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12 願いは一つ
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精霊は建国のとき、必ずまたヴァイスラントを訪れると王に約束した。
それはいつでしょうかと王が問うと、精霊はいつになるのか私にもわからないと自信なさげに目を逸らした。
それなら約束しない方がいいのではと親切心で王が言ったそうだが、精霊は私が訪れたいのだから約束させなさいと拗ねた。
精霊に男女の別はないが、かの精霊は幼い日に母を亡くした王の、母代わりのような存在だったらしい。王はわかりましたとうなずいて、精霊がやって来る日までの十日間に祭りを開くことを決めた。
精霊が去る日、王は建国を導いてくれた精霊に精一杯の贈り物を用意したそうだが、精霊は受け取らなかった。
王はお金と権力を勝手に使ってはだめ。去り際まで王を諭して、精霊はふと子どものように目を輝かせた。
そうだ。いつか私が訪れる日、あなたが最愛の人とワルツを踊るのを見てみたいな。
精霊は笑って星の輝く夜に去って、以後王の存命中も、その後も、星の配置で言葉を伝えてくれたが、二度とヴァイスラントを訪れることはなかった。
結局、王は老いて亡くなるとき、子どもたちにいつか精霊との約束を果たしてくれるよう言伝ていった。
現在のヴァイスラントの人々は、そんな昔話を思い返して様々な憶測を繰り広げる。
「当時の王の元を訪れなかったのは、精霊は王を愛していて、王が最愛の人と結ばれたのを見たくなかったからではないかしら」
降臨祭も四日目、ローリー夫人のサロンでも話題といえば一番白熱するのが王の最後のダンスのことだ。
「いくら母代わりとはいえ、むしろ母代わりだからこそ、息子の嫁には複雑な思いを抱きませんこと?」
「わかりすぎて嫌ですわ。洗濯物の畳み方一つでも合いませんものね」
サロンの貴婦人方は身分もそれぞれであるが、ヴァイスラントはわりと自由な気風の国民柄なので、話す内容も実に遠慮がない。
「当時の王のお妃は、実に肝の据わった方でしたしね。王が亡くなるときに、「あなたがワルツを踊るのが下手だから精霊も見に来なかったのよ」と言いきったくらいですから」
「あら? 私は、「私が十二人も産んであげたんだから誰かが果たしてくれるでしょ」だった覚えが」
「さすがは建国を成したお妃でいらっしゃいます」
貴婦人方は何一つ結論に至らないまま大いに納得して、あっさりその話題を切り上げた。
「それで、今日でございますね」
貴婦人方は扇ごしに中央の席に座ったローリー夫人を見て、声をひそめて問いかける。
「……ローリー夫人のお見込みでは、今日これからこのサロンで、陛下がアリーシャ嬢に最後のダンスを申し込むと」
ローリー夫人は微笑みをたたえたまま、ええ、と答えた。
「陛下はとても実務に長けた方でいらっしゃいます。お相手となる方のご身分はもちろん、お話を持ち掛ける場所のふさわしさ、令嬢のドレスを仕立てる時間にご自分の仕事の空き状況まで考慮して、最善の時が今日ですから」
貴婦人方は感心してため息をついたが、ローリー夫人だけは違う意味で息をついた。
「女性の扱いに長けているかというと、必ずしもそうではありませんが」
陛下の本日の星占いは凶と出ていることを、星読み博士の娘であるローリー夫人は知っていた。
衛兵が扉を開き、国王陛下がサロンに到着する。例によってここのところ片時も陛下が側から離さない騎士が、一歩遅れて一礼して入室した。
ギュンターは貴婦人方に笑顔と美辞麗句を振りまき、いつものようにサロンの歓待を受け始めた。お顔立ちが良く人当たりもいい陛下、貴婦人方の評判はもちろん良好で、ローリー夫人のように多少陛下の男性への人当たりの悪さを知っている女性でなければ、理想的な男性だった。
「陛下、アリーシャ嬢がご到着です」
