支援魔術師の俺、美女だらけの仲間と世界を救う

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第25章「魔王城突入──闇の奥へ」

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魔王城は、暗黒の雲に包まれていた。
巨大な城壁。尖った塔。不気味な静けさ。
五人は、城門の前に立っていた。
「……ついに、ここまで来たな」
健太が呟いた。その声には、緊張が滲んでいた。
蓮は城を見上げた。
心臓が激しく鳴っている。
手の平には、汗が滲んでいた。
(本当に……俺たちは勝てるのか?)
不安が、胸を締め付ける。
「神谷さん」
アリシアが隣に立った。
「大丈夫ですか?顔色が悪いですよ」
「ああ……ちょっと緊張してるだけ」
蓮は笑おうとしたが、うまく笑えなかった。
アリシアは優しく微笑んだ。
「私も怖いです。でも、あなたがいれば大丈夫」
その言葉に、少しだけ勇気が湧いた。
「みんな、聞いて」
リリアが振り返った。
「これから先は、間違いなく激しい戦いになる」
四人は頷いた。
「魔王軍の精鋭が待ち構えているはず。一瞬の油断も許されない」
リリアの表情は真剣だった。
「でも……」
彼女は、みんなの顔を見回した。
「私たちは、ここまで一緒に戦ってきた。だから、信じてる。みんなを」
「リリア……」
セラが目を潤ませた。
健太は剣を抜いた。
「よし、行こう。ここで躊躇してても仕方ない」
「そうだな」
蓮も深呼吸をした。
「みんな……俺、最高の支援をするから。絶対に守る」
「ああ、頼りにしてるぜ」
健太が笑った。
五人は、城門へと向かった。

扉を押し開けると、広大なホールが広がっていた。
天井は遥か高く、暗闇に消えている。
床には、赤い絨毯が敷かれていた。
「……誰もいないのか?」
健太が警戒しながら言った。
その時──
ゴォォォォ!
突然、巨大な炎の柱が五人の前に立ち上がった。
「うわっ!」
五人は後ずさった。
炎が消えると、そこには一人の男が立っていた。
黒い鎧を纏った、筋骨隆々とした戦士。
「よく来たな、人間ども」
男は低い声で言った。
「俺は魔王軍四天王の一人、デスナイト・ガルガン」
「四天王……!」
リリアが身構えた。
ガルガンは巨大な剣を構えた。
「お前たちを、ここで倒す」
「くそっ……いきなり四天王かよ」
健太は舌打ちした。
「みんな、気をつけて!」
アリシアが叫んだ。
ガルガンが動いた。
その速さは、巨体からは想像できないほど速い。
「はあっ!」
ガルガンの剣が、アリシアに迫る。
「危ない!」
アリシアは咄嗟に剣で受け止めた。
ガキィィィン!
金属音が響く。
「ぐっ……!」
アリシアの足が地面に沈む。
「アリシア!」
蓮が支援魔法をかけた。
「支援強化──筋力増幅!」
アリシアの力が増す。
「はあっ!」
アリシアはガルガンの剣を押し返した。
「ほう……」
ガルガンは興味深そうに蓮を見た。
「支援魔術師か。面白い」
「みんな、一斉攻撃だ!」
健太が叫んだ。
四人は同時に動いた。
健太が右から。
セラが左から。
リリアが後方から魔法を放つ。
アリシアが正面から。
「フン……」
ガルガンは剣を大きく振り回した。
ゴォォォォ!
衝撃波が四方に広がる。
「うわっ!」
四人は吹き飛ばされた。
「くそっ……強い……」
健太は地面に叩きつけられながら呻いた。
(このままじゃ……勝てない……)
蓮の心に、絶望が忍び込んできた。
その時──
「神谷さん!」
アリシアが立ち上がった。
「諦めないでください!私たちは、絶対に勝てます!」
その強い眼差しに、蓮は我に返った。
(そうだ……諦めるな……)
蓮は立ち上がった。
「みんな、俺に策がある!」
「策?」
「ああ。リリア、氷魔法は使える?」
「もちろん」
「なら、ガルガンの足元を凍らせて。動きを封じるんだ」
「わかったわ」
リリアは杖を構えた。
「健太、セラ、アリシア。リリアが凍らせたら、一斉に攻撃してくれ」
「了解!」
三人が頷いた。
「行くぞ!」
リリアが魔法を唱えた。
「凍てつく大地よ──アイスフロア!」
ザザザザザ!
ガルガンの足元が一気に凍結した。
「何……!?」
ガルガンの動きが鈍る。
「今だ!」
三人が突撃した。
健太の剣が、ガルガンの右腕を切り裂く。
セラの爪が、左脇腹を引き裂く。
アリシアの剣が、胸を貫く。
「ぐ……あ……」
ガルガンは膝をついた。
「やった……」
蓮は安堵の息を吐いた。
だが──
「まだだ……」
ガルガンは立ち上がった。
傷口から黒い煙が噴き出し、傷が癒えていく。
「何……!?」
「魔王軍四天王を、この程度で倒せると思うな!」
ガルガンは再び剣を構えた。
「くそっ……再生能力まで……」
健太が歯ぎしりした。
蓮は必死に考えた。
(どうする……再生するなら、一撃で倒すしかない……)
「みんな、聞いてくれ!」
蓮が叫んだ。
「俺が、みんなの力を最大まで引き上げる。その間に、全力で攻撃してくれ!」
「神谷さん……でも、それは……」
アリシアが心配そうに言った。
蓮は知っていた。
全員の力を同時に最大まで引き上げるのは、魔力を大量に消費する。
下手をすれば、蓮の体が持たない。
「大丈夫。俺を信じてくれ」
蓮は笑顔で言った。
「……わかりました」
アリシアは頷いた。
「行くぞ!──支援強化・全能力最大増幅!」
ゴゴゴゴゴ!
四人の体が光に包まれた。
力が、溢れてくる。
「この力……すごい……」
セラが自分の手を見つめた。
「これが……神谷の本気か……」
健太は驚いていた。
「みんな、今だ!」
蓮が叫んだ。
四人は一斉に動いた。
速い。
圧倒的な速さ。
ガルガンが反応する前に──
健太の剣が、右腕を切断した。
セラの爪が、左足を切り裂いた。
リリアの魔法が、頭部を貫いた。
アリシアの剣が、心臓を突き刺した。
「ぐ……ぁ……あああああ!」
ガルガンの体が崩れ落ちた。
今度こそ、動かない。
「やった……」
四人は息を切らしていた。
蓮は、その場に膝をついた。
「神谷さん!」
アリシアが駆け寄った。
「大丈夫……ちょっと疲れただけ……」
蓮は笑顔で答えた。
だが、体は重かった。
魔力をほぼ使い切ってしまった。
「少し休もう」
リリアが言った。
「ええ……」
五人は、その場に座り込んだ。

