女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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 腰振ったまま寝落ちした…、と思ったら直ぐに目が覚めてしまった。昨日の疲れも残ってないし眠気も飛んでいる。きっとおっぱい枕のおかげだな、と思う事にしてワーリン起きる迄挟まって居よう…。
暫くするとキュルケスが起きて来たので部屋毎三人を《洗浄》し、心と体を引き締め寒い!
ワーリンが震えながら身形を整えてる間に体液でビタビタになったキュルケスの部屋を《洗浄》し、三人揃って朝食に向かった。

「あったか~い」「スープが染みるねぇ」

「火の魔法、使えるようになりたい」

「そんな直ぐに覚えられるの?内風呂のある宿でも取った方が早いわよ」

「橇の風呂を置ける部屋にするとかなー」

この宿は決して狭くは無いのだが、水漏れ対策に煉瓦を敷く関係上、ベッド等を《収納》しなくてなならない。これが面倒なのだ。

三人でスープのお代わりを食べていると、俄にフロントが騒がしくなる。嗚呼、遂に居場所がバレてしまったようだ。赤いのがチラッと見えた。

「カーケールくーん、あーそーぼー?」

「仕事は良いのかよ?」

四人の冒険者を引き連れたフル装備のジョンくんが寄って来た。

「これも仕事だぜ?」

ほんまかいな。

「此奴等三人、俺の元パーティメンバー何だが、サブマスになるのを頼んだらお前の実力を見たいって言われてな。本当は昨日捕まえて紹介しようと思ったんだが…」

「逃げ足くらいは認めて貰えたかな?冒険者のカケルだ、宜しく」

「オレワーリン、新米だ」

「私はキュルケス。ルングネンハルトから鞍替えして来たCランクよ」

フルプレートで盾役マッチョメンのルイス。露出度ゼロの魔法使いでスノーランナーのマリーバ。細身で小柄な猫系スカウトのヤシン。ジョンくんと並ぶAランクな面々だそうです。

「オマエ、どうやってジョンからニゲタ?」

ヤシンくんは言葉がたどたどしいな。

「まあ立ってないで座りなよ。俺達飯の途中だしな」

隣のテーブルを勝手にこっちにくっ付けて座るAランク達。有名人だからか、なんと女将さんがお茶を持って来た。

「ジョンくんは体験者なんだから説明したら良かったのに」

「したさ。したけど納得されなかったんだよ」

「ぶっちゃけ、ジョンくん相手に素の体力じゃ絶対敵わないからな、避けるだけで吐きそうになるし。スキル増し増しで何とか逃げたって訳だ」

「わかるぞ」

ルイスには分かって貰えたようだ。

「ジョンが手を抜いてたダケダロ?」

「そりゃあ街中だし、加減はするだろ?俺は命からがら全力だったけどな」

「否、スキルも使って本気だったぞ?見えない所に居る俺に威圧掛ける奴だ。骨の数本折る気で行った」

全力で逃げてて良かったよ…。

「オマエ、オレにも力ミセロ。オマエとダンジョン潜って、ジョンに危険があるとコマル」

「良いけど、俺まだダンジョン行けないぜ?Eだし」

「オレもEだぜ」

よしよし、撫でてやろう。

「ジョン…、貴方Eランクの子を捕まえられなかったの?」

「横から失礼?ギルド証で判断しちゃダメな代表よこの人。一人で野良ゾーイ十二匹をスキルだけで捕まえたりするんだから」

呆れ顔のマリーバにキュルケスが進言するが、あまり信じてないみたい。

「地下の訓練場」

ルイスは口数が少ない。

「ソコで良い。手合わせシロ」

「分かったよ。その代わり無観客で頼むぜ?あまり力を晒したく無いからな」

「オレも見たい!」

「よーしよしよし。お前等は身内だから大丈夫だぞ」

「「わーい」」

そんな訳で、休みの今日はヤシンくん達と遊ぶ事になった。今からギルドに行くって言うのにソーサー食ってるジョンくんは置いて行こう。

「まだ俺が食ってるだろうが!」

そもそも食うなと言う話だ。
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