まもなく衛兵がギュンターに近寄って告げる。陛下は当然その予定を知っていたのか、一つうなずこうとしたときだった。
「あの、それが」
衛兵は言葉に詰まり、陛下の耳元で何かを付け加える。ギュンターはその言葉に目を見張って、衛兵を振り向いた。
「アリーシャ嬢……ならびに、シエル王弟殿下のお着きです」
アリーシャをエスコートして現れた少年を見て、サロンの貴婦人方よりギュンターが一番驚いていた。
今日のシエルは星読み仕官服ではなく、男性王族の平服であるサーコートに身を包んでいて、裾さばきも軽やかにサロンへ現れた。
シエルとアリーシャは幼馴染で、成長してからも付き合いがあるとはギュンターも聞いていた。けれどシエルは一年前に星読み台の仕事に就いてからほとんど王城に戻ることはなく、こういった社交界に現れるのも久しぶりだった。
ただギュンターの前でいつもそうであるように、シエルはギュンターに一礼はしたものの、すぐに言葉を拒絶するように兄の前を離れた。ギュンターもどのように言葉をかければいいかわからないまま、弟を引き留めることはしなかった。
やはり嫌われているのだとギュンターが気を落としていると、不思議なことが起こった。
「カティ、ごきげんよう。降臨祭だからね。僕もちょっとご馳走を食べに来たよ」
シエルはギュンターの一歩後ろに控えていたカテリナに、昔はギュンターにも見せてくれた親しげな表情で、そっと話しかけた。
カテリナは慌てて膝をついて謝辞を述べたが、少し安心したように笑いかけたようだった。
ギュンターはつい、いつシエルと知り合ったのかとカテリナに問いかけようとして、さすがに今日の一番の目的を頭に置き直した。
「ごきげんよう。お招きいただき感謝申し上げますわ、ローリー夫人」
ギュンターがアリーシャに向き直ると、彼女はふんわりとした羽のような水色のドレスを精霊のように着こなし、令嬢の名に恥じない優雅なめくばせと言葉遣いでローリー夫人に応えていた。ギュンターのまなざしに気づくと一礼して、ごきげんいかが、と笑った。
付き合いも長く、人柄もよく知っているアリーシャとは数えきれないほどダンスを踊った。ただ降臨祭の最後のダンスは特別で、ギュンターといえどその言葉を口にするのは緊張した。
ギュンターは一度息を吸って心を落ち着けた。それからアリーシャの席の横に歩み寄ると、一礼して手を差し出した。
「アリーシャ。降臨祭の最後の日、私とダンスを踊ってくれないか」
普段流れるように出てくる美辞麗句も口にする気が起きなくて、ギュンターは最小限の誘い文句を告げた。
ギュンターも自分らしくない、そっけない言葉になってしまった自覚はあった。降臨祭の最後を飾るダンスの相手を頼むには、あまりにあっけなかったと思う。
ただそれが国王陛下の一つの言葉には違いなく、ギュンターを含む周囲の人々はその答えに神経を集中させて聞いていた。
一瞬アリーシャの表情に浮かんだのはまちがいなく喜びだった。まばたきをして、光をたたえた瞳でギュンターを見上げた。
けれど彼女はすぐにそれを哀しい笑顔で覆って言う。
「……それは精霊の願いではないと思います」
ギュンターにはアリーシャが何を言ったのかわからなかった。一つだけ、願いという言葉が耳に残った。
精霊の願いは一つだけ、見たいのは王と最愛の人とのダンスだけ。簡単なその一つのことが、建国以来一度も叶わなかった。
なぜかを知っているのは精霊だけで、国王であるギュンターすら精霊の思いははかれなかった。
「今日はそのことを申し上げに来ましたのよ。わたくしはこれで失礼しますわ」
周囲の貴婦人方も硬直する中、アリーシャは踵を返して扉に向かう。
「アリーシャ様、お待ちください!」
誰も動けなかった中、カテリナが弾けるように叫んでアリーシャを追った。
「待て!」
カティと呼んでから、ギュンターは我に返った。
ギュンターは反射的にアリーシャではなくカテリナを呼び止めてしまった自分に、後で気づいた。
