女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

文字の大きさ
851 / 1,519

ぶらぶらがブルンブルン

しおりを挟む


「大きいですねぇ~」

「全体的にな。龍の姿になって、あのサイズだったら満足出来るか?」

 全裸の巨漢のぶらぶらがブルンブルンしながら寄って来るのを煙に変えて通路を進む。全体的にデカいから俺のより断然デカい。

「ん~、どうでしょう?龍の姿で快楽を感じる事なんてありませんでしたし」

「時間に追われてたから出来無かったが、一度はしてみたいな」

「望む所です、うふっ」

だがリュネがミーネに聞いたと言う話に依ると、一回の交尾で一ヶ月以上挿しっ放しになるのだそうだ。全員相手をすると半年は掛かる事になる。

「卵は産ませられないが、リュネの中を感じてみたいな」

「あら、卵を抱かせてはくれないのですか?」

「卵産むのに何十年掛かるのか想像も付かんよ」

「そうですねぇ。その間は人化出来ませんし、淋しいですね~」

「子供に会える頃にはお爺ちゃんになってるな」

「うふ、きっと長生き出来ますよ」

男型を煙にしながらどんどん先に降りて行くと、あの椅子のあった部屋の、デカい扉の階層となった。百階だ。

「面倒に見えて一本道でしたね」

「階段が二つしか無いからな。迷ったらアウトだろうけど」

扉を開けて中に入ると椅子があり、既に転移魔法陣は発動していた。

「アレで地上に戻れたのですね」

「ああ。椅子には座るなよ?怪我するし、リュネの中に挿れて良いのは俺のだけだからな」

「んもう、疼く事言わないで下さぁい」

取り敢えず、転移魔法陣はまだ使わない。まだまだドロップを拾いたいからな。マラソンするのでゴーレム階層に戻ろうとした俺は、序にと思い付いた宝箱の存在を《感知》しようとして、違う物を見付けてしまった。

「リュネ、あれって隠し通路なのか?」

「先がありますね」

「俺には先迄分からないが、あの壁が動くって所までは《感知》出来たよ」

「でしたら、行って見ましょうか」

リュネが行けると言うのなら行ってみよう。《罠感知》で動きそうな壁を調べると、やはり隠し扉になっていた。罠は無いと出たが、《結界》を張り巡らせて慎重に開けて行く。

「罠は…無いか。ふぅ」

人が二人並べる程度の細い通路が真っ直ぐ伸びて、その先にはドア。その奥には部屋になってるみたいだ。

「コレは、魔石か?」

「ダンジョンの魂ですね。話にしか聞いてませんが、触るとダンジョンに取り込まれますよ」

 慎重に開けて入った部屋は、中央が祭壇のようになっており、そこに海竜程の魔石に似た石が安置されていた。内包する魔力量が多かったから魔石と勘違いしたが、迂闊に触れん代物だったようだ。

「あ、そうだ」

「どうしましたか?」

「ドロップ貰ってばっかりじゃ悪いから、要らない魔剣とか置いて行こうかと」

「普通の冒険者は絶対言わない言葉ですね~」

「普通の冒険者だって、バレたら貴族に奪われる魔剣なんて持ってても損しかしないだろ」

「そうですねぇ、売れませんものね」

今回拾った装備の他に、死蔵されてた魔剣に魔装を全部出す。龍の巣に積まれていたらさぞや壮観だろうと言う山になった。

「これだけで世界が幾つ買えるか…」

「俺の世界は良い女と可愛い子供が居て、美味い飯があれば充分だ」

「あらあら、欲張りさんですね~」

「早く可愛い子供を見せとくれ、良い女のリュネ様よ」

「んもう…。ネーヴェちゃんにお願いしちゃおうかしら」

「大きくなったお腹に耳を当てる幸せを味わせてくれよ」

「仕方無いですね」

抱き着くリュネとチュッチュして、部屋を出た。

 その後はと言うと、ゴーレムの居る階層を行ったり来たりしてドロップを集める。雑魚ゴーレムもナゲットや延べ棒を落とすが、やはりボスのドロップが大きい。とは言え箱一杯に詰まったナゲットは三回しか取れなかった。連続で入っても湧かなかったのだ。八十階の誰も居ないボス部屋で多分二日目の寝泊まりをする事にした。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...