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12.キングの名は伊達じゃない
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昨夜は奮発してちょっとお高めのホテルに泊まった。
本当はレートを知るためにいくつか取っておいた魔石がいくらになるか判明してから当面の生活水準を決めようと思っていた。
だがお安い宿はもちろん、お手頃価格よりちょっと高めの宿まで部屋は埋まっていて、残っていたのは明らかに観光者向けと思われるホテルのみ。それも夕飯・朝食抜きの素泊まりにも関わらず、想定金額をゆうに越えてくる金額がかかる。
寝泊まりするだけならテントがある。
王都の門を一度出る必要があるが、テントなら結界分のポイントを支払うだけで済む。
だが私は宿に泊まりたかった。
ベッドで寝転びたかった。
そして美味しいご飯がすぐ食べれる場所で朝を迎えたかった。
これらの強い欲望から私が選んだのは、少し多めにお金を詰んでも食事を付けてくれる観光客向けのホテル。それも遅い時間にも関わらず、夕食を出してくれると聞けば一も二も無く飛びつくのは仕方の無いことだろう。
今日はお客さんが最後だからと、スープとパンはおまけしてくれたし、メインディッシュのステーキはスッとナイフで切れる柔らかさでありながら肉肉しいガツンとした満足感を併せ持っていた。デザートの季節のフルーツソルベは初耳のフルーツだったが、酸味が効いていてお肉の余韻がまだまだ残る口内にぴったりな爽やかさであった。
文句なしどころか大満足の食事だ。
あまりの美味しさに拠点をここに決めてしまいたいとさえ思えてくる。
今日受注した依頼と同じレベルの物を受け続ければ少しカツカツになってしまう。だが今日は様子見も兼ねての仕事だった。まだ魔石の価格も判明していない。安ければ換金分をこちらに回せばいいだけだし、受注する依頼を増やすという手もある。
よし、問題ない。私なら稼げる。
楽園は王都にあったのだ。
このホテルで最高ランクの部屋はど真ん中にキングサイズのベッドがあって、一人でごろごろと転がってもなかなか端に到達することはない。
「永住したい~」
これぞ豪遊。
さすがはキングの名が付いているだけのことはある。
ローリングを繰り返し、疲れ果てた私は異世界に来てから初めてベッドで一夜を明けた。
そしてバイキング形式の朝食を海賊の如く全種類堪能した。
遅めの朝食だったためか、他のお客さんの姿はほとんどなかった。唯一いたのはずっと入り口付近でこちらをじいっと見つめてくるおじさん。
食事も取らずに座り込んで、一体何をしているのだろう?
せめてコーヒーでも取ってくればいいのに……。
おじさんの存在は多少気になりはしたものの、食事に集中しているうちに姿を消していた。
うーん、食後の休憩をしていただけなのかな?
取り過ぎって睨まれていたのかもしれないけれど、一応他の人の分は残したし、おかわりだって三周で我慢した。
清々しい気持ちでホテルをチェックアウトして今に至るーーと。
大抵の冒険者は朝早く依頼を受注して出かけていくのか、ギルドは閑散としていた。私を気にする人はゼロ。昨日の冒険者さん達のパーティーの姿もない。私には大変都合の良い状況と言えよう。
……カウンターで、ほらみろとばかりにどや顔を向けてくる職員さんさえいなければ。
だがその顔を歪めるカードを私は所有しているのだ。堂々とした足取りで彼の待つカウンターへと向かい「討伐証明です。確認して頂けますか?」と満面の笑みで魔石を突き出す。
おそらく彼の表情はソロで失敗すればおとなしくパーティーを組むだろうと思ってのものだろう。
そうでなくとも、昨日の態度は確かに心配してくれていた人のそれだった。特に恨みはない。けれどこれから仕事を受け続けるに当たって、舐められ続けるのもよくないだろう。
仕事を受ける度に忠告されるのも嫌だし。
目を見開く職員さんににこちらもどや顔で応戦すれば、彼は小さく声を漏らした。
「ああ、なるほど。ソロはソロでも単身ではないのですか。なら心配する必要もなかったということですね」
「? 単身のソロですよ?」
複数人ではソロとは言わないだろう。
何を言っているんだ? と首を傾げれば、彼はフッと笑いを零した。
「別に隠さなくてもいいですよ。他はどうか知りませんが、ここでは別に珍しくもありません。こちらとしては犯罪に手を染めさえしなければ冒険者の安全性は高い方が有り難いですから」
嫌がらせ、ではないようだけど……なぞなぞか何かだろうか?