十分ほど休んだ後、五人は再び立ち上がった。
「次に進もう」
アリシアが言った。
「ああ」
五人は、城の奥へと進んでいった。
次の広間には──
炎を纏った魔術師が立っていた。
「よく来たな」
魔術師は笑った。
「俺は魔王軍四天王の一人、フレイムロード・イフリート」
「また四天王……」
健太は舌打ちした。
「神谷、大丈夫か?」
「ああ……何とか」
蓮は立っていたが、まだ魔力が完全には回復していなかった。
「こいつ、炎魔法しか使わないわね」
リリアは分析した。
「なら、水魔法で対抗すればいい」
「でも、私は火属性専門なのよ……」
「じゃあ、俺が氷で攻撃する」
健太が言った。
「健太、氷魔法使えるの?」
セラが驚いた。
「剣に氷を纏わせることはできる」
健太は剣を構えた。
「行くぞ!」
イフリートは巨大な火球を放った。
「フレイムボール!」
「くっ……」
健太は剣で受け止めた。
だが、爆発の衝撃で吹き飛ばされる。
「健太!」
セラが叫んだ。
「大丈夫だ……」
健太は立ち上がった。
「氷を纏え──アイスエッジ!」
健太の剣が、氷の刃を纏った。
「はあっ!」
健太は突撃した。
イフリートに斬りかかる。
「フン、遅い」
イフリートは炎の壁を作り出した。
「炎の障壁──フレイムウォール!」
健太の剣が、炎の壁に阻まれる。
「くそっ……」
その時──
「健太、下がって!」
リリアが叫んだ。
「全てを凍らせよ──絶対零度!」
ザザザザザ!
リリアの最強魔法が、イフリートを包み込んだ。
「ぐ……ぁ……」
イフリートの体が凍り始める。
「今だ!」
アリシアが突撃した。
剣が、凍ったイフリートの胸を貫いた。
バキィィィン!
イフリートの体が砕け散った。
「やった……」
五人は、再び安堵の息を吐いた。
だが、まだ戦いは終わっていない。
「次に進むぞ」
健太が言った。

