女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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ふ〜って

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 元商業ギルド職員からすると、湖と島と周囲の森、確かに広いが六千万ヤンは高くないか?と言う見解らしい。王金貨六枚と聞けば少なそうだが俺の周りではリアしか使えない上に居場所がバレる。否、バレては居るのだろうが自ら公にしてないので手を出せないのか?まあ、そもそも一枚も持ってないのでどうにもならん。カロ邸に刺さってるのは俺のじゃ無いからな。使える一番大きな額のミスリル貨にして六百枚。今迄そこまで金に困った事は無かったから、初めてかも知れない。
高額の理由については、広さが一番、モンスター等の狩りの対象や伐採出来る樹木があるのが二番、水源である事が三番の理由だそうだが、全くの手付かずのクセに水源とは片腹痛い。切り開いて道を作って休憩地でも作っていたならそもそも買う算段してないしな。

「我等の力が及ばず申し訳無く思う」

  「呪いますか?」
「それよりふ~ってしましょう」

「金が払えないからって勝手に占有するのは国に喧嘩売るだけだからなー。喧嘩する相手を間違えちゃならんよな」

「カケルさん、お金ならありますよ?」

「え?」

「正確には、売ってお金にするのですけど」

リュネが《収納》から取り出したのは、様々な大きさの魔石だった。そして、以前回復する時に使ったであろう、透明になった、海竜の巨大魔石カスをゴロリと床に置いた。

「皮や骨もありますが単価的にこっちですよね」

「俺には値段が想像付かんな。トカゲモドキのが四百万とかだった気がするが。そっちの透明のはどうするんだ?」

「私が魔力を付与しようかと」

「…それって、龍の魔石って事か?知らずに龍が見たら激怒して更地にされそうだ」

「リュネ様、海竜の魔石ですら国宝足り得ますので、それをされると買い取れなくなるやも知れませぬ」

  「三百万の魔石を二十個集めるのは如何でしょう?トカゲで四百万でしたら可能かと」
「手持ちで足りないのを狩るならそれ程時間も掛からないだろうしな、リュネに感謝してノーノ達を支持する」

「カケル様、少しよろしいでしょうか?」

シャリーが挙手して意見を述べる。

「私の見立てですとだいぶボってるんですよね。例え現金で耳を揃えても買い取れないかも知れません。もしかして、恨みでも買ってます?」

「無いと思うけどなー」

「シャリー、それは我々のせいだ。姫様は今家出中で、島を買うとなるとそこに堂々と住む事になる。防衛するには良い立地、国からの達しが来ているならば、やんわり断りたいと考えるのも仕方の無い事だろう」

「セカンドハウスは遠いなぁ~」

「ふ~ってしましょ?ふ~って。ふふふ」

リュネは面白がって言ってるが、更地になっちゃうので何とか阻止したい。メイド達が買い物に出掛け、俺達も外に出た。

 で、やって来ました商業ギルド。午後でまったりしてる受付嬢の前に立ち、土地の購入について聞いてみた。街の中の土地は基本買えない。借地、借家、賃貸のみとなり、不動産屋が商っている。此処に来たての頃借家を探したな。
街の外は使用権を街や国から認めてもらい、使用料を支払う事になる。冒険者ギルドのギルマスが言ってたように、使ってない土地に勝手に家を建てて住む者も居るし、迷惑が掛からなければ街は目を瞑ってくれると言うが、国が待ったを掛ける場合があり、国の要所や名所、貴族が所有権を持つ場所等がある。フラーラ達のやらかした王家の威光は、所有権を得る為の優先権を得る程度の物で、別にやらかした訳では無かった。
値段の高さについては、メイド達の説明と変わらずだったが、街が壊滅的なダメージを負った時の避難場所としても使われる可能性があるとの回答を得た。
それなら…。


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