けれどアリーシャとカテリナ、どちらもギュンターの言葉を拒絶するように、扉の向こうに去っていった。
それはいつでしょうかと王が問うと、精霊はいつになるのか私にもわからないと自信なさげに目を逸らした。
それなら約束しない方がいいのではと親切心で王が言ったそうだが、精霊は私が訪れたいのだから約束させなさいと拗ねた。
精霊に男女の別はないが、かの精霊は幼い日に母を亡くした王の、母代わりのような存在だったらしい。王はわかりましたとうなずいて、精霊がやって来る日までの十日間に祭りを開くことを決めた。
精霊が去る日、王は建国を導いてくれた精霊に精一杯の贈り物を用意したそうだが、精霊は受け取らなかった。
王はお金と権力を勝手に使ってはだめ。去り際まで王を諭して、精霊はふと子どものように目を輝かせた。
そうだ。いつか私が訪れる日、あなたが最愛の人とワルツを踊るのを見てみたいな。
精霊は笑って星の輝く夜に去って、以後王の存命中も、その後も、星の配置で言葉を伝えてくれたが、二度とヴァイスラントを訪れることはなかった。
結局、王は老いて亡くなるとき、子どもたちにいつか精霊との約束を果たしてくれるよう言伝ていった。
現在のヴァイスラントの人々は、そんな昔話を思い返して様々な憶測を繰り広げる。
「当時の王の元を訪れなかったのは、精霊は王を愛していて、王が最愛の人と結ばれたのを見たくなかったからではないかしら」
降臨祭も四日目、ローリー夫人のサロンでも話題といえば一番白熱するのが王の最後のダンスのことだ。
「いくら母代わりとはいえ、むしろ母代わりだからこそ、息子の嫁には複雑な思いを抱きませんこと?」
「わかりすぎて嫌ですわ。洗濯物の畳み方一つでも合いませんものね」
サロンの貴婦人方は身分もそれぞれであるが、ヴァイスラントはわりと自由な気風の国民柄なので、話す内容も実に遠慮がない。
「当時の王のお妃は、実に肝の据わった方でしたしね。王が亡くなるときに、「あなたがワルツを踊るのが下手だから精霊も見に来なかったのよ」と言いきったくらいですから」
「あら? 私は、「私が十二人も産んであげたんだから誰かが果たしてくれるでしょ」だった覚えが」
「さすがは建国を成したお妃でいらっしゃいます」
貴婦人方は何一つ結論に至らないまま大いに納得して、あっさりその話題を切り上げた。
「それで、今日でございますね」
貴婦人方は扇ごしに中央の席に座ったローリー夫人を見て、声をひそめて問いかける。
「……ローリー夫人のお見込みでは、今日これからこのサロンで、陛下がアリーシャ嬢に最後のダンスを申し込むと」
ローリー夫人は微笑みをたたえたまま、ええ、と答えた。
「陛下はとても実務に長けた方でいらっしゃいます。お相手となる方のご身分はもちろん、お話を持ち掛ける場所のふさわしさ、令嬢のドレスを仕立てる時間にご自分の仕事の空き状況まで考慮して、最善の時が今日ですから」
貴婦人方は感心してため息をついたが、ローリー夫人だけは違う意味で息をついた。
「女性の扱いに長けているかというと、必ずしもそうではありませんが」
陛下の本日の星占いは凶と出ていることを、星読み博士の娘であるローリー夫人は知っていた。
衛兵が扉を開き、国王陛下がサロンに到着する。例によってここのところ片時も陛下が側から離さない騎士が、一歩遅れて一礼して入室した。
ギュンターは貴婦人方に笑顔と美辞麗句を振りまき、いつものようにサロンの歓待を受け始めた。お顔立ちが良く人当たりもいい陛下、貴婦人方の評判はもちろん良好で、ローリー夫人のように多少陛下の男性への人当たりの悪さを知っている女性でなければ、理想的な男性だった。
「陛下、アリーシャ嬢がご到着です」
まもなく衛兵がギュンターに近寄って告げる。陛下は当然その予定を知っていたのか、一つうなずこうとしたときだった。
「あの、それが」
衛兵は言葉に詰まり、陛下の耳元で何かを付け加える。ギュンターはその言葉に目を見張って、衛兵を振り向いた。
