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四話
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四月。
「パパ、行ってきます!」
真新しい制服に身を包んだ結愛は、写真立ての中の春樹に笑顔を向け、入学式に参列する為に美智子と二人で学校へ向かった。
結愛の身体は緊張で震えていた。
「頑張っておいで」
「うん!」
美智子に背中を押され、結愛は大きく深呼吸した。
『暖かな春の訪れと共に、私達は愛泉高校の入学式を迎えることができました。本日はこのような素晴らしい式を開いてくださりありがとうございました。これからの高校生活の中で、時に迷うことや苦しい時があるかもしれませんが、友と助け合いながら乗り越えていきたいと思います。先生方、保護者の皆様、未熟な私達ですが温かくご指導くださいますようよろしくお願い申し上げます。
新入生代表 高岡結愛』
結愛は悲しみと向き合いながら必死に勉学に勤しみ、受験した高校に首席で合格したのだった。
無事に式を終え、ほっと胸を撫で下ろした結愛は、美智子と共に会場となっていた講堂を後にした。
不意に結愛が美智子に視線を向けると、美智子は結愛に優しい眼差しを向けていた。
校門を出たところで、結愛は足を止めた。
「嘘――」
そこには、スーツ姿の康史が笑顔で立っていた。
「結愛、入学おめでとう。新入生代表の挨拶格好よかったよ!」
「康ちゃん――」
結愛は人目も憚らず康史の胸に飛び込んだ。
「もう、結愛ったら、高校生になったっていうのにちっとも変わらないんだから」
美智子が呆れ顔を向ける。
「結愛? 今日康ちゃん、仕事休んで来てくれたのよ。大阪からわざわざ」
「康ちゃんありがとう!!」
結愛は康史の胸に顎をつけたまま康史の顔を見上げ、にんまり微笑んだ。
それからも、折に触れ康史は赴任先の大阪から駆けつけた。
すぐに飛んできてやる――あれはただの放言ではなかったのだ。
「パパ、行ってきます!」
真新しい制服に身を包んだ結愛は、写真立ての中の春樹に笑顔を向け、入学式に参列する為に美智子と二人で学校へ向かった。
結愛の身体は緊張で震えていた。
「頑張っておいで」
「うん!」
美智子に背中を押され、結愛は大きく深呼吸した。
『暖かな春の訪れと共に、私達は愛泉高校の入学式を迎えることができました。本日はこのような素晴らしい式を開いてくださりありがとうございました。これからの高校生活の中で、時に迷うことや苦しい時があるかもしれませんが、友と助け合いながら乗り越えていきたいと思います。先生方、保護者の皆様、未熟な私達ですが温かくご指導くださいますようよろしくお願い申し上げます。
新入生代表 高岡結愛』
結愛は悲しみと向き合いながら必死に勉学に勤しみ、受験した高校に首席で合格したのだった。
無事に式を終え、ほっと胸を撫で下ろした結愛は、美智子と共に会場となっていた講堂を後にした。
不意に結愛が美智子に視線を向けると、美智子は結愛に優しい眼差しを向けていた。
校門を出たところで、結愛は足を止めた。
「嘘――」
そこには、スーツ姿の康史が笑顔で立っていた。
「結愛、入学おめでとう。新入生代表の挨拶格好よかったよ!」
「康ちゃん――」
結愛は人目も憚らず康史の胸に飛び込んだ。
「もう、結愛ったら、高校生になったっていうのにちっとも変わらないんだから」
美智子が呆れ顔を向ける。
「結愛? 今日康ちゃん、仕事休んで来てくれたのよ。大阪からわざわざ」
「康ちゃんありがとう!!」
結愛は康史の胸に顎をつけたまま康史の顔を見上げ、にんまり微笑んだ。
それからも、折に触れ康史は赴任先の大阪から駆けつけた。
すぐに飛んできてやる――あれはただの放言ではなかったのだ。
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