追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす

yukataka

文字の大きさ
37 / 40
第4章:「新時代の試練」

第37話「生命の誕生」

しおりを挟む
帝国との協定から四ヶ月。
季節は秋から冬へと移り変わっていた。
「エリシア様、ゆっくり歩いてください」
ミラが、私の腕を支えてくれた。
「ありがとう」
お腹は、すっかり大きくなっていた。
もう、臨月。
いつ生まれても、おかしくない。
「今日も、散歩ですか?」
城の庭を歩いていると、ラウラが声をかけてきた。
「ええ。医師に、適度な運動を勧められているの」
「でも、無理しないでくださいね」
「わかっているわ」
落ち葉を踏みしめながら、ゆっくりと歩く。
「もうすぐだね」
ミラが、嬉しそうに言った。
「赤ちゃんに、会えるの」
「ええ」
私は、お腹を撫でた。
「楽しみだわ」
「男の子かな? 女の子かな?」
「どちらでも、嬉しいわ」
健康に生まれてくれれば――。
それだけで、十分。

執務室では――。
「エリシア様、そろそろ休んでください」
オスカーが、心配そうに言った。
「もう、仕事は控えるべきです」
「でも、これだけは――」
私は、書類を見ていた。
「来年度の予算案」
「それは、私たちに任せてください」
「でも――」
「エリシア」
ルシアンが、入ってきた。
「お前は、もう十分働いた」
「今は、休め」
彼は、私の手から書類を取り上げた。
「子供が、一番大切だろう」
「……はい」
私は、観念した。
「わかりました」
「では、部屋で休みます」
「そうしてくれ」
ルシアンが、私を部屋まで送ってくれた。
「何か、欲しいものは?」
「いいえ、大丈夫」
ベッドに横になる。
「では、何かあったら呼んでくれ」
「はい」
ルシアンが、部屋を出ていった。
一人になると――。
「ふぅ……」
お腹が、重い。
「もうすぐ、会えるわね」
お腹に話しかける。
「どんな顔をしているのかしら」
「パパに似ているのかな」
「それとも、ママに?」
その時――。
ポコッ。
お腹の中から、蹴り。
「元気ね」
微笑む。
「あなたが生まれる世界は――」
「平和な世界よ」
「身分もない」
「差別もない」
「誰もが、幸せに生きられる世界」
「だから――」
「安心して、生まれてきてね」

その夜、深夜。
「んっ……」
突然の痛み。
下腹部が、締め付けられる。
「これは……」
時計を見る。
午前二時。
「陣痛……?」
しばらく待つと――。
また、痛み。
「やっぱり……」
ベッドから起き上がろうとしたが――。
「きゃっ」
足元がふらつく。
「ルシアン!」
叫ぼうとしたが、声が出ない。
必死に、ベルを鳴らした。
数分後――。
「エリシア様!」
メイドが、駆け込んできた。
「どうされました!?」
「陣痛……みたい」
「わかりました! すぐに医師を!」
城中が、慌ただしくなった。
「エリシア!」
ルシアンが、飛び込んできた。
「大丈夫か!?」
「ええ……でも、痛い……」
「すぐに医師が来る」
彼が、私の手を握った。
「頑張れ」
数分後、医師が到着した。
「診察します」
魔法で、状態を確認する。
「……陣痛です」
「やはり……」
「ただ、まだ初期段階です」
医師が、説明した。
「本格的な出産まで、数時間かかります」
「数時間……」
「はい。その間――」
「できるだけ、リラックスしてください」

朝になった。
陣痛の間隔が、短くなってきた。
「うっ……」
痛みが、強くなる。
「エリシア、呼吸を」
ルシアンが、私の背中を撫でてくれた。
「深く、吸って――」
「はい……」
「ゆっくり、吐いて」
「はぁ……」
部屋の外には――。
「エリシア様、頑張ってください!」
ミラの声。
「無事に生まれますように」
ラウラの祈り。
「必ず、無事に」
オスカーとレオンも、待っていてくれる。
「みんな……」
その存在が、力をくれた。
「頑張ります」

