女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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帰れない

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「ここで終わり?」

 一面に広がる海を見てイゼッタが聞いて来る。

「エージャと来た時は此処で終わりにしたんだ。さっきのボス、トカゲだったろ?あれ以上のボスなんて打ち止めだと思ったし、この下が海だと息出来無いかも知れんしな」

「なる~」

「取り敢えず、このエリアの敵は乱獲してやろう」

イゼッタを背負い、魚に食われない程度に降りてって、前回同様海水を《収縮》すると魚や海竜を追い出しながら水が一点に集まり出す。暫くすると集まった水が小さな玉になり、ビタンビタンと尾鰭を叩く魚と海竜が残った。

「結構いるね」

「此奴等も集めるから狩ってみてくれ」

「分かった」

ビチビチ跳ねてる敵共を纏めて浮かせて《収縮》を掛けると、此方に向けて飛んで来る。それをイゼッタの八つ裂き風輪が切り刻み、煙とドロップに変えて行った。水平に設置された丸鋸に当たるように獲物を集めて行くと言う簡単な作業である。敵が来なくなるまで煉瓦の床を作って昼飯を食った。

 食後の水を飲み、まったりしてるとヂュイーンとした音が静かになり、煙も消えた。

「どうやら終わったようだな。魔法を消してくれ」

「あ~い」

魔法の消えた跡にはキラキラとした魔石やら魔剣魔装がドーナツ状に小山になっていた。

「魔石でっかい」

「海竜のヤツだな。此奴は金にしようとすると嫌がられるからカラクレナイ達のオヤツにしかならん」

「坊やにも持ってく?」

「それも良いな…あ、ジョンの所で買ってくれるんだった。まあ買い切れないだろうから問題無いな」

魔剣魔装は本当に売れないので《回収》したら二度と出て来る事は無いだろう。

 水が消え、敵が消えたフロアはだだっ広い床が広がり、一ヶ所だけある出っ張りは下へと続く階段となっている。

「行かないの?」

「んー、八十階のボスを殺ったら戻るぞ」

「分かった」

「取り敢えず息出来なくなる可能性を考えて行こう」

 湿った階段を降りて行くと、次第に水気が減って行き、下に着くと普通にダンジョンだった。気構えしてたのが拍子抜けである。
だが、待ち受けていた敵は俺史上最大の脅威とも言えた。

「イゼッタ、俺、帰れないかも知れない」

「ばか」

ダンジョンに、全裸の女が群れていた。
もう一度言う。ダンジョンに全裸の女が群れていた。蜘蛛の体も羽も無い、それでいて肌もお肉もちゃんとある女達が勝手気ままに通路の上を歩いているのだ。皆が皆長く白い髪を尻まで垂らし、逆におっぱいは大きくても張りがあり、垂れる事無く立っている。お尻も同様にぷりぷりだ。
上の階の様子を見るに、日を跨ぐと海水も魚達も湧き直すだろう。息をつめて浮上するにしても絶対食われるだろうし、水面まで上がれるかどうかも分からない。即ち此処でセックス三昧すると俺は餓死するか魚に食われて死ぬ事になる。

 まあ、冗談だがな。

「敵意は無さそうだが、反応も無いな」

「カケルは反応しっ放し」

「イゼッタ、一人だけ、な?」

「ん。一人でココ来ちゃダメ。それで良いなら致して良し」

一人で来たら死ぬ迄居そうだもんな。しかしダンジョンでハニートラップに掛かるとは思いもよらなんだ。

 近くを通り過ぎようとした女の前に立ち、両手でおっぱいを揉み上げる。女は歩みを止め、たわわを揉む俺の手と俺を交互に見ているが、敵意も持たず無表情、且つ無言で揉まれ続けていた。

「イゼッタの方が良い」

「やらないの?」

「やるけどさ」

ペニスケをパージして解放されたアイツを女の股に挟む。股間とおっぱいで支えられる事になった女は少しだけ足をフラつかせるが、それでも無表情で俺の体に密着していた。

「今からコイツをお前の中に挿れる」

返事が無い。屍では無い筈なのだが。少し浮かせて腿を持ち上げ、滑りを纏ったアイツの先端を女の股に擦り付ける。そしてゆっくりと沈めて行った。
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