女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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風呂!

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 朝起きて、うんこして、朝飯食いつつ今日の予定を発表する。

「今日こそ風呂を作りたい」

「待ってた」

工程は床石の設置、石と木の壁の制作と設置、接着及び目地塗り、排水口の作成、排水路の確保、浴槽の作成、同設置、同目地塗り及び防水処理、ドアと窓の取り付けだ。

多いな。でもやれるだけやろう。

 石板はイゼッタが角を落として平らに削ってくれたので浴室に入れて設置する。はみ出したのを切り落とし、がた付きを修正しながら敷いて行く。
石の壁は大体二十センチくらい。高さを合わせて設置した。この上に板張りの防水壁が乗る。
ちなみにセンチはシルケ語で《ドン》。二十ドンハーンくらい、となる。
掌を広げて床から壁に当てて、

「これ長さどんくらい?」

って聞いたらイゼッタに

「二十ドンくらい?」

って言われて解せぬ顔になった。

次に、浴槽の場所を決める。排水口の上に作ると排水出来ないからね。外壁一杯から内側に一.五ハーン、横は壁一杯に設置する事になった。

ここで一回目のパテ盛り。床石を剥がしながらパテを塗り、床石を敷き詰めたらはみ出したのを塗り込めながら削いでいく。壁石は浮きながら一つずつ貼り付けて、塗り込めて、削いで行く。
石の破片にパテを塗りチェック用にしたら防水壁の準備で板を切り揃えてもらったのだが、威力やら精度やらかなり上達してるので時間が余ってしまった。

 浴槽のパーツの切り出しを終えた頃に漸く乾燥したので設置に向かう。
防水壁は簡単。木釘で壁に隙間無く板を貼って行くだけ。余る所だけイゼッタにチュイーンとして貰った。

次は浴槽。床面に防温の為の枠組み、その上に浴槽の底板。浴槽の壁を井桁に一ハーン程積み上げる。これをグラインダーで均しながら組み上げて行った。

次は接着なので休憩しようと思ったが、作業してる間に丁度良い粘りになるように樹液を採取していてくれた出来る子テイカ。撫で揉みしてやろうとしたら、

「ご褒美はお風呂で、これくらい濃いのを…」

だと。任せよ。
そんな訳でイゼッタを休ませ作業続行。二人とも楽しみにしているのだな。

戻せるように一旦ばらして接着しながら再び組み上げ昼飯となった。昼飯を食う前に樹液採取しとかなきゃ…。

 昼飯食べ終え食休み。原液に粘りが出るのを待ってます。
使える粘りになったので俺は上の方、イゼッタは下の方、テイカにはドアの防水処理をして行く。

一番に終わったのは予想通りテイカ。ドアの浴室側だけだしね。夕飯の仕込みがあるのでお手伝い終了。
二番はイゼッタ。浴槽内は入念に塗らなきゃいけないので難儀してたが、外側からは慣れたのか早かった。手がベタベタなので洗ってらっしゃい。
最後は俺。パテの盛り足りない所とか、塗り忘れてる所とかを隅々までチェックしながらやってたからね。最後にドアの枠を念入りに塗って完了!

夕飯を食べ、甘いお湯など飲んで乾燥待ちの時間を潰す。何もしないと眠くなる…。イゼッタよ、床に寝ると体が痛くなるぞ…。テイカはベッドで横になり目を瞑って体力の消耗を抑えて…寝てるじゃん!

「あっ!」

「んぐっ!どした!?」

「おはようございます…」

「排水口…作ってないや」

二人に笑われ、俺も笑うしか無かった。
試作の湯箱でお湯を沸かして湯浴みして寝た。

明日は窓と排水関係を作る。待ってろよ風呂!
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