女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

文字の大きさ
273 / 1,519

自らの行いに恐怖した

しおりを挟む


 戦闘奴隷とは、犯罪を犯したり借金したりで奴隷落ちした者の中で、特に戦闘に優れた者が選ばれる…、とカロは言う。非番では無く、女は避難命令で帰って来たそうな。夜間にうろうろしてるとぐへへな事になるらしい。

「性奴隷はあたしだけで充分です」

ソファーに座る後ろからテイカのぱふぱふに頭を包まれてあったかいなり~。

 戦闘奴隷は戦争で生き残る事が出来れば無罪放免だそうで、今回戦争してないけど生き残った扱いで街に放たれた…、とカロは言う。それ唯の犯罪者じゃないか。借金から解放された人は得してそうだが、返済義務が無くなっただけの無一文。盗みとか増えそうだよな。

「素行さえ良ければ戦闘職として引く手数多なのですけどね」

ソファーに座る正面からカロのぱふぱふに股間を包まれてあったかいなり~。

 夜勤を終えて、ギルドに戻って解散し、カロを伴い帰宅して、飯風呂済ませたお昼前。睡魔と女達に擦り付かれて幸せに満たされた。
治安治安と言ってた割に、街は意外と平和である。イザコザする事も殆ど無く済んでいるのは、荒くれ共が治安維持に努めているからだ。本来治安を守るべき警備隊は、詰所が家宅捜索中で警備所では無い状態なのだと言う。
夜勤を終えてギルドに集まった警備隊の連中は、正義の心に目覚めたのか自分達の行いを贖罪し、警備隊を断罪する為立ち上がったそうだ。詰所に居た、悪の手引きをしていた者等は、自らの行いに恐怖したのか動けなくなり脱糞。臭いまま拘禁されたらしい。
そんな報告を聞いたギルドが冒険者や傭兵に小遣い稼ぎをさせるのは当然の行動であったが、荒くれ共がすんなりと、しかも大勢が依頼を受けるのでギルド側はとても驚いたとか。
荒くれ共は建物と建物の隙間を掃除すると、自らを肉の壁として戦闘奴隷の進路を誘導し、街の外へ連れ出すと、ゴーラや薬草等を狩らせて多少の金を持たせてやり、各々の帰路に着かせたようだ。
何とも親切な荒くれ者達である。

「お疲れ様です、カケルさん」

夜勤組の女達が長湯から戻って来た。先日採って来たスキンクテールは薬湯にしても良いそうで、お茶を作ろうと思ってたのに全部お風呂に使われてしまった。俺も入ったけど効果の程は分からんな、良い香りだったけど。

「リュネこそ一番働いてたじゃないか、お疲れ様。シトンとアズもお疲れ様」

「なんもして無いけどねー」

「悪事に手を貸す事になっていたので何もしないのも正解と言えます。お疲れ様でした」

「こっちは初めての事ばかりで、二人が居てくれたおかげでやり過ぎずに終われたんだ。感謝してるぞ?」

「あれで?」

「焼け野原にしませんでしたでしょ?うふ」

「二の句がありませんね…」

「皆様、昼食の支度が整いました。お嬢様、デレデレして無いで食堂へいらして下さいね」

アルネスが呼びに来たので食堂へ。イゼッタ達が作ってくれたゴーラ尽くしの昼食を堪能した。肉だけで無く野草も取ってくれば良かったかな。

「旦那さま、この行軍って何時になったら終わるんですか?」

早く終わってくれないと魔道具も売り出せないし野菜も買えないんだよなぁ。《感知》で艦船を確認すると、中に居るのは船員だけみたいなので退艦は済んでいるのだろう。

「兵隊は船からは全員出たみたいだから、今日か明日かって所だろうなー」

「売り出しは、告知もあるので更に二日くらい後になるかもですね」

売り出し迄は居たいけどあまり長居するとラビアン達が食べる肉が尽きてしまうな。

「何考えてる?」

「帰りが遅くなると兎達が野菜生活になりそうでな」

「由々しき事態」

「カケルさんなら送れると思いますよ?私でも構いませんが」

「まだ近くにしか出せないんだよなー」

「では適当に送っておきますね」

適量で頼むよ?
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...