「アリーシャ嬢……ならびに、シエル王弟殿下のお着きです」
アリーシャをエスコートして現れた少年を見て、サロンの貴婦人方よりギュンターが一番驚いていた。
今日のシエルは星読み仕官服ではなく、男性王族の平服であるサーコートに身を包んでいて、裾さばきも軽やかにサロンへ現れた。
シエルとアリーシャは幼馴染で、成長してからも付き合いがあるとはギュンターも聞いていた。けれどシエルは一年前に星読み台の仕事に就いてからほとんど王城に戻ることはなく、こういった社交界に現れるのも久しぶりだった。
ただギュンターの前でいつもそうであるように、シエルはギュンターに一礼はしたものの、すぐに言葉を拒絶するように兄の前を離れた。ギュンターもどのように言葉をかければいいかわからないまま、弟を引き留めることはしなかった。
やはり嫌われているのだとギュンターが気を落としていると、不思議なことが起こった。
「カティ、ごきげんよう。降臨祭だからね。僕もちょっとご馳走を食べに来たよ」
シエルはギュンターの一歩後ろに控えていたカテリナに、昔はギュンターにも見せてくれた親しげな表情で、そっと話しかけた。
カテリナは慌てて膝をついて謝辞を述べたが、少し安心したように笑いかけたようだった。
ギュンターはつい、いつシエルと知り合ったのかとカテリナに問いかけようとして、さすがに今日の一番の目的を頭に置き直した。
「ごきげんよう。お招きいただき感謝申し上げますわ、ローリー夫人」
ギュンターがアリーシャに向き直ると、彼女はふんわりとした羽のような水色のドレスを精霊のように着こなし、令嬢の名に恥じない優雅なめくばせと言葉遣いでローリー夫人に応えていた。ギュンターのまなざしに気づくと一礼して、ごきげんいかが、と笑った。
付き合いも長く、人柄もよく知っているアリーシャとは数えきれないほどダンスを踊った。ただ降臨祭の最後のダンスは特別で、ギュンターといえどその言葉を口にするのは緊張した。
ギュンターは一度息を吸って心を落ち着けた。それからアリーシャの席の横に歩み寄ると、一礼して手を差し出した。
「アリーシャ。降臨祭の最後の日、私とダンスを踊ってくれないか」
普段流れるように出てくる美辞麗句も口にする気が起きなくて、ギュンターは最小限の誘い文句を告げた。
ギュンターも自分らしくない、そっけない言葉になってしまった自覚はあった。降臨祭の最後を飾るダンスの相手を頼むには、あまりにあっけなかったと思う。
ただそれが国王陛下の一つの言葉には違いなく、ギュンターを含む周囲の人々はその答えに神経を集中させて聞いていた。
一瞬アリーシャの表情に浮かんだのはまちがいなく喜びだった。まばたきをして、光をたたえた瞳でギュンターを見上げた。
けれど彼女はすぐにそれを哀しい笑顔で覆って言う。
「……それは精霊の願いではないと思います」
ギュンターにはアリーシャが何を言ったのかわからなかった。一つだけ、願いという言葉が耳に残った。
精霊の願いは一つだけ、見たいのは王と最愛の人とのダンスだけ。簡単なその一つのことが、建国以来一度も叶わなかった。
なぜかを知っているのは精霊だけで、国王であるギュンターすら精霊の思いははかれなかった。
「今日はそのことを申し上げに来ましたのよ。わたくしはこれで失礼しますわ」
周囲の貴婦人方も硬直する中、アリーシャは踵を返して扉に向かう。
「アリーシャ様、お待ちください!」
誰も動けなかった中、カテリナが弾けるように叫んでアリーシャを追った。
「待て!」
カティと呼んでから、ギュンターは我に返った。
ギュンターは反射的にアリーシャではなくカテリナを呼び止めてしまった自分に、後で気づいた。
けれどアリーシャとカテリナ、どちらもギュンターの言葉を拒絶するように、扉の向こうに去っていった。
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