女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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ミーネの家

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 名付けとお披露目が終わり、皆作業に戻って行く。子供達はお昼寝だ。一緒に寝たいとごねたが甘噛みされて飲み込まれたら大変なので、子龍は龍の巣倉庫で寝かせる事に。
俺とイゼッタとテイカはミーネの家の続きだ。雨が降ったらずぶ濡れだし、ドアも窓も無いからな。
イゼッタには板を増産して頂いて、その間俺は入口等を開けて行く。《散開》を使い壁に小さな穴を開け、《伸縮》で広げてやると入口の完成だ。そこにテイカがドアを嵌め込むので《伸縮》にて圧着させる。窓ガラスが無いのでどうしようかと思いテイカに相談したら、ゲル版を買ってくれたら切って窓にします、だと。取り敢えず窓サイズの穴を開け、テイカに戸板を嵌めて貰った。粗末な家ならこれで充分だな。
イゼッタが拵えた板材をあるだけ屋根に持って行き、下から隙間無く打ち付ける。一列目が終わったらテイカも上がって来て作業に加わった。室内では兎に混じってサミイがフェルトの絨毯兼ミーネの敷布団を敷いている。

「旦那さまー、またこれ取って来たんですかー?うちにも卸してくださーい!」

「魔石が落ち着いたらなー」

俺とテイカ、更に身軽な兎も加わって屋根の取り付けが終わり、仕上げにイゼッタの癒着で屋根が完成した。癒着されて樹皮が出来ている。枝を払ったし生きてるんだろうなー。水遣りしないとダメかしら?
窓が戸板なのでの光の属性魔石をふんだんに使い明るく照らし、ミーネの家が完成した。

「中に入り易くなったし煩わしい視線に覗かれなくなったな。皆にも礼を言うぞ」

「暖かく見守っていただけでちゅよね~カララちゃ~ん」

「プギュ…」

何時の間にか愛称まで付けたリュネである。蕩けておかしくなってはいるが。

「カラクレナイのお昼寝はどうした?」

「何だかグズっちゃって。気晴らしにお散歩してあげてたんです」

「グリューネワルター、お前の纏う魔力はカラクレナイには大き過ぎるんだろうよ。吸収するにしてもしきれなければ不快になるだろ?」

「あまり暴れてないので溜まってるのかも知れないですね」

暴れないでね?ちっちゃな手を伸ばしてこっちに向かってわちゃわちゃしてるので、リュネと抱くのを交代すると頻りに顔を擦りつけ、体を密着させて寝る姿勢に入った。眠れぬ理由はやはり強大すぎる力でした。よしよし…。赤ちゃんベッドのもじゃもじゃに寝かせようとするとキュンキュン切ない声をするものだから置いて行けない。寝るまで腕枕してやるから脇の下に顔を突っ込むのは辞めなさい?明るいと眠れないの?戸板を閉めて明かりも消して、部屋を暗くしたら丸くなって寝息を立て出したよ。龍に戻ったミーネも寝てるし、俺はそっと家を出た。

 夕飯に間に合うように食料調達をしなければ。ゴーラを取りに行くのは今からだと時間が掛かり過ぎるので魚を獲るしか無い。二度と食われたく無いので、食堂でエサとなるゴーラの骨を貰って崖に来た。
海竜を釣り上げた時の事を思い出して、骨を水面近くに移動させると、待っていたかのように巨大な口が一飲みにした。空まで逃げろ骨ぇぇぇ!
空に飛び上がる巨大魚がブルンブルンと身を攀じる。このまま降ろしたら危ないので、一万ハーンまで上がってもらった。十分も待てば動けなくなるだろ。
暫くして複合施設前に、凍った巨大魚が鱗をキラキラ輝かせて降りて来た。何時の間にか用意してたエプロンを着けてテイカがやる気になっている。
皆が解体に精を出す中、俺は魚肉を一柵貰い、キッチンに向かった。
子龍にも食べやすい料理を作るのだ。



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