女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

文字の大きさ
278 / 1,519

不甲斐ない

しおりを挟む


 近くで見ると、より痛々しいケロイドが肌に密着する。

「痛みは無いか?」

「痛みと言う感覚は既に無くなりました」

「痛みが戻ったら教えてくれ」

後ろから腹を抱き、先ずは背中から治して行く。背中は痛みを感じ難いから。

「早くこれを挿し込んで、ヘコヘコ腰を振ったらどうですか?」

股に挟まる俺のアイツの先端を、掌でスリスリして来る。気持ち良いぞ?

「治したらするからもうちょい優しく頼む。出すなら中に、な?」

集中し、《強化》《耐性》を掛けたら《感知》で傷の場所と深さを見極め、《溶解》で背中の傷を溶かし《治癒》にて戻す。滲み出る脂汗は痛みのある証拠だな。

「滅茶苦茶痛いと思うが、どうだ?」

「あの時より…、マシです…」

苦しそうな声を返すがアイツを撫でる指は優しい。
時間にして五リットも経たずに背中の傷は跡形も無く消えたが身体中から吹き出る汗は相当の痛みがあったのを思わせる。だがここからもっと痛みは増して行くぞ。
次は尻。切り裂かれ焼かれた傷は骨まで達している。

「次は尻だ。範囲は狭いが傷は深い。耐えろよ?」

「ん…、ぐっ…」

汗ばんでヌルヌルした尻に力が篭もる。挟まれたアイツを前後したくなるがぐっと堪えて治療した。
エージャの息が荒い。《耐性》を掛けたとしても、痛い物は痛いのだ。脂汗と呻き声で済ませているのは《強化》されたエージャの精神力の賜物であろう。

「テイカ、塩水を作ってくれ。俺が飲んでるやつ」

「用意してあります」

気の利く子である。エージャに飲ませ、俺も飲む。美味しくはないが一息付けた。

「後ろは終わった。今度は前だ」

「あ、ああ…」

上半身は首元から股の付け根まで格子状にケロイドが出来ている。チェック柄にでもしたかったのだろうか?実に不快である。掌を首元に添えると一瞬ピクリとしたが、頭を俺の肩にに預けて目を閉じた。見てしまうともっと痛くなるからそれで良い。
掌の範囲を溶かし、治す。使うスキルを増やせれば痛みを無くす事も出来るかも知れないが、俺の脳がパンクする。不甲斐ない限りである。
掌をずらす毎に傷が消えて行くのを見ている主婦達は手慰みを忘れ驚きの表情を隠さない。皆口々に応援の声を挙げている。
首元から胸元へ行き脇、そして腹部から下腹部へと傷の無い体に戻して行く。エージャはずっとあとぐしか言えず、後は荒い息を零すだけだ。

両胸と股の付け根を残しキレイな肌が蘇った。それだけに、残った傷がより痛々しい。両手で膨らみがあったであろう焼かれた切断面を包む。

「希望があれば大きくしてやるが、どうする?」

「あっ、がは…。かんが、える。よゆうは、ないっ」

「ならお任せで良いな?もう少しだぞ」

「ぐっ!くふう…」

呻き声に涙が混じる。一週間程寝込む覚悟で《遮断》を掛けようとした所で出鼻を挫かれる。

「カケルよ、私には手伝わせてくれんのか?」

俺の肩に手を添えたミーネが優しく微笑む。

「ありがとう、頼むよ」

「頼まれてやろう」

ミーネの手がエージャの頭に乗せられると、静かになった。多分《遮断》だろう。脳に入る刺激が途絶え、気が緩んだと同時に気絶したと思われる。

「好きなだけ揉むが良い」

「後でミーネのを揉んであげよう」

双丘の大きさはお任せとの事なので、手に乗せて零れない程度のたわわにしてやった。

「カケル様はその大きさがお好み、と」

「重過ぎないようにしたんだよ」

乳首の形と乳輪の大きさは好みだけどな。最後の一つはエージャをソファーに座らせて行う。後ろの穴は手付かずだったが、前の穴はよくこれされて生きてたな、と言う印象。回復魔法掛けながら?ポーション掛けながら?とにかく死なないように拷問したようだ…。
否、さっきのテイカの話を聞くに、主人に殺す意思が無い限り何をされても死なないとも取れる。だとしたら加護では無く、呪いだな。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

狼になっちゃった!

家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで? 色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!? ……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう? これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

処理中です...