女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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百合腐れ

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「ナバルの一に念押しされてるんだ。余計な諍いはダメよってな。何なら俺も入るが?」

「アルシュの二、平気か?」

「はい。初めてこんな量のお湯に浸かりましたが…、温かくて、気持ち良いです」

 掛け湯して、タオルを頭に巻いたアルシュの二がおっぱいを浮かせて問いに答えた。初めてにしては馴染んでやがる。

「気持ち良いなら何よりだよ。体が温まったら上がって体の垢を落とすんだ」

「湯に浸けて私達を腑抜けにする企てかと」

「それ、強い心があれば問題無いよな?それともこの国の女は弱いのか?」

「このっ」「待て」

フレイルを抜いた女が隊長殿に止められる。

「ならば我等の心の強さ、見せてやろうでは無いか。皆、フレイルは手放すな。貴様はそこに居ろ」

「はいはい。掛け湯して、体の汗や汚れをを流してから入るんだよ」

「隊長殿が汚れている筈が無いっ」

「お前は汚れているかも知れんって事だな?」

「貴様っ」「煽るな、フルーネの三。危険と判断したらお前の判断で動け」

煽ってキレてた子はフルーネの三だそうな。得物を一人が抱え、後先で装備を脱ぐ組に別れる。隊長殿とフルーネの三は後組か。罠罠言ってた子は慎ましボディ。メットを脱ぐと、肩口の長さの明るい茶髪が外跳ねしてる。下の毛は…無いな。もう一人、ずっと無口な子は細い割に有る。髪は短くベリーショートな女の子だ。
二人が掛け湯して湯に浸かると、得物を受け渡して後組の二人が脱衣する。フルーネの三はキレイな筋肉が付いた西洋美人。メットでぺたんこになったブロンド髪を掻き上げて、挑発的な視線をくれた。珍しいボールおっぱいだ。隊長殿も、中々のモノをお持ちだ。長いブロンドをタオルで巻いて、揺れるたわわに目が離せない。

「何処を見ている」

「隊長殿だが?」

「隊長殿は素晴らしいお身体の持ち主だ!」

「…静まれ、ナータイの三」

罠罠言ってた子はナータイの三だそうだ。きっと隊長殿に強い憧れがあるのだろう。隊長殿が湯に浸かると、直ぐに隣に陣取った。

「どうだい湯加減は」

「湯加減!?そんな事より隊長殿のお近くに居られる事が至高!」

…この子は百合腐れしているのかも知れない。よく咎人にならなかったモノだ。

「わ、悪くない。貴様に見られている事以外はなっ」

フルーネの三はデレツンか。隊長殿は気持ち良いとは口に出さずも顔は綻んでいた。

「俺も入るべきかな?」

「隊長殿、コレは罠です!」

「組手で我等が負ける筈は無い。お前は少し心配だがな」

「はいっ、お傍で援護致しますっ」

自信があるなら良いのだろう。装備を仕舞い「消えた!?」掛け湯「何だその長物は!?」して、湯へと「おっぱいが私よりありませんっ」入る…五月蝿い。

「き…、貴様、男…か?」

「「「えっ!?」」」

隊長殿の言葉に女三人隊長殿の後ろに回る。お前等酷い奴だな。

「ナバルの一からどう報告されたんだ?」

「外からの、迷い人だと…、彼奴め、報告が足りんではないかっ」

「そうだな。だがナバルの一は俺を男と知って此処へ連れて来てくれたんだ。この国での男の扱いは聞いた。だが外から来てしまったのであれば仕方の無い事だろう?」

「何が、目的だ」

「見て、分かるだろ?」

潜望鏡がにょきっと水面から立ち上がり、沈んでは浮き上がる。

「やはり咎人では無いか!?成敗っ!」

フルーネの三が動く。飛び上がり、此方に向かってフレイルを振り下ろす。二クリアの九より冴えた動きだが、当たる事無く空を切る。

「う、動きが…」

「浮いてる…」「そんなっ」

《威圧》を纏わせられ、空中で微動だに出来なくなったフルーネの三が狼狽える。

「法がおかしい事に気付くべきだろ?女同士では子は成さんのだ。それに…」

溜めを作ると誰かがゴクリと息を飲んだ。

「皆、母になりたいのになれんのだろ。俺なら何人でも孕ませてやれる」

「戯言をっ!」

ならなら試してみようか。そう告げてフルーネの三を引っくり返した。






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