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第41話:不安でたまらない~ローイン視点~
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「ローイン、今日のマーガレットちゃんのドレス、とても素敵だったわね。2色使いで。貴族内でも話題になっていたわ。それに2人とも仲睦まじくて。既にアディナス伯爵との話もつているし。学院を卒院したらすぐに婚約を結べる手配は整っているわ」
「ローインとマーガレット嬢の新しい住居として、侯爵家の隣に大きな屋敷の建設も進んでいる。結婚式の準備も進めないといけないな」
父上と母上が嬉しそうに話しかけてきた。今日はマーガレット嬢に俺の瞳の色でもあるエメラルドグリーンとブルーの2色使いのドレスを贈った。俺自らデザインしたドレスだ。
マーガレット嬢も気に入ってくれた様だ。少しずつだが、俺に心を開き始めてくれていると感じている。ただ…
明後日にはジェファーソン殿が帰ってくるのだ。あれほどまで酷い仕打ちを受けたマーガレット嬢。きっとジェファーソン殿が帰って来たとしても、彼には近づかないだろう。でも…
俺は7年前、まんまとジェファーソン殿にマーガレット嬢を奪われた記憶がある。それにジェファーソン殿は、マーガレット嬢にかなり執着している。きっとマーガレット嬢に縋りつくだろう。
少なくともあの事件までは、マーガレット嬢はジェファーソン殿を大切に思っていた。7年という月日を共に生きて来た2人だ。もしかしたら俺には見えない絆があるのかもしれない。
頭では分かっている。アディナス伯爵と父上の話し合いで、マーガレット嬢は俺の元に嫁ぐことが決まっているという事を。でも、なぜだか無性に不安でたまらないのだ。
「俺はいつからこんなに弱い人間になったのだろう…」
ポツリと呟いてしまう。この3ヶ月、本当に幸せだった。マーガレット嬢と過ごすうちに、どんどん彼女に惹かれていった。俺にとってもう彼女は、かけがえのない唯一無二な存在なのだ。
そんな彼女がもし、ジェファーソン殿の元に戻ってしまったら…
考えるだけで、胸が張り裂けそうなのだ。
悩んでいても仕方がないのは分かっている、俺に出来る事を精一杯やるしかない。
そんな思いで、当日の朝を迎えた。不安からほとんど眠る事が出来なかった。早くマーガレット嬢に会いたい。そんな一心で、伯爵家を訪れた。
マーガレット嬢の家族も、今日という日を不安に思っていた様で、何度も俺に
“マーガレットの事をよろしくお願いします”
と、頭を下げて来たのだ。きっとマーガレット嬢も不安だろう。そう思っていたのだが…
当の彼女は、ジェファーソン殿たちが戻ってくることをすっかり忘れていた様だ。そんな彼女の姿を見たら、少しだけ心が軽くなった。それでもジェファーソン殿の顔を見たらきっと、マーガレット嬢の心も乱れるだろう。
出来るだけ俺が傍にいて、あの男が近づかない様にしないと。でも、残念ながら、俺とマーガレット嬢はクラスが別なのだ。その上、マーガレット嬢とジェファーソン殿は同じクラス。本当に頭が痛くなる。
不安の中、学院に登院した。彼女をクラスまで送ると、既に不貞を働いた令息たちと元婚約者の激しいやり取りが行われている。やはり皆、元婚約者とよりを戻したくて必死なのだろう…
彼らのやり取りを見たマーガレット嬢は、完全に引いてしまい、教室に入る事が出来ない様だ。他の令嬢や令息たちも、顔を引きつらせて固まっている。
このままマーガレット嬢を、この場所に置いておきたくない。そう思っていたのだが、マーガレット嬢とその友人たちに促され、教室に戻る事になってしまった。
マーガレット嬢、大丈夫かな?彼女の事が心配で授業に身が入らない。休み時間、急いで彼女の元に向かうと、案の定ジェファーソン殿に絡まれていた。ただ、マーガレット嬢もはっきりと自分の意見を伝えているみたいだが、上手く伝わっていない様だ。
とにかく俺があの男からマーガレット嬢を守らないと!お昼休み、急いでマーガレット嬢の元に向かったのだが、マーガレット嬢どころか、令息たちの姿もない。もしかして…
嫌な予感しかしない。必死に学院中を探したが、彼女たちは見つからなかった。一体どこで何をしているのだろう。もしかして、無理やり連れ去られたとか?
