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第9話:この気持ちは封印しないと【前編】~ルーカス視点~
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俺は国王と王妃の子供としてこの世に生を受けた。厳格だが俺の事を可愛がってくれる父上、いつも笑顔で優しい母上に囲まれ、本当に幸せだった。でも…そんな俺の幸せを打ち砕く事件が。
俺が7歳の時、母上が専属メイドに毒殺されたのだ。すぐにメイドは捕まり、処刑された。最愛の母上を失った父上は、憔悴しきっていた。そんな父上につけ込んだのが、現王妃だ。カーラル公爵をはじめ、たくさんの貴族が反対する中、父上を丸め込み、王妃に収まったのだ。
それからと言うもの、王妃はやりたい放題。王妃に即位してすぐに授かった第二王子を国王にするべく、俺を何度も殺害しようとした。
ただ、決定的な証拠がないため、王妃を裁くことが出来なかった。そんな中、支えてくれたのが、カーラル公爵家の人々だ。特に夫人は、母上とは親友だった様で、俺の事を自分の子の様に目に掛けてくれた。
「ルーカス殿下、あなた様は私の大切な親友、メリッサの忘れ形見です。メリッサの為にも、必ずあなた様を守ります。とにかくあなた様には後ろ盾が必要。我が娘、アリシアと婚約を結んでいただけますか?」
そう提案してくれたのは、俺が8歳の時だった。確かアリシア嬢はまだ2歳。一度もあった事はない。それでも俺は、自分を守る為この婚約を受け入れた。
それからと言うもの、俺を全力で支えてくれるカーラル公爵家の面々。俺が王妃の命令で、16歳で魔物討伐部隊に入れられた時も、ヴィーノやバラン、さらに彼らの従兄弟のグラディオンまでも、討伐部隊への参加を表明してくれた。
もちろん王妃は猛烈に反対していたが、この国で一番権力を持ったカーラル公爵家に押し切られたらしい。
俺の16歳の誕生日の日、カーラル公爵家の面々が誕生日パーティーを開いてくれた。彼らといる時間が、俺にとって唯一安らげる時間だった。
「ルーカス殿下、どうかご無事で。この討伐を成功させればきっと、形勢は逆転します。それまでに私どもは、王妃の悪事の証拠を集めておきます」
そう言って俺の肩を叩いたのは、カーラル公爵だ。
「ルーカス殿下、どうかこれをお持ちください。これは私が討伐に行くときに、メリッサが贈ってくれたお守りです。きっとあなた様を守ってくれるでしょう」
夫人は泣きながら俺を抱きしめ、剣の形に模られたエメラルドのネックレスを渡してくれた。このネックレスは、夫人の瞳の色をイメージしたのだろう。
「ありがとうございます。大切にします」
母上と夫人の想いが詰まったネックレスか。これは俺の宝物にしよう。
「それからこれ、アリシアから。ごめんなさいね、あの子、体が弱くてまだ領地で生活しているの。今日も本当は会いに来るはずだったのに…」
そう言って手紙とペンケースを渡してくれた。アリシア嬢、結局婚約してから、一度も会う事が出来なかった。きっと彼女も、夫人と同じように素敵な女性なのだろう。
そして俺は、討伐部隊に参加した。魔物討伐は想像以上に過酷で、目の前で無残にも仲間が死んでいく…
あまりにも壮絶な現場に、中には精神を病んでしまう隊員もいるほどだった。それでも必死に戦い続け、気が付くと5年が過ぎていた。この5年の間に何度も副隊長が変わった。時には俺と考え方が合わない副隊長と意見がぶつかる事もあったが、半年前にやって来たカールとはすぐに意気投合し、なんとか生き残っている。