次の広間には──
巨大な体躯を持つ戦士が立っていた。
「よく来たな」
戦士は笑った。
「俺は魔王軍四天王の一人、タイタン・グラント」
「また……」
セラはため息をついた。
「四天王、多すぎない?」
「仕方ないわ」
リリアは杖を構えた。
「やるしかないわよ」
グラントは圧倒的なパワーで五人を圧倒する。
「はあっ!」
グラントの拳が、地面を砕く。
ドォォォン!
地面が割れ、破片が飛び散る。
「うわっ……」
五人は避けた。
「力が強すぎる……」
アリシアは冷や汗を流した。
「でも、動きは遅いわ」
リリアは分析した。
「速さで翻弄すればいい」
「わかった!」
四人は素早く動き回りながら攻撃した。
グラントは巨体ゆえに、素早い攻撃についていけない。
「くそっ……ちょこまかと……」
「今だ!」
四人の攻撃が、グラントに叩き込まれた。
「ぐ……あ……」
グラントは倒れた。

最後の広間には──
美しい女性が立っていた。
だが、その目には冷たい光が宿っていた。
「よく来たわね」
女性は微笑んだ。
「私は魔王軍四天王の一人、ダークウィッチ・メデューサ」
「最後の四天王……」
蓮は呟いた。
体は限界に近かった。
魔力もほとんど残っていない。
「大丈夫?神谷さん」
アリシアが心配そうに尋ねた。
「ああ……何とか……」
蓮は笑顔で答えたが、足元がふらついた。
「無理しないで。私たちが何とかするから」
「いや……最後まで、みんなを支える……それが俺の役目だから」
蓮は杖を握りしめた。
メデューサは強力な闇魔法を次々と放ってくる。
「シャドウボルト!」
無数の闇の矢が飛んでくる。
「くっ……」
四人は避けた。
「こいつ、魔法が強力ね……」
リリアは冷や汗を流した。
「私の魔法より上かもしれない……」
「なら、近接戦闘に持ち込むしかないわね」
アリシアは剣を構えた。
「行きます!」
アリシアが突撃した。
剣がメデューサに迫る──
だが、メデューサは瞬時に姿を消した。
「え……?」
「背後よ」
メデューサの声が背後から聞こえた。
「くっ……」
アリシアは咄嗟に振り向いた。
だが、メデューサの攻撃が迫る──
「危ない!」
セラがアリシアを押し倒した。
「ありがとう、セラ」
「どういたしまして」
「こいつ、瞬間移動を使うのね……」
リリアは分析した。
「厄介だわ……」
その時、蓮は気づいた。
「リリア、範囲攻撃を使って!」
「範囲攻撃……?」
「ああ。瞬間移動しても、避けられない範囲攻撃を」
「なるほど……」
リリアは頷いた。
「わかったわ」
リリアは最大魔法を唱えた。
「全てを焼き尽くせ──フレイムノヴァ!」
ゴォォォォ!
広間全体が炎に包まれた。
「きゃあっ!」
メデューサは炎から逃れられなかった。
「今よ!」
アリシアが突撃した。
剣がメデューサの胸を貫いた。
「ぐ……あ……」
メデューサは倒れた。

五人は、玉座の間へと進んでいった。
そこには──
玉座に座る、威厳のある人影がいた。
「よく来た」
人影が立ち上がった。
黒いローブを纏った、圧倒的な存在感。
「俺が、魔王だ」
魔王は冷笑した。
蓮の体は、もう限界だった。
足が震えている。
視界がぼやける。
(でも……ここで倒れるわけにはいかない……)
蓮は歯を食いしばった。
「神谷さん……」
アリシアが蓮の手を握った。
「一緒に、戦いましょう」
その温かさに、蓮は力をもらった。
「ああ……最後まで、一緒に」
五人は、全ての力を振り絞って戦う覚悟を決めた。
「行くぞ、みんな!」
蓮が叫んだ。
「ああ!」
四人は揃って答えた。
運命の戦いが、今始まろうとしていた。

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