俺の中でどんどん不安が大きくなっていく。そして迎えた放課後、急いで彼女の教室に向かうと、ちょうどマーガレット嬢がジェファーソン殿に言い寄られているところだった。急いで間に入り、マーガレット嬢を連れ出すと馬車に乗せた。
彼女の話では、お昼は校舎裏で令嬢たちと打ち合わせをしていた様だ。彼女たちなりに、元婚約者と距離を置くため動いているらしい。
それにしてもジェファーソン殿はしつこいな。ただ…完全にやつれ切った彼らを見ると、同情心が湧いてしまう。きっと他の令嬢たちも少なからず感じているだろう。
もしかしたらマーガレット嬢も…
彼女は優しいから、なおのこと心配だ。
それにこのまま毎日ジェファーソン殿に言い寄られ続けたら、流されやすいマーガレット嬢は…
「ローインとマーガレット嬢の新しい住居として、侯爵家の隣に大きな屋敷の建設も進んでいる。結婚式の準備も進めないといけないな」
父上と母上が嬉しそうに話しかけてきた。今日はマーガレット嬢に俺の瞳の色でもあるエメラルドグリーンとブルーの2色使いのドレスを贈った。俺自らデザインしたドレスだ。
マーガレット嬢も気に入ってくれた様だ。少しずつだが、俺に心を開き始めてくれていると感じている。ただ…
明後日にはジェファーソン殿が帰ってくるのだ。あれほどまで酷い仕打ちを受けたマーガレット嬢。きっとジェファーソン殿が帰って来たとしても、彼には近づかないだろう。でも…
俺は7年前、まんまとジェファーソン殿にマーガレット嬢を奪われた記憶がある。それにジェファーソン殿は、マーガレット嬢にかなり執着している。きっとマーガレット嬢に縋りつくだろう。
少なくともあの事件までは、マーガレット嬢はジェファーソン殿を大切に思っていた。7年という月日を共に生きて来た2人だ。もしかしたら俺には見えない絆があるのかもしれない。
頭では分かっている。アディナス伯爵と父上の話し合いで、マーガレット嬢は俺の元に嫁ぐことが決まっているという事を。でも、なぜだか無性に不安でたまらないのだ。
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ポツリと呟いてしまう。この3ヶ月、本当に幸せだった。マーガレット嬢と過ごすうちに、どんどん彼女に惹かれていった。俺にとってもう彼女は、かけがえのない唯一無二な存在なのだ。
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考えるだけで、胸が張り裂けそうなのだ。
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“マーガレットの事をよろしくお願いします”
と、頭を下げて来たのだ。きっとマーガレット嬢も不安だろう。そう思っていたのだが…
当の彼女は、ジェファーソン殿たちが戻ってくることをすっかり忘れていた様だ。そんな彼女の姿を見たら、少しだけ心が軽くなった。それでもジェファーソン殿の顔を見たらきっと、マーガレット嬢の心も乱れるだろう。
出来るだけ俺が傍にいて、あの男が近づかない様にしないと。でも、残念ながら、俺とマーガレット嬢はクラスが別なのだ。その上、マーガレット嬢とジェファーソン殿は同じクラス。本当に頭が痛くなる。
不安の中、学院に登院した。彼女をクラスまで送ると、既に不貞を働いた令息たちと元婚約者の激しいやり取りが行われている。やはり皆、元婚約者とよりを戻したくて必死なのだろう…
彼らのやり取りを見たマーガレット嬢は、完全に引いてしまい、教室に入る事が出来ない様だ。他の令嬢や令息たちも、顔を引きつらせて固まっている。
このままマーガレット嬢を、この場所に置いておきたくない。そう思っていたのだが、マーガレット嬢とその友人たちに促され、教室に戻る事になってしまった。
マーガレット嬢、大丈夫かな?彼女の事が心配で授業に身が入らない。休み時間、急いで彼女の元に向かうと、案の定ジェファーソン殿に絡まれていた。ただ、マーガレット嬢もはっきりと自分の意見を伝えているみたいだが、上手く伝わっていない様だ。
とにかく俺があの男からマーガレット嬢を守らないと!お昼休み、急いでマーガレット嬢の元に向かったのだが、マーガレット嬢どころか、令息たちの姿もない。もしかして…
嫌な予感しかしない。必死に学院中を探したが、彼女たちは見つからなかった。一体どこで何をしているのだろう。もしかして、無理やり連れ去られたとか?
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