女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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やはり俺はダンジョンに呼ばれて無いようだ

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 テイカに連れて来られたのはちょっと高めのダブルルームだった。狭いけど荷物も無いし、重なって寝れば問題無い。

「只今戻りました」「ただいまー」

「おかえり。ご飯食べにこ」

切なさを堪えて居たのだな、抱き抱えて一階の食堂に連れて行き、それなりの料理をそれなりに食べた。ラビアン達の料理は美味いのだと実感する。

夕飯後はベッドで川の字になり、明日の予定等を話し合う。属性魔石のエディアルタと元ナーバーグへの出荷は一先ず終わったが、もっと寄越せと追加分、そしてバルタリンドの分を新造する予定が入ってる。

「ゲル版も欲しいです」

バルタリンドでゲル版も買わなきゃね。

「大きさを気にしなきゃダンジョンが楽、らしい」

ずっと気になってるダンジョンだが、時間が掛かる関係上中々足が向かないでいる。帰りが遅いとカラクレナイがきっと寂しがるからな。とは言え先っちょだけでも経験したい。

「近くじゃ無いけどダンジョン都市がある。サライプラマ」

そんな街があるのか。明日ギルドでサライプラマの場所を聞いてみよう。Fランクで行けるなら行ってみたいし。


「はあ?死にたければ行けば良いんじゃないっすかね?」

またハズレ職員を引いたようだ。空いてる所だからむさいハゲのおっさんかと思いきや、ガサツそうだが磨けば光りそうな女子だったので少し期待したが、しっかりガサツでした。元ナーバーグギルドから来た子だな。

「カケルさん、此方へどうぞー」

声を掛けて来たのは鑑定士のマニア、数少ない男の知り合いだ。

「すみません、カケルさんの事を知らない子なので」

「もう諦めたよ。それでダンジョンにはFラン底辺の俺でも入れるのか?」

「サライプラマのギルドで入場料と鑑札を交換すればランク関係無く入る事は出来ますよ。但し、普通のFランクが入って稼ぐには割に合わない値段ですが」

「日帰り観光は損なのかー」

やはり俺はダンジョンに呼ばれて無いようだ。

「払った分元を取らないと生活出来ませんからね。それで亡くなったら馬鹿馬鹿しいですが。あ、そうだ、振り込み来てるので確認お願いします」

振込み確認したら暫くこっちの大陸には用が無い。大人しくエディアルタに移動しよう。
今から出ても着くのは閉門後。昼、夕、朝食の材料を買い込んでゆっくり移動する事にした。
とは言え海の上は見る物も無く暇である。昼飯の串焼きを食べ終えて仮眠するしか無い。女子は二人ともたっぷりされてくったりだ。少し速度を上げてヒズラー大陸に入ってしまおう。

「カケル様、カケル様、大陸に入りました」

俺もすっかり寝ていたようで、見下ろすと森だった。空は日が落ちて暗くなり始めている。荷車を降ろしてキャンプするか。
イゼッタに周囲三十ハーンの木をおが屑にしてもらったら、《集結》で丸く固めて空に浮かせとく。剥き出しになった地面には《伸縮》で五ハーンの堀と二十ハーンの壁を作り平地は平らにした。壁の上から先程丸めたおが屑の塊を傘状に伸ばし壁に乗せ、壁に小さな穴を幾つか開けたら直径二十ハーン程のテントの完成だ。荷車を置いたら料理を始めてもらい、その間にトイレの個室を作り、光の属性魔石を各所にセットした。

「キャンプの概念が変わる」

「雨風魔物に悩まされずに済みますね」

「やっぱり土魔法は欲しいよ。石の塊をドドーンって並べたい」

「ご飯食べたら魔法の練習する?」

夕飯は、塩と香辛料を振って保存性を高めた肉を焼いたのと、干し肉と野菜のスープでシンプルに。夕食後は皆で《洗浄》して魔法の練習をして寝た。集中してるのにしゃぶしゃぶして来るのは何故なのか?
水は出なかったが白いのは出ました。
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