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第11話:ルーカス様に避けられている様です
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ルーカス様とお話ししてから、1ヶ月が過ぎた。なぜかあの日以降、ルーカス様に避けられている。話しかけてもスッとどこかに行ってしまうのだ。
もしかして私、何か変な事を言ってしまったかしら?つい落ち込んでしまう。
「アリー、そんなに悲しそうな顔をしてどうしたんだい?」
話しかけてきてくれたのは、副隊長だ。
「えっと…何でもありませんわ」
そう伝えたものの…
「もしかして、ルーカスの事で悩んでいるのかい?あいつ、ずっと男ばかりの討伐部隊にいたから、アリーとどう接していいのか分からないんだよ。ルーカスは色々あって、ものすごく苦労しているんだ。アリー、君が支えてくれると、俺も嬉しいんだが…」
ええ、知っていますとも。そう言いたいが、もちろん言える訳がない。
「励ましてくださり、ありがとうございます。でも…隊長は私を避けている様で…どう接していいのか、よくわからなくなってしまって…」
「あぁ、それは照れ隠しだよ。アリー、君はルーカスが好きなんだよね?ルーカスも君に好意を抱いている。だから、もっと積極的にルーカスに話しかけるといい。俺は君たち2人の幸せを願っているから」
そう言ってほほ笑んでくれた副隊長。私たちの2人の幸せか…
「ありがとうございます。私、頑張りますわ」
副隊長が言った事が本当かどうかは分からない。私の気持ちを知っている様だったから、もしかしたら私を慰めるために、ルーカス様が私に好意を抱いていると言ってくれたのかもしれない。それでも私は、やっぱりルーカス様の傍にいたいし、私の事も知って欲しい。
よし、これからはもっともっと彼の傍にいるようにしないと!
そうと決まれば、早速行動開始だ。
夕ご飯を皆に配り終わった後、スッとルーカス様に近づく。
「あの、隊長。お隣よろしいですか?」
「ああ…」
よし!隣をキープできた。
「隊長、今日の牛タンのシチュー、お味はどうですか?」
「ああ…とても美味しいよ」
「それは良かったです。もっとたくさん食べて下さいね。明日は森の奥まで進むのですよね。その為にも、たっぷり栄養を取っておかないと」
早速ルーカス様のお皿に、追加のシチューを入れる。私の作った愛情たっぷりのシチュー、たくさん食べてね。
ふとルーカス様を見ると、口にシチューが付いていた。なんだか子供みたいね。
「隊長、口にシチューが付いていますわ。ちょっとじっとしていてくださいね」
ハンカチでそっとルーカス様の口を拭いた。なんだか新婚みたいだわ。結婚したら、こんな風に過ごすのかしら?つい妄想してしまう。
「あ…ありがとう…そうだ、俺はちょっとカールと話をしないといけないのだった。それじゃあ」
そう言ってさっさと席を立ってしまった。また逃げられてしまったわ…やっぱり私、ルーカス様に嫌われているのかしら?
つい落ち込んでしまう。結局その日は、これ以上ルーカス様と話しをする事が出来なかった。
翌日、いつもの様に朝食を作る。今日は森の奥まで行くとの事で、昼食用のお弁当も作った。食事を済ませた後、ルーカス様が皆を集めたのだ。
「皆、聞いてくれ。皆の頑張りのお陰で、随分と討伐を進める事が出来た。それでだな、早ければ1ヶ月後には各部隊と合流し、一気にケリを付けようという話で纏まった。これも皆の頑張りのお陰だ。あと少し、気合を入れて行こう」
この5年で随分と討伐を進めてきたのだ。そろそろお兄様たちの部隊と合流してもいい頃だとは思っていたが、まさか1ヶ月後だなんて。5年ぶりにお兄様たちに会えるのね。楽しみだわ。
そうだ、くれぐれも私の事は内緒にしてほしい旨を伝えておかないと。早速今日にでも、通信機で連絡をしないと。
そんな事を考えていると
「アリー、お前のお陰だな。俺たちが一気に進めたのも、お前の旨い料理があったからだ。なぜかお前の料理を食べると、いつも以上の力が発揮されるんだよ」
「確かにな。それに怪我をしても、お前が必ず治してくれると思うと、いつも以上に大胆に戦える。お前はこの隊の勝利の女神だ」
そう言って笑っているのは、ダイとグレイだ。本当にこの人たちは、口が上手いんだから。
「ありがとう。でも、私の力だけではないわ。それに私は戦闘能力が低いのよ。やっぱりあなた達の力が大きいと思うの」
「アリーは謙虚だな。それじゃあ、俺たちはもうそろそろ行くわ。今日は森の奥まで行く予定だから、帰りは夕方になる。きっとクタクタで帰って来るから、旨い飯を頼んだぞ」
「ええ、分かっているわよ。ご馳走を作って待っているから、目いっぱい戦って来てね」
せっかくなので、皆が馬に乗るのを見送る。
「アリー」
私に話しかけてきたのは、なんとルーカス様だ。ルーカス様から話しかけて来てくださるなんて。
「隊長、どうされましたか?」
嬉しくてたまらないが、極力顔に出さない様、冷静を装う。
「今日は1日留守にする予定だ。念のため、バリア魔法を掛けておく。いいか、テント周辺から、絶対に出るなよ。分かったな」
私の為に、わざわざバリア魔法を掛けて下さるなんて。やっぱりルーカス様はお優しいのね。
「ありがとうございます、分かりましたわ。隊長も、十分気を付けて下さいね」
「ああ…それじゃあ、行ってくる」
すぐに目をそらして、馬にまたがってしまったルーカス様。それでも私の事を気遣い、バリア魔法を掛けてくれたのは、やっぱり嬉しい。
討伐に向かうルーカス様の後ろ姿を見つめながら、つい頬を緩めたのであった。
もしかして私、何か変な事を言ってしまったかしら?つい落ち込んでしまう。
「アリー、そんなに悲しそうな顔をしてどうしたんだい?」
話しかけてきてくれたのは、副隊長だ。
「えっと…何でもありませんわ」
そう伝えたものの…
「もしかして、ルーカスの事で悩んでいるのかい?あいつ、ずっと男ばかりの討伐部隊にいたから、アリーとどう接していいのか分からないんだよ。ルーカスは色々あって、ものすごく苦労しているんだ。アリー、君が支えてくれると、俺も嬉しいんだが…」
ええ、知っていますとも。そう言いたいが、もちろん言える訳がない。
「励ましてくださり、ありがとうございます。でも…隊長は私を避けている様で…どう接していいのか、よくわからなくなってしまって…」
「あぁ、それは照れ隠しだよ。アリー、君はルーカスが好きなんだよね?ルーカスも君に好意を抱いている。だから、もっと積極的にルーカスに話しかけるといい。俺は君たち2人の幸せを願っているから」
そう言ってほほ笑んでくれた副隊長。私たちの2人の幸せか…
「ありがとうございます。私、頑張りますわ」
副隊長が言った事が本当かどうかは分からない。私の気持ちを知っている様だったから、もしかしたら私を慰めるために、ルーカス様が私に好意を抱いていると言ってくれたのかもしれない。それでも私は、やっぱりルーカス様の傍にいたいし、私の事も知って欲しい。
よし、これからはもっともっと彼の傍にいるようにしないと!
