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第23話七年前~モントール元伯爵side~
しおりを挟む何故だ……。
どうして……こんな……。
僕は今、鉱山にいる。
大勢の男たちに群がられ喘ぐ日々だ。
前から、そして後ろからも汚らしい物を咥えさせられている。
これもシャイン公爵家のせいだ。
とんでもない罪状で鉱山送りにされた。
『本来ならば死刑に値する行為だ。シャイン公爵家が“現王太子の実の叔父”ということで減刑を訴えてきた。王太子殿下の恩赦もあり、今回の刑は免れたが次はない』
そう言い渡され、ここにいる。女っ気のない場所で、女の代わりに犯される日々だ。
毎日毎日違う男がやってきては僕の中に入っていく。そして僕の中に精を放つ。何日も何日も繰り返していく行為。この体には、数え切れないほどの男が入ってきた。なのに、一向に終わる気配がない。この男たちは本当に何を考えているんだ!
「……うっ」
今日も、また中に出された。
腹の中で熱いものが広がっていく感触を感じて吐き気が込み上げてくる。
もういやだ!……助けてくれ……。誰か助けてくれよ……。姉さん!助けてくれ!なぁ、いつものように「しょうがない子ね」と言って……いつだって助けてくれていたじゃないか!!
どうして今、助けにきてくれないんだ!
こんなはずじゃなかった。
ずっと上手くいっていたのに……。
あの子が……姉さんが産んだ子供。あの子供が漸く王太子になって、これからだっていう時に!
ユリウス。
甥が王の世継ぎになる。
次の国王はあの子だ。
やっと……ここまできたと言うのに。
ねえ……さん。
綺麗で、優しくて、そしてバカな姉さん。
自分の美しさを理解していなかった。
姉さんほどの美少女なら幾らでもいい男が群がってくるっていうのに、貧乏騎士と将来を誓い合ってた。騎士爵家なんて平民と大差ない。それは姉さんが一番よく分かってた筈だ。僕は知ってた。姉さんの美貌に目を付けて大店の商家から嫁にって話がきていた事を。貴族からも妾にどうかって話が幾つもあった事を。なのに、姉さんだけじゃない。父さんまでも貧乏男の肩をもっていた。姉さんの美貌なら国王にだって見初められるはずだ。
王家の狩り場が家の近くにあったのが幸いした。
だから国王の目に留まるように姉さんに色んな衣装を着せたんだ。姉さんは小さい弟のワガママを聞いているだけ、と思っていたみたいだけどそうじゃない。
僕の予感は当たった。
国王に見初められ後宮入りした。
当然、貧乏男との縁は切れた。
それはそうだろう。今や、姉さんは国王陛下の所有物だ。下手な事を言えば首が飛ぶ。
父さんは姉さんの幸運を喜ばなかった。
『陛下は気まぐれな方だ。寵愛も長くは続かないだろう。飽きられた時になんとか家に戻してもらえるように働きかけよう』
なんて馬鹿げた事を言い始めた。
『シュゼットが戻ってきたら改めてプロポーズを申し込みます』
父さんの言葉を貧乏男が真に受けてしまったじゃないか。
あの時は焦った。
万が一にも姉さんが戻ってこれて貧乏男と結婚なんかしてみろ、元の木阿弥だ。
後宮は危険?
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それがどうした。
貧乏男に嫁がすよりとっぽどマシってもんだ。
だいたい、父さんは悲観的過ぎるんだ。寵愛されなくなっても子供さえ出来ればこっちのもんじゃないか。庶子でも十分な金がうちに転がり込んでくる。まさに金の生る木だ。どうしてそこに目を付けないのか分からない。
僕は賭けに勝った。
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