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第11話:ショッキングな事実が明らかになりました
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“あのような酷い噂を流されたのに、レイリス様を庇うだなんて…”
“セーラ様はお優しいのですね。あんなお優しい方を、レイリス様は容赦なく傷つけた。なんて恐ろしい方なのでしょう”
“なんだかおかしいと思っておりましたの。大人しいセーラ様が、気性の激しいレイリス様に酷い事をするだなんて”
“私もですわ。本当にレイリス様は恐ろしいお方”
傍聴席がザワザワと騒ぎ出したのだ。ただ、騒いでいる人たちの中には、明らかに私の悪口をいい、レイリス様に取り入っていた令嬢たちも。あなた達がそれを言うのか…そんな突っ込みを入れてしまいそうなるのを、ぐっと堪えた。
「皆様、静粛に!セーラ嬢の話は分かりました。セーラ嬢、もういいですよ。席に戻ってください」
再びマーラに連れられ、席まで戻ってきた。
「裁判長、セーラは父親を亡くしたショックも大きかったと申しておりましたが、その父親を殺害したのは、クレイジー公爵です。そう、クレイジー公爵は、セーラの父、マレディア元侯爵をも事故に見せかけて殺害したのです。その証拠がこちらです」
えっ?今なんて言った?
クレイジー公爵が、お父様を?
ビックリしてお兄様の方を見ると、既に知っていた様で、真っすぐ前を向いていた。ただ、他の貴族たちは知らなかった様で、再び騒めきだしたのだ。
「先ほどもお話しした通り、クレイジー公爵は自分の娘を私の妻にすべく、セーラの最大の後ろ盾でもあるマレディア元侯爵を抹殺したのです。そう、自分の兄夫婦を事故に見せかけて殺した時と同じ手口で…」
「何だって?それじゃあ、クレイジー元公爵夫妻は、クレイジー公爵に殺されたのか?」
「確かにあの事故は、不自然な点がいくつかあったと聞く。まさか実の兄夫婦と、マレディア元侯爵を手にかけるだなんて…」
「もしかして、クレイジー公爵家の次兄が体調を崩したのも、公爵の仕業とかか?」
「なんて恐ろしい男なんだ!そんな恐ろしい男が、公爵だなんて」
「クレイジー公爵を極刑にしろ!もちろん娘もだ!」
再び傍聴席が騒ぎ出した。というよりも、もう混乱状態に陥っている。クレイジー公爵に対する暴言が、飛び交う。
「皆様、静粛に。裁判が進みません。あまり騒がれる様でしたら、退席して頂きますよ」
裁判長の言葉に、一気に傍聴席が静かになった。
“セーラ様、顔色がよくありませんわ。一度退席をいたしますか?”
近くにいたマーラが声をかけてくれる。まさかクレイジー公爵によって、お父様は殺されていただなんて…その事実が、ショックでたまらない。
でも…
“ありがとう。確かにショックで倒れそうだけれど、それでも私は、この裁判を最後まで見守りたいのです。お父様を殺した人の、行く末…”
もし私が、ワイアーム殿下と婚約していなければ、お父様は死ななくて済んだのかもしれない。でも、それ以前に、邪魔だからという理由で、簡単に人の命を奪うあの男が、許せない!