そうと決まれば、早速行動開始だ。
夕ご飯を皆に配り終わった後、スッとルーカス様に近づく。
「あの、隊長。お隣よろしいですか?」
「ああ…」
よし!隣をキープできた。
「隊長、今日の牛タンのシチュー、お味はどうですか?」
「ああ…とても美味しいよ」
「それは良かったです。もっとたくさん食べて下さいね。明日は森の奥まで進むのですよね。その為にも、たっぷり栄養を取っておかないと」
早速ルーカス様のお皿に、追加のシチューを入れる。私の作った愛情たっぷりのシチュー、たくさん食べてね。
ふとルーカス様を見ると、口にシチューが付いていた。なんだか子供みたいね。
「隊長、口にシチューが付いていますわ。ちょっとじっとしていてくださいね」
ハンカチでそっとルーカス様の口を拭いた。なんだか新婚みたいだわ。結婚したら、こんな風に過ごすのかしら?つい妄想してしまう。
「あ…ありがとう…そうだ、俺はちょっとカールと話をしないといけないのだった。それじゃあ」
そう言ってさっさと席を立ってしまった。また逃げられてしまったわ…やっぱり私、ルーカス様に嫌われているのかしら?
つい落ち込んでしまう。結局その日は、これ以上ルーカス様と話しをする事が出来なかった。
翌日、いつもの様に朝食を作る。今日は森の奥まで行くとの事で、昼食用のお弁当も作った。食事を済ませた後、ルーカス様が皆を集めたのだ。
「皆、聞いてくれ。皆の頑張りのお陰で、随分と討伐を進める事が出来た。それでだな、早ければ1ヶ月後には各部隊と合流し、一気にケリを付けようという話で纏まった。これも皆の頑張りのお陰だ。あと少し、気合を入れて行こう」
この5年で随分と討伐を進めてきたのだ。そろそろお兄様たちの部隊と合流してもいい頃だとは思っていたが、まさか1ヶ月後だなんて。5年ぶりにお兄様たちに会えるのね。楽しみだわ。
そうだ、くれぐれも私の事は内緒にしてほしい旨を伝えておかないと。早速今日にでも、通信機で連絡をしないと。
そんな事を考えていると
「アリー、お前のお陰だな。俺たちが一気に進めたのも、お前の旨い料理があったからだ。なぜかお前の料理を食べると、いつも以上の力が発揮されるんだよ」
「確かにな。それに怪我をしても、お前が必ず治してくれると思うと、いつも以上に大胆に戦える。お前はこの隊の勝利の女神だ」
そう言って笑っているのは、ダイとグレイだ。本当にこの人たちは、口が上手いんだから。
「ありがとう。でも、私の力だけではないわ。それに私は戦闘能力が低いのよ。やっぱりあなた達の力が大きいと思うの」
「アリーは謙虚だな。それじゃあ、俺たちはもうそろそろ行くわ。今日は森の奥まで行く予定だから、帰りは夕方になる。きっとクタクタで帰って来るから、旨い飯を頼んだぞ」
「ええ、分かっているわよ。ご馳走を作って待っているから、目いっぱい戦って来てね」
せっかくなので、皆が馬に乗るのを見送る。
「アリー」
私に話しかけてきたのは、なんとルーカス様だ。ルーカス様から話しかけて来てくださるなんて。
「隊長、どうされましたか?」
嬉しくてたまらないが、極力顔に出さない様、冷静を装う。
「今日は1日留守にする予定だ。念のため、バリア魔法を掛けておく。いいか、テント周辺から、絶対に出るなよ。分かったな」
私の為に、わざわざバリア魔法を掛けて下さるなんて。やっぱりルーカス様はお優しいのね。
「ありがとうございます、分かりましたわ。隊長も、十分気を付けて下さいね」
「ああ…それじゃあ、行ってくる」
すぐに目をそらして、馬にまたがってしまったルーカス様。それでも私の事を気遣い、バリア魔法を掛けてくれたのは、やっぱり嬉しい。
討伐に向かうルーカス様の後ろ姿を見つめながら、つい頬を緩めたのであった。
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