そんな過酷で多忙な討伐だが、毎年必ず俺の為に誕生日プレゼントと手紙をくれるアリシア嬢の為に、俺もプレゼントを贈っている。でも俺は、俺の為に動いてくれるカーラル公爵家の人々に少しでも喜んで貰いたい、恩返しをしたいという思いから贈っているものだ。
そう、俺は一度も会った事のないアリシア嬢に、恋愛感情もなければ愛情もない。それでも、俺を大切にしてくれているカーラル公爵家の人々の為に、彼女を幸せにする義務があると思っている。
だから早くこの討伐を終わらせ、彼女を迎えに行かなければ。そう思っていた。
そんな中、アリーが現れた。美しいストロベリーブロンドの髪に、エメラルドグリーンの瞳。とても綺麗な女性だった。令嬢がこんなところに来るなんて…そう思ったが、彼女は素晴らしかった。
来て早々、次々とケガ人を治していく。でも無理をしてしまったのだろう。全てのケガ人の治療を完了したと同時に、意識を飛ばしたのだ。
俺は意識を失った彼女をテントに運び、そのまま寝かせた。
翌日、彼女を見に行ったが、まだ目覚めない。よく見ると、まだあどけない顔をしていた。きっと若いのだろう。こんなに若い令嬢が、魔物討伐部隊に参加するなんて…もしかしたら、両親に迫害されているのか?それとも、金に困っているのか?
それにしても、彼女の治癒力はかなり優れていた。きっと、相当な訓練を積んだのだろう。
「ルーカス、ここにいたのか。アリーはまだ目覚めないのか?」
やって来たのは、カールだ。
「ああ、まだだ」
「そうか…それにしても彼女、すごい治癒力だったな。相当な腕前だぞ。よくこんな子が、よくうちの部隊に来てくれたものだ。そうそう、この子を連れて来た男、さっき帰ったよ。どうやらこの子、16歳になったばかりだそうだ」
「なんだって!そんなに若いのか…16歳であの技術。大したものだな」
「そういえば、討伐部隊に参加させるため、貧乏な貴族の子供を買い集め、訓練を積ませるという組織があると聞いたことがある。その組織出身なのかもしれないな」
「何だって?そんな組織があるのか?」
「まあ、あくまでも噂だけれどな…」
なるほど、それなら彼女がここに来た理由も、かなりの訓練を積んでいる理由も納得がいく。そうか、世の中にはまだまだ俺が知らない世界がたくさんあるのだな…
俺が7歳の時、母上が専属メイドに毒殺されたのだ。すぐにメイドは捕まり、処刑された。最愛の母上を失った父上は、憔悴しきっていた。そんな父上につけ込んだのが、現王妃だ。カーラル公爵をはじめ、たくさんの貴族が反対する中、父上を丸め込み、王妃に収まったのだ。
それからと言うもの、王妃はやりたい放題。王妃に即位してすぐに授かった第二王子を国王にするべく、俺を何度も殺害しようとした。
ただ、決定的な証拠がないため、王妃を裁くことが出来なかった。そんな中、支えてくれたのが、カーラル公爵家の人々だ。特に夫人は、母上とは親友だった様で、俺の事を自分の子の様に目に掛けてくれた。
「ルーカス殿下、あなた様は私の大切な親友、メリッサの忘れ形見です。メリッサの為にも、必ずあなた様を守ります。とにかくあなた様には後ろ盾が必要。我が娘、アリシアと婚約を結んでいただけますか?」
そう提案してくれたのは、俺が8歳の時だった。確かアリシア嬢はまだ2歳。一度もあった事はない。それでも俺は、自分を守る為この婚約を受け入れた。
それからと言うもの、俺を全力で支えてくれるカーラル公爵家の面々。俺が王妃の命令で、16歳で魔物討伐部隊に入れられた時も、ヴィーノやバラン、さらに彼らの従兄弟のグラディオンまでも、討伐部隊への参加を表明してくれた。
もちろん王妃は猛烈に反対していたが、この国で一番権力を持ったカーラル公爵家に押し切られたらしい。
俺の16歳の誕生日の日、カーラル公爵家の面々が誕生日パーティーを開いてくれた。彼らといる時間が、俺にとって唯一安らげる時間だった。