昼過ぎ。
「エリシア様、もうすぐです」
医師が、言った。
「次の陣痛で、いきんでください」
「はい……」
痛みが、来た。
「今です! いきんで!」
「うっ……!」
全力で、いきむ。
「良いです! その調子!」
「もう一度!」
再び、陣痛。
「いきんで!」
「ああっ……!」
必死に、力を込める。
「見えました! 頭が見えました!」
医師の声。
「もう少しです! 頑張って!」
「エリシア、頑張れ!」
ルシアンが、私の手を握りしめた。
「お前なら、できる!」
その言葉が――。
力をくれた。
「うわああああっ!!」
最後の力を、振り絞った。
そして――。
「オギャア! オギャア!」
赤ちゃんの泣き声。
「生まれました!」
医師が、宣言した。
「元気な、女の子です!」
「女の子……」
涙が、溢れた。
「私たちの、娘……」
医師が、赤ちゃんを布で包んで――。
私の胸に、置いてくれた。
「あ……」
小さな顔。
閉じた目。
小さな手。
「可愛い……」
涙が、止まらなかった。
「私たちの、子供……」
ルシアンも、涙を流していた。
「ありがとう、エリシア」
「無事に、産んでくれて」
彼が、私と娘を抱きしめた。
「ありがとう……」
三人で、しばらく抱き合っていた。
温かい時間。
幸せな時間。

一時間後。
体を休めた後、部屋に仲間たちが入ってきた。
「エリシア様!」
ミラが、泣きながら駆け寄ってきた。
「お疲れ様でした!」
「ありがとう」
「赤ちゃん、見せてください」
ラウラが、覗き込んだ。
「わぁ……可愛い……」
「天使みたいですね」
オスカーも、感動している。
「おめでとうございます、エリシア様」
レオンが、深く頭を下げた。
「ありがとう、みんな」
「名前は、決めたんですか?」
ミラが、訊いた。
「まだよ」
私は、ルシアンを見た。
「どうする?」
「お前に、任せる」
ルシアンが、微笑んだ。
「お前が、考えてくれ」
「では……」
私は、娘を見た。
小さな顔。
穏やかな寝顔。
「アリシア」
「アリシア……?」
「『真実』という意味よ」
私は、娘の頬に触れた。
「この子には――」
「真実を見抜く目を持ってほしい」
「嘘や偽りに惑わされず」
「正しいことを、選べる人に」
「良い名前だ」
ルシアンが、頷いた。
「アリシア=ノルディア」
「私たちの、娘」

その夜、二人きりになった。
「疲れたか?」
ルシアンが、私の髪を撫でた。
「ええ……でも」
私は、眠っている娘を見た。
「幸せです」
「こんなに幸せなこと――」
「初めてです」
「私も」
ルシアンが、娘を優しく抱き上げた。
「こんなに小さいのに――」
「こんなに重みがある」
「命の、重みね」
私は、微笑んだ。
「この子を――」
「立派に育てましょう」
「ああ」
ルシアンが、娘を私に戻した。
「二人で、一緒に」
娘が、小さく寝息を立てている。
「アリシア」
私は、囁いた。
「あなたが大きくなる頃には――」
「もっと良い世界になっているわ」
「誰もが、笑顔で生きられる世界」
「誰もが、夢を持てる世界」
「そのために――」
「ママは、頑張るわ」
「パパも、頑張る」
ルシアンが、二人を抱きしめた。
「みんなで、守る」
「この子の未来を」
温かい抱擁。
幸せな時間。
星が、窓から見えた。
優しく、輝いている。
「アリシア」
私は、もう一度名前を呼んだ。
「ようこそ、この世界へ」
娘が、微笑んだ気がした。

翌日。
「出産の報告を、全国に」
カイル王子が、宣言した。
「エリシア=ノルディアに、娘が誕生した」
「名は、アリシア」
「王国中が、祝福を」
知らせが、広まった。
「エリシア様に、赤ちゃんが!」
「おめでたい!」
「王国の未来を担う子だ!」
人々が、喜んでいる。
各地から、祝いの品が届いた。
「バルトリアから、温室野菜の詰め合わせ」
「リンデンから、手作りの毛布」
「エルデンから、銀の食器セット」
「マーシャルから、魔法の玩具」
全国の人々が――。
祝福してくれた。
「みんな……」
涙が、溢れた。
「ありがとう」

一週間後。
お披露目の日。
城の大広間に、多くの人々が集まった。
貴族、平民、職人、農民――。
身分に関係なく。
「では、紹介します」
私は、アリシアを抱いて壇上に立った。
「私の娘、アリシアです」
「「「おめでとうございます!」」」
大きな拍手。
「この子は――」
私は、全員を見渡した。
「新しい時代の子です」
「身分制度がない世界で育ちます」
「誰もが平等な世界で育ちます」
「だから――」
「この子を、みんなで育ててください」
「みんなの子として」
「王国の子として」
その言葉に、人々が頷いた。
「もちろんです!」
「私たちも、守ります!」
「この子の未来を!」
温かい声。
「ありがとう、みんな」
私は、涙を拭った。
「一緒に、育てましょう」

