女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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計り知れない

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 翌日は一日しっかり仕事をし、更に翌日。今日は一日お休みをもらい、ミーネ達三姉妹とカラクレナイが先乗りしてるルドエに来た。

「あー、カーケルーー」

赤い龍が中央広場に鎮座して、子供達に乗られてた。カラクレナイだ。

「カララさまっ耳がー」「痛ったーい」

「あぅ、ごめんなの」

「今治しますねぇ~」

加減はしてたように見えたが、振り向き様に声を張ったモンだから背中に乗ってた子供達はダメージを受けてしまった様だ。リュネがピカーッと治してる。

「龍の時は声デカくなりがちだよな」

「みんな、ごめんなの」

「おっきい声でびっくりしたぜ!」「もう痛くないから平気だよ!?」

皆良い子である。

「旦那様、行こうか」

「だな。カラクレナイは皆と遊んどいで」

「うんなのっ」

「飛んだり跳ねたりすると危ないから人の姿でな」

カラクレナイは子供達やゴーレムちゃんと遊ばせとこう。地味作業だしな。飛び上がる三姉妹と共に空へと上がった。そして誰もいなくなって、もう一人。

「雄は来なくても良いのだが?」

「場所くらいは把握して置かんと何かの時に対処が遅れるだろう。場所を見たら街に戻るつもりだ」

リュネの睨みに冷や汗を隠し、ボーデンフェルトは答える。国防上の理由となればリュネは黙らざるを得ない。女王ミーネが何も言わないので同行を許可されたっぽい。

で、南に向かって飛んで飛んで、海が見えて来た。丘があって少し海抜は高いが、起伏が無くのっぺりとした台地になっている。川が無いので水問題さえ克服出来れば街だって作れそうだ。

「この辺りは人の集落とかは無いのか?」

「無いな。人の姿も無い。賊は居たがな」

今は誰も居ない訳か。雑草繁茂する台地の上から眼下を眺める。

「良い場所だが水が無いな」

「池を作るのが良いだろうよ」

「壁も要りますねぇ」

「トカゲの巣も必要だな」

一番パワーのあるミーネにはトカゲの巣を、丘を囲む長い壁はリュネに頼む。俺とリームは池と排水路を作る事にした。

「カケルさぁん、サボってイチャイチャしないでくださいね~」

「多分そんな事してる余裕は無いぞ。疲れ果てておっぱいチュパってるかも知れんがな」

「直ぐ終わらせて戻りますっ」

勢い良く飛んで行くリュネに、その場に留まり下見をするミーネ。俺とリームは北側の壁予定地付近に池、そこから南、海へ向けて排水路を作る事に決めて北上した。

「主様、あまり際だと壁に当たる」

「そうだな。この辺りにしようか」

池は三つの池を一つの排水路で繋げる事にした。大きくても真ん中はデッドスペースになるし、群れる習性があると言っても派閥が出来るかも知れんからだ。更にトカゲも飲みに来るなら尚の事場所は増やしておかないと。排水路でも飲めるようにしておけば更に良しだな。

「主様よ、穴を掘ったら良いのだな?」

「ああ。先ずは二十ハーン程の深さで掘ってくれ。広さは百ハーンくらいもあれば良いだろう」

「心得た」

そう言って、ボコンボコンと穴が出来る。コレで俺と同じ程度の魔力と言うのだから龍のスペックは計り知れない。

「どうだ?おっぱい吸うか?」

「まだ俺何もして無いよ」

リームの作業が早過ぎる。俺も働かなければ美味いおっぱいは頂けないのだ。リームには排水路となる溝を作ってもらうとして一旦別れる。俺はリームが掘った穴の一つに降りてって、形を整える。要するに護岸工事だ。

先ず始めるのは傾斜付け。直下に掘られた穴では落ちたら死ぬしかないからな。《収納》の面を出来るだけ大きくし五×三十ハーン。穴の横を三十ハーン拡げる。それを二段、即ち三周。そして拡げた段々の端を法面化させる。今回は煉瓦で無く粘土を使い、コンクリを吹き付ける様にドバドバと壁に叩き付けた。壁に密着し、垂れて傾斜になって行く。ひらみに乗り上げても気にしないぜ。場所によって傾斜に差は出たが、ぐるっと法面完成させた。リームが掘った水路も同様に、一段の河川敷を作ってく。川が浅くなっちゃった。





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