女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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親だもん

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 午前の部が終わり、シャリーからの報告を聞いたらギルドへと向かう。

「あ、ぱーあー」

我が子の声が普通に聞こえる程度には、ギルドの中は穏やかだった。冒険者の数も疎らだし、職員達も事務仕事に追われている以外は普段の昼過ぎと変わらないように見えた。

「シンク~、ダンジョンが出来たって割に落ち着いちゃってるけど、どうして~?」

《洗浄》した指を伸ばすとちっちゃな手で握ってくれる。かわゆし。

「ぉげ~」

「そかー。遅かったかー」

「え!?」

近くに居た受付嬢が驚いたようで声を漏らす。分かるよ、親だもん。…本当は《念話》使ってるけど。受付嬢に詳しく聞くと、昨夜の内に調査隊が結成され、朝一には出て行ったのだと。冒険者の朝は早いな。

「因みに場所は?」

「すみません、まだ正式には言えないんです。抜け駆けされてやらかして、街を危険に晒す訳には行かないので」

「そうだな。なら俺は愛娘と愛息子を守護る為此処で待機していよう。ガンダー、ポスポスで遊ぼうな~」

俺特製、カラカラ入りのポスポスをガンダーに持たせてやると、それを掴み上げる者が。

「坊や、上に行きな」

タマリーに窘められてギルマス室へ向かった。シンクもガンダーも、ああ見えて今は仕事中なのだ。ポスポスは取られたけど。

ノックしてドアを開け、部屋に入ると、資料を読むカロが社長デスクに納まっていた。仕事中のカロはキリッとしていてキレイだ。

「ん?用件は…カケリュさまぁ~~ん」

低めの声が徐々に高くなり、溶けた。この様子は疲れているな。

「下で少し話を聞いたよ。今は報告待ちか?」

「はいぃ、情報を持ち帰っんぁん」

社長デスクに潜り込み、カロのお股を大きく開いて顔を埋める。パンツの上から口一杯に割れ目に被り付き、少し蒸れたお股の匂いを吸引する。カロは抵抗しない。俺の顔を太腿で挟んでしっかりロックした。欲しかったんだな、よしよし。パンツを《収納》して割れ目に舌を這わせると、体の力を抜き、全身で快楽を受け止める意志を見せた。

『ダンジョンは近いのか?』

「は、はいぃ。北西の崖下に、現れたのをおお、商船が見付けた、ようっですぅ」

『崖下だとオーバーフローもしなそうだな。入るのも難儀するだろ』

「しょ、しょこは、ちょうひゃっしないとっ、んぁあ」

《念話》が返せないカロの話を纏めると、街の北の断崖に亀裂のような入口が出来たのだそうで、ロープで降りて行くには冒険者の装備は重過ぎる。なので丈夫な梯子を掛けたり足場を作ったりする為の調査が今回の目的だそうな。

『言ってくれれば、俺なら直ぐに終わるのに』

ギルドとしては地元に金を落としたいそうなので、此処は敢えて頼らなかったと喘ぐ。

「ぷふ。中の調査は呼んでくれよ?一応Bランクなんだから」

「ふぁ、ふあい…」

噴き出した潮と匂いを《洗浄》と《消臭》で掃除して、カロには仕事に戻ってもらった。足場が出来るのには暫く掛かるだろうし、入れるようになるのを期待していよう。


「ダンジョン、行かれるのですかぁ?」

 夜の部が終わり、島の者全員を施設の風呂で癒す。そんな中、話題になるのはダンジョンの事。リュネも違わず、ダンジョン行くのか聞いて来る。

「内部調査の依頼は受けるつもりだよ」

「カケル!ダンジョン見たいの!」

「カラクレナイ、ランクは?」

「Dなの!」

「サミイは?」

「わたしもカララちゃんと一緒です!」

「ならもう少し頑張らないとな。ダンジョンに入れるのはCランクからなんだ。それに、新しい場所は何があるか分からんから、中に入ってみて、どのランクなら安全かをしっかり調査しないといけない」

「安全なの?」

「絶対は無いよ。人の子なんて尚更だが、ヘマしたら死ぬ。カラクレナイだって石化したら早々戻れまい?」

「させませぇん」

「ママ達に心配掛けない為にも、経験を積まなきゃね」

まだ力の弱いカラクレナイが潜ったりしたら、ダンジョンが本気で殺しに来るかも知れん。取り敢えず止めておいた。
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