お父様は、どんな思いで死んでいったのだろう。さぞ無念だっただろう…お母様も、きっとこの事実に傷ついているだろう。またお母様の心が壊れてしまったら…
今まで感じた事のない怒りと悲しみ、不安が一気に私に襲い掛かる。
“セーラ、大丈夫かい?ほら、ハンカチだよ。君にとって、辛い事実だよね”
“お兄様にとっても、辛い事実でしたでしょう?私は悔しくてたまりません。あの人たちの欲の為に、お父様が殺されただなんて…いっその事、私を殺してくれたら…”
“セーラ、なんて事を言うんだ!セーラがもし殺されたら、きっと父上も母上も、僕だって心が持たないだろう。君が海に身を投げた時も、本当に生きた心地がしなかったのだから。だからどうか、そんな悲しい事を言わないでくれ!“
泣きながらお兄様が抱きしめてくれた。その温もりを感じた瞬間、今まで抑えていた感情が一気に爆発し、声を上げて泣いてしまった。
「セーラ嬢、それにマレディア侯爵殿、大丈夫ですか?あなた様たちにとって、辛すぎる現実でしょう。一度退場されても大丈夫ですよ」
裁判長が優しく話しかけてくれる。
でも…
「裁判長、それに関係者の皆様。取り乱してしまい、申し訳ございません。私どもは大丈夫です。どうか裁判を、続けて下さい…」
「セーラの言う通り、私共は大丈夫です。どうか続けて下さい」
「分かりました、それでは裁判の続きを行いましょう」
涙を拭いて、再び前を向いた。悔しくて悲しくてたまらない。でも、泣いていても仕方がないのだ。私にできる事は、父を殺した彼らの行く末を見守る事。もちろん、厳罰に処して欲しい。
その後もどんどん裁判が進んでいく。そして
「以上の罪で、私共はクレイジー公爵及びレイリス嬢の極刑を希望します。傍聴席の方々は、どう思いますか?」
ワイアーム殿下が、傍聴席の貴族たちに問いかけた。すると、ほぼ全員が、赤い札を出したのだ。あれは一体何かしら?
“貴族裁判では、傍聴席の貴族たちにも意見を聞く事が一般的です。原告、今回告発した人が殿下なので、殿下の下した判決に賛同するなら赤い札、反対なら青い札を出すのです。今回はほとんどの貴族が赤い札を出しているので、皆様賛成の様ですね。彼らの判断を参考に、裁判長が判決を下すのです。とはいえ、ほとんどの貴族が賛成しているので、殿下の希望通りになるでしょうけれど”
マーラが色々と教えてくれた。そしてマーラが言った通り
「クレイジー公爵及びレイリス嬢を極刑に処す。さらにクレイジー公爵家は、今後本来継ぐ予定だったクレイジー家の次男、クリズム殿が引き継ぐことを認めよう」
ほぼ殿下の希望通りの判決が出たのだった。
“セーラ様はお優しいのですね。あんなお優しい方を、レイリス様は容赦なく傷つけた。なんて恐ろしい方なのでしょう”
“なんだかおかしいと思っておりましたの。大人しいセーラ様が、気性の激しいレイリス様に酷い事をするだなんて”
“私もですわ。本当にレイリス様は恐ろしいお方”
傍聴席がザワザワと騒ぎ出したのだ。ただ、騒いでいる人たちの中には、明らかに私の悪口をいい、レイリス様に取り入っていた令嬢たちも。あなた達がそれを言うのか…そんな突っ込みを入れてしまいそうなるのを、ぐっと堪えた。
「皆様、静粛に!セーラ嬢の話は分かりました。セーラ嬢、もういいですよ。席に戻ってください」
再びマーラに連れられ、席まで戻ってきた。
「裁判長、セーラは父親を亡くしたショックも大きかったと申しておりましたが、その父親を殺害したのは、クレイジー公爵です。そう、クレイジー公爵は、セーラの父、マレディア元侯爵をも事故に見せかけて殺害したのです。その証拠がこちらです」
えっ?今なんて言った?
クレイジー公爵が、お父様を?
ビックリしてお兄様の方を見ると、既に知っていた様で、真っすぐ前を向いていた。ただ、他の貴族たちは知らなかった様で、再び騒めきだしたのだ。
「先ほどもお話しした通り、クレイジー公爵は自分の娘を私の妻にすべく、セーラの最大の後ろ盾でもあるマレディア元侯爵を抹殺したのです。そう、自分の兄夫婦を事故に見せかけて殺した時と同じ手口で…」
「何だって?それじゃあ、クレイジー元公爵夫妻は、クレイジー公爵に殺されたのか?」
「確かにあの事故は、不自然な点がいくつかあったと聞く。まさか実の兄夫婦と、マレディア元侯爵を手にかけるだなんて…」
「もしかして、クレイジー公爵家の次兄が体調を崩したのも、公爵の仕業とかか?」
「なんて恐ろしい男なんだ!そんな恐ろしい男が、公爵だなんて」
「クレイジー公爵を極刑にしろ!もちろん娘もだ!」
再び傍聴席が騒ぎ出した。というよりも、もう混乱状態に陥っている。クレイジー公爵に対する暴言が、飛び交う。
「皆様、静粛に。裁判が進みません。あまり騒がれる様でしたら、退席して頂きますよ」
裁判長の言葉に、一気に傍聴席が静かになった。
“セーラ様、顔色がよくありませんわ。一度退席をいたしますか?”