「ルーカス殿下、どうかご無事で。この討伐を成功させればきっと、形勢は逆転します。それまでに私どもは、王妃の悪事の証拠を集めておきます」
そう言って俺の肩を叩いたのは、カーラル公爵だ。
「ルーカス殿下、どうかこれをお持ちください。これは私が討伐に行くときに、メリッサが贈ってくれたお守りです。きっとあなた様を守ってくれるでしょう」
夫人は泣きながら俺を抱きしめ、剣の形に模られたエメラルドのネックレスを渡してくれた。このネックレスは、夫人の瞳の色をイメージしたのだろう。
「ありがとうございます。大切にします」
母上と夫人の想いが詰まったネックレスか。これは俺の宝物にしよう。
「それからこれ、アリシアから。ごめんなさいね、あの子、体が弱くてまだ領地で生活しているの。今日も本当は会いに来るはずだったのに…」
そう言って手紙とペンケースを渡してくれた。アリシア嬢、結局婚約してから、一度も会う事が出来なかった。きっと彼女も、夫人と同じように素敵な女性なのだろう。
そして俺は、討伐部隊に参加した。魔物討伐は想像以上に過酷で、目の前で無残にも仲間が死んでいく…
あまりにも壮絶な現場に、中には精神を病んでしまう隊員もいるほどだった。それでも必死に戦い続け、気が付くと5年が過ぎていた。この5年の間に何度も副隊長が変わった。時には俺と考え方が合わない副隊長と意見がぶつかる事もあったが、半年前にやって来たカールとはすぐに意気投合し、なんとか生き残っている。
そんな過酷で多忙な討伐だが、毎年必ず俺の為に誕生日プレゼントと手紙をくれるアリシア嬢の為に、俺もプレゼントを贈っている。でも俺は、俺の為に動いてくれるカーラル公爵家の人々に少しでも喜んで貰いたい、恩返しをしたいという思いから贈っているものだ。
そう、俺は一度も会った事のないアリシア嬢に、恋愛感情もなければ愛情もない。それでも、俺を大切にしてくれているカーラル公爵家の人々の為に、彼女を幸せにする義務があると思っている。
だから早くこの討伐を終わらせ、彼女を迎えに行かなければ。そう思っていた。
そんな中、アリーが現れた。美しいストロベリーブロンドの髪に、エメラルドグリーンの瞳。とても綺麗な女性だった。令嬢がこんなところに来るなんて…そう思ったが、彼女は素晴らしかった。
来て早々、次々とケガ人を治していく。でも無理をしてしまったのだろう。全てのケガ人の治療を完了したと同時に、意識を飛ばしたのだ。
俺は意識を失った彼女をテントに運び、そのまま寝かせた。
翌日、彼女を見に行ったが、まだ目覚めない。よく見ると、まだあどけない顔をしていた。きっと若いのだろう。こんなに若い令嬢が、魔物討伐部隊に参加するなんて…もしかしたら、両親に迫害されているのか?それとも、金に困っているのか?
それにしても、彼女の治癒力はかなり優れていた。きっと、相当な訓練を積んだのだろう。
「ルーカス、ここにいたのか。アリーはまだ目覚めないのか?」
やって来たのは、カールだ。
「ああ、まだだ」
「そうか…それにしても彼女、すごい治癒力だったな。相当な腕前だぞ。よくこんな子が、よくうちの部隊に来てくれたものだ。そうそう、この子を連れて来た男、さっき帰ったよ。どうやらこの子、16歳になったばかりだそうだ」
「なんだって!そんなに若いのか…16歳であの技術。大したものだな」
「そういえば、討伐部隊に参加させるため、貧乏な貴族の子供を買い集め、訓練を積ませるという組織があると聞いたことがある。その組織出身なのかもしれないな」
「何だって?そんな組織があるのか?」
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