女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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仕事終わり

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 俺と一緒に湯に浸かる夫人は、後ろに立つ四人に更に続ける。

「貴女方が男性でしたら、生きておりませんよ?戦いに不得手な私でも分かるのです。相手の力量を見極めなさいな」

「奥様は車からお出になられて居りませんでしたが…」

「魔力、でございますか?」

「《魔力視》…ひっ!なっ!?」

抑え込んでるのが分かるのか。

「抑えてると思ってたが、漏れてたのかな」

「漏れてなくとも分かります。魔力の塊が、人の形になって見えておりますから」

体内で練られてる魔力が見える要領で、内に秘めた魔力が分かると言う。俺のは濃過ぎて魔力が人の形をしてるくらいだそうだ。人の姿を隠す程の魔力を持った相手に真面にぶつかって行くのは無謀であると諭していた。

何処かで魔力を発散しないと体を壊しそうだ。


 外の時間で三十リット。たっぷり楽しみ居住区に向かうと、リアと一緒に居たニーネンタールが駆け寄って来る。

「お母様!ご無事で!?」

「あら。アルメリア様の夫が私に危害を加えるとでも?」

「だって、お母様あんなに苦しそうに…」

「ええ、苦しかったわ。けど全ては貴女達を守る為。母は幾らでも耐えられるのですよ」

艶々した顔で何を言っているのやら。と、リアの顔に書いてある。

「そろそろお暇しましょうか。アルメリア様にお礼を言いなさい」

ニーネンタールがリアに別れを告げ、騎士を連れて帰ってく。フルフェイスから飛んで来る視線がアイツに刺さる。だが今回はお預けだ。

「本当に叔母様とだけで?」

「約束は守ると言ったろ?」

「あれは嘘だ、とか仰るものかと」

「王妃の夫がおいそれと嘘は吐けんだろ。その代わりまた来て頂くけどな」

「仕方の無い方。お子を召さないように、お気を付け遊ばせ?」

「だな。気を付けて遊ぶよ」

 その後、リアを膝に乗せてシャリーからの報告を聞く。お客さん達はリュネ達の出産を知っていたので裏の業務については愚痴だけで済んだとの事。夜の部は話が伝わって無い可能性もあるので気を付けねばならないな。

昼飯を挟んで午後の部は、アイツを舐められたり指や舌で弄り倒すだけで済まされた。やはり奥さん連中は話が通ってる。そして夜の部へ…。
七の鐘が鳴る前には冒険者達が列を成していた。皆仕事終わりで汚れてる。装備は洗濯機じゃ洗えないし、どうした物か。

「店主ー早くー」

緑色になった女が声を上げる。臭い奴の血だなそれ。正直施設に入れたくない。

「もう少しだから待っててくれ。スキルで汚れだけ落としてやっても良いが、気持ち悪いぞ?」

「臭いの!頼むよー」

「チケット買ってるならしてやるよ」

「もう持ってる!早くしろー」

緑色の手で握るチケットも臭くなってる。使い回しだから汚してもらいたくないので洗ってやるか。

「ひやっ」

《洗浄》すると奇声を上げるが、直ぐに体を見回して緑色が無くなっているのに気付いてた。

「気持ち悪いけど、すげー。あんたコレで食ってけるぜ?」

「全裸でやんなきゃ気持ち悪いだろ?それに体が冷える。湯に浸かって疲れを流せば次の仕事も上手く行く、ってな」

「そんで風呂屋始めたんか」

「あんたが店主?値段高いよ、ボッてんの?」

洗った隣の女が失敬な事を言う。

「入れば分かるさ。百ヤン増してる意味がな。気持ち悪いけど装備洗って欲しい子は居るかー?チケット持ってる子だけだがなー」

数人が手を挙げて、口々に奇声を上げた。躊躇う女が勇気ある女に感想を聞いたりして、我慢したり勇気を出したりして鐘が鳴った。

「え、店主!?」「何だ…そりゃ…?」

休憩室の大部屋で全裸待機していると、リピーターの子達が初見を連れて来てアイツに驚きの声を上げる。

「初めての子は驚いただろうが、此処はこう言う行為が出来る店だ。皆は避妊魔法を受けてると思うが、俺もスキルで孕ませないように出来るから楽しんでくれ。嫌なら個室で休んでも良いからな」

リピーターが続々と跨る中、観客と言う人集りも出来た。

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