その夜、寝室で。
「良い一日だったな」
ルシアンが、アリシアを寝かしつけていた。
「ええ」
私も、隣で見守る。
「みんなが、祝福してくれた」
「当然だ」
ルシアンが、微笑んだ。
「お前が、みんなに幸せを与えた」
「だから、みんなもお前に幸せを与えたい」
「そう思ってくれるのね」
「ああ」
アリシアが、スヤスヤと眠っている。
「可愛いな」
ルシアンが、娘の頬に触れた。
「本当に」
私も、娘を見つめる。
「この子が、十歳になる頃――」
「どんな世界になっているかしら」
「もっと良い世界だろう」
ルシアンが、答えた。
「お前が、作るんだから」
「私だけじゃないわ」
私は、彼を見た。
「あなたも」
「みんなも」
「そして――」
娘を見る。
「この子も」
「いつか、この国を支える」
「ああ」
ルシアンが、頷いた。
「その時が、楽しみだな」
「ええ」
私は、微笑んだ。
三人で、しばらく黙っていた。
幸せな沈黙。
温かい時間。
「さあ、私たちも休もう」
「はい」
ベッドに入ると――。
すぐに、眠りに落ちた。
深い、安らかな眠り。
夢の中では――。
未来が、見えた。
アリシアが、大きくなっている。
学校で、学んでいる。
友達と、笑っている。
夢を、語っている。
そして――。
この国を、支えている。
「素敵な未来」
夢の中で、微笑んだ。
「きっと、そうなる」
星が、輝いていた。
無数の星が。
それは、まるで――。
無限の可能性のようだった。
アリシアの可能性。
この国の可能性。
全ての子供たちの可能性。
「守るわ」
夢の中で、誓った。
「この子たちの未来を」
「この国の未来を」
「必ず」
長い夜が、静かに更けていった。
でも、エリシアの心には――。
消えない炎が、燃えていた。
母としての愛。
指導者としての決意。
そして――。
未来への希望。
それは、永遠に燃え続ける。
新しい時代を、照らし続ける。
アリシアの誕生は――。
新しい希望の、始まりだった。

翌朝。
「おはよう、アリシア」
私は、娘を抱き上げた。
「今日も、良い天気よ」
窓を開けると――。
冬の澄んだ空気。
青い空。
「見て」
娘に、空を見せる。
「あの空の下――」
「たくさんの人が、生きているの」
「みんな、あなたの誕生を祝ってくれた」
「だから――」
「あなたも、みんなを幸せにしてね」
「いつか、大きくなったら」
娘が、私を見た。
青い瞳。
ルシアンに似ている。
「可愛い」
頬にキスをした。
「ママは、あなたを――」
「ずっと、守るわ」
「どんなことがあっても」
ノックの音。
「エリシア様、朝食の準備ができました」
「はい、すぐ行きます」
娘を抱いて、食堂に向かった。
そこには――。
ルシアン、ミラ、オスカー、レオン、ラウラ。
仲間たちが、集まっていた。
「おはよう」
「おはようございます」
「アリシア様も、おはよう」
ミラが、娘に話しかけた。
「今日も、可愛いね」
朝食を食べながら、談笑する。
笑い声が、響く。
平和な朝。
幸せな朝。
「これからも――」
私は、心の中で思った。
「こんな日々が、続きますように」
窓の外、朝日が昇っていた。
新しい一日。
新しい未来。
そして――。
新しい希望。
全てが、始まったばかり。
アリシアと共に。
新しい時代が――。
今、始まる。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

過労死コンサル、貧乏貴族に転生す~現代農業知識と魔法で荒地を開拓していたら、いつの間にか世界を救う食糧大国になっていました~

黒崎隼人
ファンタジー
農業コンサルタントとして過労死した杉本健一は、異世界の貧乏貴族ローレンツ家の当主として目覚めた。 待っていたのは、荒れた土地、飢える領民、そして莫大な借金! チートスキルも戦闘能力もない彼に残された武器は、前世で培った「農業知識」だけだった。 「貴族が土を耕すだと?」と笑われても構わない! 輪作、堆肥、品種改良! 現代知識と異世界の魔法を組み合わせた独自農法で、俺は自らクワを握る「耕作貴族」となる! 元Sランク冒険者のクールなメイドや、義理堅い元騎士を仲間に迎え、荒れ果てた領地を最強の農業大国へと変えていく、異色の領地経営ファンタジー!

