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第17話:今なんとおっしゃいました?
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「そんな…悪女だなんて…私はローイン様を愛して…」
「愛していたのは、俺の持つ次期侯爵という地位だけだろう。そういえば君は、俺の瞳を気持ち悪いと言って笑っていたものね。俺も君みたいな性悪で男好きでふしだらな女、大嫌いだったんだ。やっと婚約破棄出来たと思うと、せいせいするよ」
何と!マリンはローイン様の瞳をバカにしていただなんて。確かにローイン様はこの国では非常に珍しい左右違う瞳の色をしている。でも、それぞれとても美しい瞳の色をしていて、素敵なのに…
「まあ、俺の瞳をバカにしていたのは、君だけではないけれどね。俺はずっとこの瞳が大嫌いだった。左右瞳の色が違うと言うだけで、陰口をたたかれて…そんな中、俺の瞳を綺麗で素敵だと言ってくれた子がいたな…その子のお陰で俺は、自分の瞳が好きになった。俺が今、こうやって堂々とこの場に立っていられるのは、その子のお陰だ」
なぜか真っすぐと私を見つめるローイン様。
「マーガレット嬢、俺はあの時、君に言われた言葉を支えに今まで生きて来た。君が俺の瞳を素敵だと言ってくれた時、初めてローインという人間が誰かに認められた様な気がしたんだ。あの日から俺はずっと、マーガレット嬢が好きだ。ただ、君はジェファーソン殿と早々に婚約をしてしまったから、ずっとこの気持ちは封印していた。でもお互い婚約破棄をした今、もう誰に遠慮する事もない。マーガレット嬢、どうか俺と共に生きて欲しい」
ローイン様が跪き、スッと手を差し伸べている。
これは一体どういうことなの?ローイン様は私をからかっているの?確かに私は今さっきジェファーソン様と婚約破棄をしたけれど、だからと言って急に別の男性とだなんて、さすがに考えられない。
「ローイン、いくらお互い婚約破棄をしたからと言って、急に気持ちを伝えられても、マーガレット嬢も気持ちが付いていかないでしょう。マーガレット嬢、ローインが本当にごめんなさい。でもね、この子、ずっとあなたが好きだった様なの。どうかその気持ちは、分かってあげて頂戴」
ローイン様のお母様が、私ににっこり微笑んでいる。これはどう答えたらいいのだろう。そう思っていると
「ローイン様、どういう事ですか?あなた様は私という婚約者がいながら、ずっとマーガレットを愛していたのですか?これは立派な不貞行為ですわ」
なぜか急に息を吹き返したように、ローイン様に文句を言っているのは、マリンだ。
「何が不貞行為だ。俺は今の今まで、マーガレット嬢への気持ちをずっと封印してきたんだ。婚約者でもある君も大切にしてきたつもりだ。それを裏切ったのは、君自身だろう?大体君との婚約は、カスタヌーン伯爵家たっての希望だったはずだ。それなのに君は!」
「でも、マーガレットを思っていたのなら、立派な不貞ですわ」
「いい加減にしないか、マリン!何度も何度もお願いしてやっとローイン殿との婚約が実現したと言うのに、お前はなんて事をしてくれたんだ。確かにローイン殿の言う通り、既にマリンとローイン殿は婚約破棄している。フリーになったローイン殿と、同じくフリーになったマーガレット嬢が万が一結ばれたとしても、何ら問題ない話だ。ローイン殿、マーガレット嬢、本当に娘が申し訳ない事をいたしました。心よりお詫び申し上げます」
深々とマリンの両親が頭を下げた。マリンの両親も、これから膨大な慰謝料の支払いが待っている。万が一払いきれない場合は、爵位ははく奪されるだろう。そう考えると、マリンのご両親も気の毒ね。でも、マリンを育てた責任があるのだから、仕方がないか…
「それでは私たちはこれで失礼いたします。これ以上マリンの恥をさらす訳にはいきませんので」
そう言うと、マリンを連れて行こうとする伯爵。
「どうして私がこんな目に合わないといけないのよ。私だって、ローイン様なんて最初から好きじゃなかったわ。大体、左右の眼の色が違うだなんて、妖怪みたいじゃない!そんな妖怪、マーガレットも相手にしないわよ!私をこんな目に合わせた事、絶対後悔させてやるのだから」
泣き叫びながら退場していくマリン。ローイン様が妖怪ですって?なんて酷い事を言うの?
