そうだったんですか…?…そんな…私、てっきり…」

くっ、罪悪かぁぁああん!
ほんっとにもう酒飲まない!俺は決めた。もう酒は飲まない!綺麗な顔が泣きそうな感じで歪んでいく姿に、俺たちは顔だけ真っ白になる。これって詐欺罪にかかる?そうだよね??どうしたらいいの?多分というか絶対一条さんおのつく金持ちだよね?大金持ちだよね?俺たちダンボール生活?明日家無い?

「…嘘をついた挙句、お見合いもなかったことにする、ですか…」
「へっ!?あ、いや、そういう訳では無くてですね!えと、あー!貴方様には私ら共のような者にはもったいないといいますか!」
「ほんとに酷い方達だ…。俺は優希さんと結婚したいと思ってお見合いを申し込んだのに…」
「あーもう、もう、息子なんかいくらでもくれてやりますよ!」

ちょっとそれは言い過ぎじゃないか。俺を産んでくれた母よ。

「ほんとですか?」

すると急に一条さんは、ぱっと顔を明るくさせ、そして次に衝撃的な一言を放った。

「では嘘をついた責任をとって、結婚をするー・・・ということでいいですね?」

ど う し て こ う な っ た。
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