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こいつ直接脳内に…!
しおりを挟む「カーケェールさぁん」
「……」
「カケルさぁ~ん」
「…………」
「おっぱいでぇすよぉ~」
「…これでも仕事中、なんだけど…」
目を閉じて横になり、《感知》に集中してるのに、リュネの言葉に気もそぞろにされる。おっぱいと言われて反応しない男は居ない。俺の隣でこっち向いて寝てるリュネに抱き着いておっぱい枕ぱふぱふ。
「私が見てるから大丈夫ですよ」
『《転移》したらこの姿でハーク達の前に出るんだろ?』
《皮膚呼吸》に《念話》を使い、たわわにめり込むぱふぱふむにむに。
「うふ、どぅでしょう。誰か来ますねぇ」
『お昼だしな。メイドが呼びに来たようだ』
「失礼致します。昼食の支度が整いました。食堂へお越しください」
ノックがあり、外からメイドの声がする。
「…はぁ~い」
『ありがとう、今出るよ』
「うっ」
つい《念話》で返してしまった。こいつ直接脳内に…!とか思ってるかも知れん。身形を整え部屋を出て、メイドに連れられ食堂へ。その間メイドがずっと難しい顔をしてたのは、《念話》で何か言おうとしてたに違いない。
「久しいな、冒険者」
食堂には先客が居て、銀のコップに注がれた何かを飲んでいた。確か、夫人の父の子…弟か。
「確かに。以前ライガーをお見せした時に一度」
「うむ。私はトリエーレ・ゴモランが弟でジョービリン家次期当主、デュセル・ジョービリンである。以前は父が迷惑を掛けたな」
「冒険者のカケルです。あれはお父上や義兄殿に責はありませんよ」
「そう言ってくれるなら父も愁眉を開く事であろう。ささ、我が家では無いが席に着くが良い。ご婦人を立たせていては非礼であるからな」
「この方はグリューネワルター様。王が平伏す存在ですので、ご留意ください」
「カケルさぁん、早く座りましょ~」
リュネを座らせ俺も座る。デュセルは信じて無さそうな顔してたが深く突っ込んで来る事は無く、銀杯の中身をチビチビ飲っていた。
「姉上は遅いな。…所でカケルと言ったな?貴殿は飲まぬのか?」
「これでも仕事中でして」
「そうか。その為に居るのだものな。所でその仕事、一つ増やしては貰えまいか」
「内容に依りますが、話を伺っても?」
「うむ…。友を、トリントンを助けて欲しいのだ。彼奴は操られておるだけで、王になろう等鼻から考えて居らん男だ。次期宰相は免れんとしても、それ迄は、共に学を追求しようと誓った仲なのだっ」
銀杯の中身は赤い酒だったようだ。一気に煽り、口の端から零れた酒が服を染める。
「仲が良いのですね」
「…此処も当家も国防の家。何れにも付かんのは仕方の無い事だ。だが友を助ける事も出来んのは…、見殺しにするには惜しい男なのだ。頼むっ」
「大丈夫ですよ。ハークはそんな事しません。最初の仕事は決まってますから」
「私に出来る礼であれば何でも言うが良い。何なら我が妻を…」
「カケルさぁ~~ん?」
何故彼処では無く此方に威嚇するのか。つかこの人結婚してたのか。
「分かってるって。デュセル様。今夜の夕飯は鳥が食べたいです」
「!?分かった!姉上の家の昼食を頂けんのは心苦しいが友の為なら乗り越えて然りの試練っ、では後程っ!」
酔っておられるな。憂いが晴れて気が大きくなって、何処までやれるか分からんが、試練を乗り越えて来てくれ。鳥肉で無くても一向に構わん。
酔っ払いが退場し、暫くして夫人が入室し席に着いた。
「遅くなってごめんなさい、弟も困った物ね。普段滅多に飲まないのに」
「気合いを入れたかったのでしょ」
「どうかしらね。さあさ、お昼を頂きましょう。皆、用意なさい」
この街の名物はヒラウオ。スープの具には戻した干物が使われて、出汁がとても効いている。このヒラウオだけは貴賎無く皆が同じ物を食べているそうだ。
「カケルさん」
「どうした?」
「治しておきますね?」
「…おいおいマジかよ」
リュネの言葉に城を見た。
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