『ソロはソロでも単身ではないソロはなんでしょう?』
その答えを残念ながら知らない私は諦めるか、首を傾げて答えを教えてもらえるのを待つしかない。
「なんのことですか?」
「経験値を効率的に稼ぐために冒険者登録を済ませていない者と共に討伐してきたのでしょう?」
「え、そんなことしても……って、そっか! 依頼達成の経験値はパーティーで分配されるからか! 頭良い!」
初めの説明で経験値の分配はその冒険者達のランクに応じて分配される~とか聞いたような気がする。
ソロでこなすつもりだったし、ランキングを上げることに興味がなかったためすっかり記憶から抜け落ちていた。
だがランクに応じて分配されるということはつまりランクを持たない者には分配されない、と。
そんな抜け穴があったとは!
お金ではなく冒険者○○ランクって称号が欲しい人とか、お金は二の次で早くランクを上げたい人にとっては良い方法なのかもしれない。
初めに考えた人、頭良いな!
純粋な賢さというよりもずる賢さだけど。
「……あなたも護衛か誰かに討伐させたんですよね?」
「いえ、私が倒しましたけど?」
だけど私はそんな方法取るつもりはない。
相手が信用出来るとは限らないし、私一人でも十分短期間でのランク上げが可能だと自負している。
それに美味しいご飯とキングサイズのベッドを堪能するにはお金が必要なのだ。
時間とお金に余裕があれば王都グルメを堪能したい。
門をくぐって真っ先にギルドに向かい、昨晩は宿を巡っただけだから全くグルメ情報を集められてはいないが、王都といえば国の中心。美味しいご飯&スイーツが集っているに違いない。
金の亡者と言われようが、豪遊すると決めた私に他人に包んで渡す金などないのだ。
そんな余裕があったらポイントに変えるし。
「あなたの登録情報を調べさせてもらいましたけど、人より高いとはいえ、さすがにソロで複数依頼を一日で達成する能力はないでしょう」
「……調べたんですか?」
「死なれたら夢見が悪いですから」
「職員さん……凄くいい人ですね」
恥ずかしそうに目を逸らす職員さんは想像していた以上に面倒見がいい人らしい。
さっきどや顔に若干いらっとしたことを謝りたくなってきた。
「職員さんではなく、私の名前はエドルドです」
「エドルドさん、ですね。覚えました。これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、ってそうではなく……ってまぁいいです。死ななければそれで」
「生きてバンバン仕事こなしますね!」
「無理のない範囲でお願いします」
「了解です!」
今後依頼の受注と達成報告はエドルドさんのカウンターにしようと心に決め、報酬を受け取った。
本当はレートを知るためにいくつか取っておいた魔石がいくらになるか判明してから当面の生活水準を決めようと思っていた。
だがお安い宿はもちろん、お手頃価格よりちょっと高めの宿まで部屋は埋まっていて、残っていたのは明らかに観光者向けと思われるホテルのみ。それも夕飯・朝食抜きの素泊まりにも関わらず、想定金額をゆうに越えてくる金額がかかる。
寝泊まりするだけならテントがある。
王都の門を一度出る必要があるが、テントなら結界分のポイントを支払うだけで済む。
だが私は宿に泊まりたかった。
ベッドで寝転びたかった。
そして美味しいご飯がすぐ食べれる場所で朝を迎えたかった。
これらの強い欲望から私が選んだのは、少し多めにお金を詰んでも食事を付けてくれる観光客向けのホテル。それも遅い時間にも関わらず、夕食を出してくれると聞けば一も二も無く飛びつくのは仕方の無いことだろう。
今日はお客さんが最後だからと、スープとパンはおまけしてくれたし、メインディッシュのステーキはスッとナイフで切れる柔らかさでありながら肉肉しいガツンとした満足感を併せ持っていた。デザートの季節のフルーツソルベは初耳のフルーツだったが、酸味が効いていてお肉の余韻がまだまだ残る口内にぴったりな爽やかさであった。
文句なしどころか大満足の食事だ。
あまりの美味しさに拠点をここに決めてしまいたいとさえ思えてくる。
今日受注した依頼と同じレベルの物を受け続ければ少しカツカツになってしまう。だが今日は様子見も兼ねての仕事だった。まだ魔石の価格も判明していない。安ければ換金分をこちらに回せばいいだけだし、受注する依頼を増やすという手もある。
よし、問題ない。私なら稼げる。
楽園は王都にあったのだ。
このホテルで最高ランクの部屋はど真ん中にキングサイズのベッドがあって、一人でごろごろと転がってもなかなか端に到達することはない。
「永住したい~」
これぞ豪遊。
さすがはキングの名が付いているだけのことはある。
ローリングを繰り返し、疲れ果てた私は異世界に来てから初めてベッドで一夜を明けた。
そしてバイキング形式の朝食を海賊の如く全種類堪能した。
遅めの朝食だったためか、他のお客さんの姿はほとんどなかった。唯一いたのはずっと入り口付近でこちらをじいっと見つめてくるおじさん。
食事も取らずに座り込んで、一体何をしているのだろう?