「待ってマリン。あなた、ローイン様の瞳の色のどこが妖怪なのよ!真っ青な雲一つない空をイメージさせる美しいスカイブルーの左目、どこまでも広がる壮大な海をイメージさせる、エメラルドグリーンの右目。そんな素敵な色を持っているローイン様の瞳は、この国の誰よりも美しい瞳よ!」
気が付くとマリンに向かってそう叫んでいた。あら?このセリフ、どこかで言ったような…
「愛していたのは、俺の持つ次期侯爵という地位だけだろう。そういえば君は、俺の瞳を気持ち悪いと言って笑っていたものね。俺も君みたいな性悪で男好きでふしだらな女、大嫌いだったんだ。やっと婚約破棄出来たと思うと、せいせいするよ」
何と!マリンはローイン様の瞳をバカにしていただなんて。確かにローイン様はこの国では非常に珍しい左右違う瞳の色をしている。でも、それぞれとても美しい瞳の色をしていて、素敵なのに…
「まあ、俺の瞳をバカにしていたのは、君だけではないけれどね。俺はずっとこの瞳が大嫌いだった。左右瞳の色が違うと言うだけで、陰口をたたかれて…そんな中、俺の瞳を綺麗で素敵だと言ってくれた子がいたな…その子のお陰で俺は、自分の瞳が好きになった。俺が今、こうやって堂々とこの場に立っていられるのは、その子のお陰だ」
なぜか真っすぐと私を見つめるローイン様。
「マーガレット嬢、俺はあの時、君に言われた言葉を支えに今まで生きて来た。君が俺の瞳を素敵だと言ってくれた時、初めてローインという人間が誰かに認められた様な気がしたんだ。あの日から俺はずっと、マーガレット嬢が好きだ。ただ、君はジェファーソン殿と早々に婚約をしてしまったから、ずっとこの気持ちは封印していた。でもお互い婚約破棄をした今、もう誰に遠慮する事もない。マーガレット嬢、どうか俺と共に生きて欲しい」
ローイン様が跪き、スッと手を差し伸べている。
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「ローイン、いくらお互い婚約破棄をしたからと言って、急に気持ちを伝えられても、マーガレット嬢も気持ちが付いていかないでしょう。マーガレット嬢、ローインが本当にごめんなさい。でもね、この子、ずっとあなたが好きだった様なの。どうかその気持ちは、分かってあげて頂戴」
ローイン様のお母様が、私ににっこり微笑んでいる。これはどう答えたらいいのだろう。そう思っていると
「ローイン様、どういう事ですか?あなた様は私という婚約者がいながら、ずっとマーガレットを愛していたのですか?これは立派な不貞行為ですわ」
なぜか急に息を吹き返したように、ローイン様に文句を言っているのは、マリンだ。
「何が不貞行為だ。俺は今の今まで、マーガレット嬢への気持ちをずっと封印してきたんだ。婚約者でもある君も大切にしてきたつもりだ。それを裏切ったのは、君自身だろう?大体君との婚約は、カスタヌーン伯爵家たっての希望だったはずだ。それなのに君は!」
「でも、マーガレットを思っていたのなら、立派な不貞ですわ」
「いい加減にしないか、マリン!何度も何度もお願いしてやっとローイン殿との婚約が実現したと言うのに、お前はなんて事をしてくれたんだ。確かにローイン殿の言う通り、既にマリンとローイン殿は婚約破棄している。フリーになったローイン殿と、同じくフリーになったマーガレット嬢が万が一結ばれたとしても、何ら問題ない話だ。ローイン殿、マーガレット嬢、本当に娘が申し訳ない事をいたしました。心よりお詫び申し上げます」
深々とマリンの両親が頭を下げた。マリンの両親も、これから膨大な慰謝料の支払いが待っている。万が一払いきれない場合は、爵位ははく奪されるだろう。そう考えると、マリンのご両親も気の毒ね。でも、マリンを育てた責任があるのだから、仕方がないか…
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