近くにいたマーラが声をかけてくれる。まさかクレイジー公爵によって、お父様は殺されていただなんて…その事実が、ショックでたまらない。
でも…
“ありがとう。確かにショックで倒れそうだけれど、それでも私は、この裁判を最後まで見守りたいのです。お父様を殺した人の、行く末…”
もし私が、ワイアーム殿下と婚約していなければ、お父様は死ななくて済んだのかもしれない。でも、それ以前に、邪魔だからという理由で、簡単に人の命を奪うあの男が、許せない!
お父様は、どんな思いで死んでいったのだろう。さぞ無念だっただろう…お母様も、きっとこの事実に傷ついているだろう。またお母様の心が壊れてしまったら…
今まで感じた事のない怒りと悲しみ、不安が一気に私に襲い掛かる。
“セーラ、大丈夫かい?ほら、ハンカチだよ。君にとって、辛い事実だよね”
“お兄様にとっても、辛い事実でしたでしょう?私は悔しくてたまりません。あの人たちの欲の為に、お父様が殺されただなんて…いっその事、私を殺してくれたら…”
“セーラ、なんて事を言うんだ!セーラがもし殺されたら、きっと父上も母上も、僕だって心が持たないだろう。君が海に身を投げた時も、本当に生きた心地がしなかったのだから。だからどうか、そんな悲しい事を言わないでくれ!“
泣きながらお兄様が抱きしめてくれた。その温もりを感じた瞬間、今まで抑えていた感情が一気に爆発し、声を上げて泣いてしまった。
「セーラ嬢、それにマレディア侯爵殿、大丈夫ですか?あなた様たちにとって、辛すぎる現実でしょう。一度退場されても大丈夫ですよ」
裁判長が優しく話しかけてくれる。
でも…
「裁判長、それに関係者の皆様。取り乱してしまい、申し訳ございません。私どもは大丈夫です。どうか裁判を、続けて下さい…」
「セーラの言う通り、私共は大丈夫です。どうか続けて下さい」
「分かりました、それでは裁判の続きを行いましょう」
涙を拭いて、再び前を向いた。悔しくて悲しくてたまらない。でも、泣いていても仕方がないのだ。私にできる事は、父を殺した彼らの行く末を見守る事。もちろん、厳罰に処して欲しい。
その後もどんどん裁判が進んでいく。そして
「以上の罪で、私共はクレイジー公爵及びレイリス嬢の極刑を希望します。傍聴席の方々は、どう思いますか?」
ワイアーム殿下が、傍聴席の貴族たちに問いかけた。すると、ほぼ全員が、赤い札を出したのだ。あれは一体何かしら?
“貴族裁判では、傍聴席の貴族たちにも意見を聞く事が一般的です。原告、今回告発した人が殿下なので、殿下の下した判決に賛同するなら赤い札、反対なら青い札を出すのです。今回はほとんどの貴族が赤い札を出しているので、皆様賛成の様ですね。彼らの判断を参考に、裁判長が判決を下すのです。とはいえ、ほとんどの貴族が賛成しているので、殿下の希望通りになるでしょうけれど”
マーラが色々と教えてくれた。そしてマーラが言った通り
「クレイジー公爵及びレイリス嬢を極刑に処す。さらにクレイジー公爵家は、今後本来継ぐ予定だったクレイジー家の次男、クリズム殿が引き継ぐことを認めよう」
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