1,473 / 1,519
ヤサが出来た
しおりを挟む「身体がもう少し落ち着いたら骨の位置を整えるから、養生しておくれ」
「「はい」」「承った」
返事はするが、アルネスはもう暫くは寝たきりかな。皆に回復を軽く掛けて島へと戻った。
「カケルー」「カケル、お出掛け?」
厨房でゴソゴソ食料を漁っていると、ステレオペアがサイドアタックで現れた。
「ドーンドゥールに図面を持ってくだけなんだけど、ネーヴェの居た所にはその後行くから、前以て準備を進めてたんだ」
「「なる~」」
俺の用意してた甘納豆をくすねて行っちゃった。んもう…。
で、再びドーンドゥールのギルドへやって来た。相変わらずの閑古鳥でギルマスとのアポも直ぐ取れた。
「待ってたよ。首尾はどうだい?」
「取り敢えず、図案を描いて来たよ。後は運次第だな」
「運?賭博場でも作るのかい?」
「それは治安が悪くなり過ぎる。地下に作るのは良くないな」
「やはりダンジョンには戻せない、か…」
「否、前言った通り、ダンジョンコアを移設するつもりだよ。だが地下一階に敵が出ないならさ、壊せる内に改築して万民が使える方が良いだろ?」
ダールッターの机に図面を広げ、棒で指し示しながら島で話し合った事を話した。
「そうだな…。ダンジョンでは無い状態なのだったな。補強に、埋め立ては必要か。だが、やれるのかい?」
「コレでも工事の経験は九回もあるんだぜ?」
「多い…の、か?」
「多いだろ。一人で街の壕を護岸にしたり街の基礎を作ったりしたんだぞ?」
「そう聞くと、飛んでも無いね。どんなやらかしをしてそんな目に遭ったのか、酒でも飲みながら聞きたい所だ。とにかく、私はこれを持って街の有力者に話を通しに行く。君はダンジョンコアの件、宜しく頼むよ」
立ち上がり、図面を丸めたダールッターに気になった事を聞いてみる。
「風俗街の親分達?勿論話はするよ。主要産業でもあるからね」
「なら俺の名を出して良いぞ。カケルが街の復興に本腰入れたってな」
「ソレで分かるのかい?何でと聞かれたらどうすれば良いのだ」
「ヤサが出来たとでも言っとけば良いさ」
ダールッターが出掛けるので、本日の業務終了。寄り道せず、島に帰る。
「お帰りなさいませ、カケル様…何処か具合が?」
不貞しないと不安がられる。不貞した方が賄賂くれるし、テイカにとっては良いのか?分からん。
「普通に仕事して来たんだってば」
「甘い物を持って出たと聞きましたが」
「ダンジョンコアを獲りに行く時に食べるんだよ。主にネーヴェがな」
「冗談です。仕事の時のカケル様は仕事一辺倒ですから」
掌を返したテイカが踵を返し、尻を振り振り去って行く。此処でテイカの匂いを付けると妻達に疑われるし、テイカは多分誘ってる。《威圧》の手で撫で撫でしといた。
「おか~」「お帰りなさいっ」「お帰りなさいませ」
妻達が遅れて迎えに来るが、三人共解せぬ顔になった。
「「「…………」」」
「何だよ。只今」
「てっきりドーンドゥールでエッチしてると」
「してると思ってた」「ええ」
「今夜は皆としようと思って、仕事早めに終わらせようって…」
「カーケルー」「旦那さまあっ」「貴方様ぁーっ」
突進して来る三人を受け止めて、スリスリチュッチュし夕飯となった。
「お兄様も仰ってました。仕事と家の話になるとお人が変わったようになると」
「…わすれてた」「信じておりました」「テイカさん狡いですっ」
俺はオンオフの切替が極端らしい。地球での、仕事して、帰ったらスマホ弄って寝るだけの生活が極端かと言われると、シルケ的には極端なのかも知れないが。
「野外で女と見たらぐへへとなるのが男です。カケル様はそうではありませんでした。性奴隷となって、今のセカンドハウスに連れられて、最初にしたのが軽作業ですよ?それに食事も頂けて。此方から頂きに行ったくらいです」
「そう仰られると、私共が襲われていた際も、お手も触れられませんでしたね」
貴族相手にぐへへはなぁ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる