支援魔術師の俺、美女だらけの仲間と世界を救う

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第18章「獣人の微笑み──無邪気な心の真実」

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リリアの葛藤を乗り越えた翌日。
五人は魔境の深部へと進んでいた。
「この先、魔物が増えるわ」
リリアが警告した。
「気をつけて」
「了解」
四人は頷いた。

昼過ぎ、五人は小川のほとりで休憩することにした。
「はあ~、疲れた~」
セラは地面に寝転んだ。
「歩きっぱなしで、足が痛いよ~」
「少し休みましょう」
アリシアも同意した。
「私も疲れました」
「じゃあ、ここで昼食にしよう」
蓮が提案した。
「やった!」
セラは飛び起きた。
「お肉、食べたい!」
「また食べるの……」
リリアは呆れたように言った。
「さっき、朝ごはん食べたばかりじゃない」
「でも、お腹空いたんだもん」
セラは無邪気に笑った。

昼食を取った後、セラは小川で足を洗っていた。
「気持ちいい~」
冷たい水が、疲れた足を癒す。
その時、蓮が近づいてきた。
「セラ、楽しそうだね」
「うん! 水、冷たくて気持ちいいよ!」
セラは笑顔で答えた。
「蓮も、足洗ったら?」
「そうだな」
蓮も小川に足を入れた。
「冷たっ……でも、気持ちいい」
「でしょ?」
二人は並んで座った。

「ねえ、蓮」
「うん?」
「あたし、思うんだ」
セラは空を見上げた。
「みんなと旅できて、すっごく幸せ」
「俺も」
蓮は微笑んだ。
「セラがいてくれて、助かってるよ」
「えへへ」
セラは照れくさそうに笑った。
「でもさ……」
セラは少し真剣な表情になった。
「あたし、みんなの役に立ててるかな?」
「え?」
「アリシアは剣が強いし、リリアは魔法がすごいし、健太も剣聖だし……」
セラは自分の手を見た。
「あたし、ただ殴ってるだけだから……」
「そんなことないよ」
蓮は即座に答えた。
「セラの戦い方、すごく強いよ」
「本当?」
「うん。身体能力が高いし、戦闘センスもある」
蓮は真剣な目で言った。
「セラがいなかったら、何度も危なかったと思う」
「……」
セラは少し嬉しそうだった。
「ありがとう、蓮」

しばらく沈黙が続いた後──
「ねえ、蓮」
「うん?」
「あたしの村のこと、話してもいい?」
「もちろん」
蓮は頷いた。
セラは、ゆっくりと語り始めた。

「あたしの村は、森の奥深くにある小さな集落だった」
セラは遠くを見つめた。
「狼獣人の村でね、みんな家族みたいに仲良く暮らしてたの」
「……」
「でも、獣人ってさ、人間から差別されることが多いんだ」
セラは悲しそうに言った。
「『野蛮だ』とか、『獣と同じだ』とか……」
「……」
「あたしも、小さい頃、街に行った時に言われたことがある」
セラは拳を握りしめた。
「『獣人は汚い』って」
「……ひどいな」
蓮は怒りを感じた。
「でもさ、村のみんなは優しかったよ」
セラは笑顔を取り戻した。
「あたしが泣いてたら、みんな慰めてくれた」
「『気にするな』って」
「『お前は、お前のままでいいんだ』って」
「……」
「それから、あたしは決めたの」
セラは空を見上げた。
「強くなって、みんなを守るって」
「獣人を馬鹿にする奴らを、見返してやるって」
「だから……」
セラは蓮を見た。
「あたし、修行したんだ。毎日毎日、拳を鍛えて」
「そうだったんだ……」
「でもね、村から出たことがなかったから、外の世界を知らなかった」
セラは少し寂しそうに言った。
「冒険者に憧れてたけど、村を出る勇気がなかったの」
「……」
「でも、蓮たちと出会って、変わった」
セラは笑顔で言った。
「外の世界も、悪くないって思えた」
「人間も、優しい人がいるって知った」
「だから……」
セラは蓮の手を握った。
「ありがとう、蓮」
「あたしに、勇気をくれて」
「……どういたしまして」
蓮は笑顔で答えた。

「ねえ、蓮」
「うん?」
「あたしね、蓮のことが好き」
セラは無邪気に言った。
「すっごく好き」
「……」
蓮は顔を赤らめた。
「でもさ、アリシアもリリアも、蓮のことが好きなんだよね」
「う、うん……」
「あたし、二人のこと、大好きだから」
セラは笑顔で言った。
「喧嘩したくないんだ」
「……」
「だから、誰が選ばれても、あたしは大丈夫」
セラは無邪気に笑った。
「みんなが幸せなら、それでいい」
「セラ……」
「でもね」
セラは少し照れくさそうに言った。
「できれば、蓮に選ばれたいな~って思ってる」
「えへへ」

その時、後ろから声がした。
「セラ、何してるの?」
リリアが立っていた。
「あ、リリア!」
セラは慌てた。
「えっと、蓮と話してただけだよ」
「……そう」
リリアは少し疑わしそうに二人を見た。
「まあ、いいわ。そろそろ出発するわよ」
「わかった!」
セラは立ち上がった。

その日の夕方、五人は再び野営した。
セラは薪を集めながら、考え込んでいた。
「あたし、本当に蓮のこと好きなんだよな……」
胸がドキドキする。
「でも、アリシアもリリアも好き」
セラは複雑な気持ちだった。
「どうすればいいんだろう……」

その夜、セラは一人、焚き火の前に座っていた。
「……」
炎を見つめながら、村のことを思い出していた。
村長、仲間たち、子供たち。
「みんな、元気かな……」
少し寂しくなった。
「……」
その時、アリシアが隣に座った。
「セラ、一人で何してるの?」
「あ、アリシア」
セラは笑顔を作った。
「何でもないよ」
「……嘘」
アリシアは見抜いた。
「何か悩んでるでしょ?」
「……」
セラは観念した。
「実はね……」

セラは、アリシアに本音を打ち明けた。
「あたし、蓮のことが好きなんだ」
「ええ、知ってるわ」
「でも、アリシアもリリアも好きだから……どうしたらいいのかわからなくて……」
セラは困惑した表情を浮かべた。
「喧嘩したくないんだ」
「……」
アリシアは優しく微笑んだ。
「セラ、あなたは本当に優しいのね」
「え?」
「自分の気持ちよりも、みんなのことを考えてる」
アリシアはセラの頭を撫でた。
「でもね、自分の気持ちも大切にしていいのよ」
「でも……」
「私たちは、ライバルだけど、仲間でもあるわ」
アリシアは言った。
「正々堂々と戦いましょう」
「……うん」
セラは笑顔で頷いた。
「ありがとう、アリシア」

翌日、五人は魔境の奥深くへと進んでいた。
「この先、危険な場所があります」
アリシアが警告した。
「魔物の巣があるそうです」
「気をつけないとな」
健太は剣を構えた。

しばらく進むと、巨大な洞窟が現れた。
「あれが……」
「おそらく、魔物の巣です」
アリシアは頷いた。
「行きましょう」
五人は洞窟に入った。

洞窟の中は暗く、湿っていた。
「気持ち悪い……」
セラは呟いた。
「何か、嫌な予感がする……」
その時──
洞窟の奥から、無数の魔物が現れた。
「ゴブリン……!」
アリシアは剣を抜いた。
「数が多い……!」
「みんな、戦うよ!」
蓮は支援魔法を発動した。
「グランド・サポート!」
四人の体が光り輝いた。

激しい戦闘が始まった。
アリシアと健太が前衛で戦い、リリアが後方から魔法で援護する。
そして、セラは──
「はああっ!」
拳を振るい、次々とゴブリンを倒していった。
「やあっ!」
セラの動きは、野生的で力強い。
獣人特有の身体能力を活かした戦い方。
「すごい……」
蓮は感心した。
セラの戦いぶりは、まさに圧巻だった。

だが、その時──
洞窟の奥から、巨大なゴブリンが現れた。
「ホブゴブリン……!」
アリシアは驚愕した。
「Aランクの魔物……!」
ホブゴブリンは巨大な斧を振るった。
「危ない!」
アリシアは咄嗟に避けた。
だが、ホブゴブリンの攻撃は止まらない。
「くっ……」
アリシアは防戦一方になった。

「アリシアを助けないと……!」
セラは駆け出した。
「セラ、危ない!」
蓮が叫んだ。
だが、セラは止まらなかった。
「はああああっ!」
セラはホブゴブリンに飛びかかった。
拳が、ホブゴブリンの顔面に叩き込まれる。
ドゴォッ!
ホブゴブリンは大きく仰け反った。
「今だ!」
アリシアが剣を振るった。
ホブゴブリンの首を刎ねた。
「やった……!」

戦闘が終わった後、五人は休憩した。
「セラ、ありがとう」
アリシアが言った。
「あなたのおかげで、助かりました」
「えへへ、どういたしまして」
セラは無邪気に笑った。
「でも、セラ、無茶しすぎだよ」
蓮が心配そうに言った。
「怪我したらどうするの」
「大丈夫だよ」
セラは笑顔で答えた。
「あたし、強いもん」
「でも……」
「それに」
セラは蓮を見た。
「蓮の支援があるから、あたし、もっと強くなれるんだよ」
「……」
「だから、大丈夫」
セラは自信満々に言った。
「あたしたち、最強なんだから」

その夜、五人は洞窟を出て野営した。
セラは一人、星空を見上げていた。
「綺麗……」
満天の星。
「村でも、こんな星空が見えたな……」
セラは村のことを思い出した。
「みんな、元気かな……」
少し寂しくなった。
だが──
「でも、あたしは幸せだよ」
セラは笑顔で呟いた。
「蓮、アリシア、リリア、健太……みんなと一緒だから」
「あたしには、大切な仲間がいる」
「だから……」
セラは拳を握りしめた。
「もっと強くなって、みんなを守るんだ」

その時、後ろから声がした。
「セラ」
振り向くと、蓮が立っていた。
「蓮!」
「一人で何してるの?」
「星、見てたんだ」
セラは笑顔で答えた。
「綺麗でしょ?」
「うん」
蓮は隣に座った。
「今日は、ありがとう」
「え?」
「アリシアを助けてくれて」
蓮は感謝した。
「セラがいなかったら、危なかった」
「えへへ、当然だよ」
セラは無邪気に笑った。
「あたしたち、仲間だもん」
「うん」
二人は静かに星空を見上げた。

「ねえ、蓮」
「うん?」
「あたしね、思うんだ」
セラは真剣な表情になった。
「蓮が、誰を選んでも、あたしは応援するよ」
「セラ……」
「だって、あたし、みんなのことが好きだもん」
セラは笑顔で言った。
「アリシアも、リリアも、大好き」
「だから、誰が選ばれても、あたしは嬉しい」
「……」
「でもね」
セラは蓮を見た。
「蓮のことも、すっごく好き」
「だから、ちょっとだけ、選ばれたいな~って思ってる」
セラは照れくさそうに笑った。
「わがままだよね」
「そんなことないよ」
蓮は微笑んだ。
「セラの気持ち、嬉しい」
「本当?」
「うん」
「えへへ」
セラは嬉しそうに笑った。

しばらく沈黙が続いた後──
「ねえ、蓮」
「うん?」
「あたしね、約束する」
セラは真剣な目で言った。
「絶対に、みんなを守るって」
「蓮も、アリシアも、リリアも、健太も」
「誰も死なせない」
「……」
「だから、蓮も約束して」
セラは蓮の手を握った。
「絶対に、無理しないって」
「セラ……」
「あたし、蓮が倒れるの、見たくないんだ」
セラは涙ぐんでいた。
「毎回、支援魔法使った後、倒れるでしょ?」
「あれ、すっごく心配なの」
「……ごめん」
蓮は謝った。
「でも、みんなを守りたいから……」
「わかってる」
セラは涙を拭った。
「だから、あたしが蓮を守る」
「蓮が倒れないように、あたしが戦う」
「セラ……」
「約束だよ」
セラは笑顔で言った。
「うん、約束」
蓮も笑顔で答えた。
二人は小指を絡めた。
「約束」

その夜、セラは幸せな気持ちで眠りについた。
「蓮……」
心の中で呟く。
「あたし、あなたのことが本当に好き」
「でも、無理には求めない」
「あなたが幸せなら、それでいい」
セラは微笑んだ。
「でも、諦めないよ」
「あたしも、頑張るんだから」
窓の外には、満月が輝いていた。
セラの心は、温かかった。
無邪気な笑顔の裏には──
深い愛情と、強い決意があった。
それが、セラという少女の真実だった。

翌朝、五人は再び旅を続けた。
「魔王城まで、あとどれくらいですか?」
蓮が尋ねた。
「おそらく、一週間ほどです」
アリシアが答えた。
「もうすぐね」
リリアも頷いた。
「準備しないと」
「おう」
健太も同意した。
「よし、行こう!」
セラは元気よく歩き出した。
五人は、希望を胸に進んでいく。
魔王城へ。
運命の地へ。
そして──
それぞれの答えが出る場所へ。
物語は、クライマックスへと向かっていく。

その日の午後、五人は険しい山道を進んでいた。
「疲れたね~」
セラが呟いた。
「でも、頑張ろう」
「そうですね」
アリシアも頷いた。
「もう少しです」
五人は、互いを励まし合いながら進んでいった。
仲間として。
家族として。
そして──
それぞれが、愛する人と共に。
セラの笑顔は、いつも通り明るかった。
だが、その笑顔の裏には──
深い想いが隠されていた。
純粋な愛情。
強い決意。
そして──
仲間を守るという、揺るぎない意志。
それが、獣人少女セラの真実だった。
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