せめてコーヒーでも取ってくればいいのに……。
おじさんの存在は多少気になりはしたものの、食事に集中しているうちに姿を消していた。
うーん、食後の休憩をしていただけなのかな?
取り過ぎって睨まれていたのかもしれないけれど、一応他の人の分は残したし、おかわりだって三周で我慢した。
清々しい気持ちでホテルをチェックアウトして今に至るーーと。
大抵の冒険者は朝早く依頼を受注して出かけていくのか、ギルドは閑散としていた。私を気にする人はゼロ。昨日の冒険者さん達のパーティーの姿もない。私には大変都合の良い状況と言えよう。
……カウンターで、ほらみろとばかりにどや顔を向けてくる職員さんさえいなければ。
だがその顔を歪めるカードを私は所有しているのだ。堂々とした足取りで彼の待つカウンターへと向かい「討伐証明です。確認して頂けますか?」と満面の笑みで魔石を突き出す。
おそらく彼の表情はソロで失敗すればおとなしくパーティーを組むだろうと思ってのものだろう。
そうでなくとも、昨日の態度は確かに心配してくれていた人のそれだった。特に恨みはない。けれどこれから仕事を受け続けるに当たって、舐められ続けるのもよくないだろう。
仕事を受ける度に忠告されるのも嫌だし。
目を見開く職員さんににこちらもどや顔で応戦すれば、彼は小さく声を漏らした。
「ああ、なるほど。ソロはソロでも単身ではないのですか。なら心配する必要もなかったということですね」
「? 単身のソロですよ?」
複数人ではソロとは言わないだろう。
何を言っているんだ? と首を傾げれば、彼はフッと笑いを零した。
「別に隠さなくてもいいですよ。他はどうか知りませんが、ここでは別に珍しくもありません。こちらとしては犯罪に手を染めさえしなければ冒険者の安全性は高い方が有り難いですから」
嫌がらせ、ではないようだけど……なぞなぞか何かだろうか?
『ソロはソロでも単身ではないソロはなんでしょう?』
その答えを残念ながら知らない私は諦めるか、首を傾げて答えを教えてもらえるのを待つしかない。
「なんのことですか?」
「経験値を効率的に稼ぐために冒険者登録を済ませていない者と共に討伐してきたのでしょう?」
「え、そんなことしても……って、そっか! 依頼達成の経験値はパーティーで分配されるからか! 頭良い!」
初めの説明で経験値の分配はその冒険者達のランクに応じて分配される~とか聞いたような気がする。
ソロでこなすつもりだったし、ランキングを上げることに興味がなかったためすっかり記憶から抜け落ちていた。
だがランクに応じて分配されるということはつまりランクを持たない者には分配されない、と。
そんな抜け穴があったとは!
お金ではなく冒険者○○ランクって称号が欲しい人とか、お金は二の次で早くランクを上げたい人にとっては良い方法なのかもしれない。
初めに考えた人、頭良いな!
純粋な賢さというよりもずる賢さだけど。
「……あなたも護衛か誰かに討伐させたんですよね?」
「いえ、私が倒しましたけど?」
だけど私はそんな方法取るつもりはない。
相手が信用出来るとは限らないし、私一人でも十分短期間でのランク上げが可能だと自負している。
それに美味しいご飯とキングサイズのベッドを堪能するにはお金が必要なのだ。
時間とお金に余裕があれば王都グルメを堪能したい。
門をくぐって真っ先にギルドに向かい、昨晩は宿を巡っただけだから全くグルメ情報を集められてはいないが、王都といえば国の中心。美味しいご飯&スイーツが集っているに違いない。
金の亡者と言われようが、豪遊すると決めた私に他人に包んで渡す金などないのだ。
そんな余裕があったらポイントに変えるし。
「あなたの登録情報を調べさせてもらいましたけど、人より高いとはいえ、さすがにソロで複数依頼を一日で達成する能力はないでしょう」
「……調べたんですか?」
「死なれたら夢見が悪いですから」
「職員さん……凄くいい人ですね」
恥ずかしそうに目を逸らす職員さんは想像していた以上に面倒見がいい人らしい。
さっきどや顔に若干いらっとしたことを謝りたくなってきた。
「職員さんではなく、私の名前はエドルドです」
「エドルドさん、ですね。覚えました。これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、ってそうではなく……ってまぁいいです。死ななければそれで」
「生きてバンバン仕事こなしますね!」
「無理のない範囲でお願いします」
「了解です!」
今後依頼の受注と達成報告はエドルドさんのカウンターにしようと心に決め、報酬を受け取った。
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