女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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ぼった屋

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 子供等を先導に、ぼったくり屋を見渡す事の出来る路地に陣取る。

「アレだぜ兄貴」

いつの間にか弟が増えたな。情報料として光三水一を五人分、くれてやったらこうなった。締めて二千ヤン相当也、ぼった屋の一本分である。お前ら、転売するなよ?

「此処からは大人の時間だ。辺りが臭くなる前にお土産持っていきな」

子供等を帰らせ、ぼった屋を見ているが、やはり二千じゃ売れてない様子。チラ見されてスルーされてる。露店だし転売屋なのかな?一先ず此奴はお腹痛くしてやって、ギルドに向かう。

「ギルドマスター?あンたみたいな「カケル様此方へどうぞ!」」

期待したけど今回もハズレだった。ちっちゃくて獣耳なのでワンチャン…と思ってただけに残念である。

「最近は旧ナーバーグだけで無く、他の街からも新規が来てるのですよ」

「他の街も治安悪くなってるとか?」

割って入った鑑定師のマニアに依ると、より活気のある街で働く方が給料面でも娯楽面でも良いのだそうな。取り敢えずギルマスにアポを取りつつ《威圧》してお腹痛くしてやろう。早く来ないと…。

「またカケルが来たのか!?」

腹を押さえて階段を駆け下りて来たギルマスを手で制し、蜻蛉返りでギルマスの部屋に向かった。

「この腹痛はお前のせいだろ…?」

「垂れ流す前に聞きたい事があるんだが」

「とにかく治せ!出ちまう!」

「話したら楽にしてやる。俺の出した魔道具、ぼってるな?」

「ギルドはカケル様との契約の通り販売の指示をしていますよ」

脂汗を浮かべて耐えるギルマスをスルーして、秘書の美人がお茶を持って来た。

「なら、何処がぼってるんだ?冒険者に喧嘩売る子供が出る程度には荒んでるぞ?」

「先程話した通り、ギルドは契約を守っています。お腹痛くされるのは嫌ですからね。値を吊り上げているのは個人の転売屋であると思われます」

「個人に見せかけて実は…とか、無いよな?」

「無いとは「頼む出ちゃう!出ちゃうから!!」」

トイレ行けば良いじゃん…。
《威圧》を解いても一度昂った便意が収まる事は無く、ギルマスはトイレへと駆け込んで行った。

「マスターにこんな事出来るのは貴方だけですよ」

「それだけの功績は立ててるつもりだよ。今日も持って来たし。
くれぐれも転売させないように規制してくれよ?親孝行の為に冒険者に殴り掛かる親不孝者を出したくないからな」

「承りました。それでは確認させて頂きます」

ギルマスが居ないと仕事が早い。集計、検品、納品、前回の売上の納金の確認。ささっと指示出しパパっと完了。優秀だな。

「どうかされましたか?」

「言われた事を出来る程度には優秀だなーっと思って」

「褒め言葉と受け取っておきます」

「それで良いよ。次に来た時転売屋が一人でも居たら…」

飽きるまでおっぱいを吸った揉んだしてやる。

「…肝に銘じておきます」

ギルマスが帰って来ないのでお茶を飲んで外に出た。転売屋を腹痛にして回ろう。《感知》にて、俺の作った魔道具が密集している場所を探す。
近々で一番多くあるのは当たり前だがギルドだ。さっき俺が卸した奴だな。範囲を広げるとポツポツ持ってる人や置いてあったりする。露店街は十本以上置いてる店が結構あるな。そして商業ギルド、これは売り渋りしてやがる。
次のターゲットは決まった。

転売屋のお腹を痛くして商業ギルドなう。此処に来るのは初めてなので、受付には丁寧に対応しよう。

「こんにちは、コレ作ってギルドに降ろしてるカケルだけど、ギルマスの場所に案内してくれないと漏らすまで動けないぞ?」

《威圧》を受けて青ざめる受付嬢に案内させてギルマスの部屋へ。股間の前後を押さえてひょこひょこ動くのがいとおかし。
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