女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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獣母の愛

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「……ンモゥ…」

 噴き出した子種がマットを汚す。女が煙となり、最後の言葉を残して召された。俺は余韻に浸りながらも射精を続け、晴れ出した煙の中にどろどろになった箱を見付けた。全裸のまま《洗浄》して開ける。

「コレは、怒られそうだな…」

中に入って居たのは、おっぱいであった。正確には、おっぱいの形をした、否、見事なおっぱいの形をした魔道具である。アダルトショップのサイトで偶に見る形状をしたソレは、手に取るとずっしりと重く、使い方が頭に入って来る。《鑑定》で確認する。

獣母の愛

魔力を乳に変え、搾取出来る。味や濃さは使用者の好みに依る。

それは、もう来るなと言う事か?確かにミルクは欲しいがそれだけで抱いた訳じゃ無い。俺はマットに寝転がり、浮かせた獣母の愛を授乳した。


 島に帰り、直ぐに風呂の二階に籠る。以前ママ様の巣で取って来た氷を使ってミルクを冷やす。浄化のクリスタルも起動して滅菌もバッチリだ。獣母の愛から取れたミルクも同様に試してみる。
外に出てすぐ戻ると氷が溶け切っていた。もう一度セットして、出入りする。お玉で掬うと、双方しっかり分離されていた。ありがとう、獣母。
掬い取った生クリームと白糖をボウルに入れて、冷やしながら撹拌するとホイップが出来る。言うだけなら簡単だが量が量だけに普通にやったら腕が死ぬ。《集結》した空気を生クリームの中で《散開》させながら混ぜる事でポテポテの八分立てに仕上がった。味?美味いに決まってる。

食堂に降りて、一人飯。既に真夜中を過ぎているので皆寝静まって居るのだ。残り物の豆腐を見付けたので貴重な地球産醤油を掛けて食う。美味いに決まってる。この味を忘れる前に醤油の生産を成し遂げたい。

 風呂に入って母屋の二階で寝て起きる。気付けばテイカが舐ってた。

「んぷ、おはようございまはむ、んっ」

「おはよ。中に出したら飯にしようか」

「ん、んちゅ。直ちに」

直ちには出させてもらえなかった。

朝食を摂り、子供達のお世話をしたらおやつの製作に取り掛かる。今日は芋ようかんなので量さえ考えなければ簡単だ。レッグルートを《散開》させて粉にして、加糖し練りながら加熱した物を形に入れて冷やし固めたら切り分ける。薩摩芋だと更に寒天を添加して固めるが、レッグルートは粘りがあるからこれだけで充分。お茶請けにも良いだろう。クリームと餡子を添えて出す予定だ。

「カケル?おっぱいの味する」

午後、クリームをペロるイゼッタが味の素に気付く。他の女達も授乳経験者は確かにと言った様子だ。

「貴方様、もしや…」

「旦那さま、誰のお乳ですか?」

フォークを止めたリアが呟き、サミイはダイレクトに聞いて来る。

「ダンジョン産だよ」

「ゴーレム、お乳出ない。だれ?」

「ネーヴェが居たダンジョンに居る魔物だよ」

ネーヴェなら会った事もあるやも知れん。

「魔物のおちち…」

「んまいの。カララ、おちち飲んだ事無いの」

女達の食が止まる中、カラクレナイは美味いと言ってくれた。ネーヴェもそうだが龍は気にして無さそうだ。

「女の魔物とチュッチュしたんですねぇ?カーケールさぁ~ん?」

一人気にしてるのが居た。獣母の愛なんて出した日にゃ燃やされてしまうやも知れん。豆乳は原料が見えるので抵抗無く利用されていたが、魔物の乳となると皆躊躇ってしまう様だ。それでもちまちまと食べ進めて行く内に慣れたみたいで、最終的には皿までペロペロやっていた。はしたないぜ?

一食がアンモチモチ並に重い芋ようかんは再びお裾分けの許可が出され、各妾と義母の元へ持って行く。クリームはダメそうなので餡子のトッピングだけにしたが、皆喜んでくれた。が、まだ売る程ある訳で、やって来たのは冒険ギルド。買取りに出したら売れるかしら?

「パァ~」『パパ~ん』「あばー」

「シンクぅ、ガンダー、遊びに来たよぉ~」

『仕事しなさいよ』

冒険者は毎日仕事をしないのだ。












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