役立たず聖女見習い、追放されたので森でマイホームとスローライフします ~召喚できるのは非生物だけ?いいえ、全部最強でした~

しおしお
ファンタジー
聖女見習いとして教会に仕えていた少女は、 「役立たず」と嘲笑され、ある日突然、追放された。 理由は単純。 彼女が召喚できるのは――タンスやぬいぐるみなどの非生物だけだったから。 森へ放り出され、夜を前に途方に暮れる中、 彼女は必死に召喚を行う。 呼び出されたのは、一体の熊のぬいぐるみ。 だがその瞬間、彼女のスキルは覚醒する。 【付喪神】――非生物に魂を宿らせる能力。 喋らないが最強の熊、 空を飛び無限引き出し爆撃を行うタンス、 敬語で語る伝説級聖剣、 そして四本足で歩き、すべてを自動化する“マイホーム”。 彼女自身は戦わない。 努力もしない。 頑張らない。 ただ「止まる場所が欲しかった」だけなのに、 気づけば魔物の軍勢は消え、 王城と大聖堂は跡形もなく吹き飛び、 ――しかし人々は、なぜか生きていた。 英雄になることを拒み、 責任を背負うこともせず、 彼女は再び森へ帰る。 自動調理、自動防衛、完璧な保存環境。 便利すぎる家と、喋らない仲間たちに囲まれた、 頑張らないスローライフが、今日も続いていく。 これは、 「世界を救ってしまったのに、何もしない」 追放聖女の物語。 -

騎士団長を追放した平和ボケ王国は、七日で滅びました

藤原遊
ファンタジー
長らく戦のなかった王国で、 騎士団長の父を病で失った令嬢は、その座を引き継いだ。 だが王城に呼び出された彼女に告げられたのは、 騎士団の解体と婚約破棄。 理由はただ一つ―― 「武力を持つ者は危険だから」。 平和ボケした王子は、 非力で可愛い令嬢を侍らせ、 彼女を“国の火種”として国外追放する。 しかし王国が攻められなかった本当の理由は、 騎士団長家が持つ“戦況を覆す力”への恐れだった。 追放された令嬢は、即座に隣国帝国へ迎えられ、 軍人として正当に評価され、安泰な地位を得る。 ――そして一週間後。 守りを捨てた王国は、あっけなく陥落した。 これは、 「守る力」を理解しなかった国の末路と、 追放された騎士団長令嬢のその後の物語。

【完結済】悪役令嬢の妹様

ファンタジー
 星守 真珠深(ほしもり ますみ)は社畜お局様街道をひた走る日本人女性。  そんな彼女が現在嵌っているのが『マジカルナイト・ミラクルドリーム』というベタな乙女ゲームに悪役令嬢として登場するアイシア・フォン・ラステリノーア公爵令嬢。  ぶっちゃけて言うと、ヒロイン、攻略対象共にどちらかと言えば嫌悪感しかない。しかし、何とかアイシアの断罪回避ルートはないものかと、探しに探してとうとう全ルート開き終えたのだが、全ては無駄な努力に終わってしまった。  やり場のない気持ちを抱え、気分転換にコンビニに行こうとしたら、気づけば悪楽令嬢アイシアの妹として転生していた。  ―――アイシアお姉様は私が守る!  最推し悪役令嬢、アイシアお姉様の断罪回避転生ライフを今ここに開始する! ※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>  既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ※小説家になろう様にも掲載させていただいています。 ※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。 ※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。 ※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。 ※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。 ※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。 ※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。 ※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう

ムラサメ
恋愛
​漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。 死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。 しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。 向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。 一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?

一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました

しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、 「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。 ――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。 試験会場を間違え、隣の建物で行われていた 特級厨師試験に合格してしまったのだ。 気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの “超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。 一方、学院首席で一級魔法使いとなった ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに―― 「なんで料理で一番になってるのよ!?  あの女、魔法より料理の方が強くない!?」 すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、 天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。 そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、 少しずつ距離を縮めていく。 魔法で国を守る最強魔術師。 料理で国を救う特級厨師。 ――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、 ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。 すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚! 笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

処理中です...