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第47話:マーガレット嬢、どうして?~ローイン視点~
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「今すぐマーガレット嬢を探しに行きましょう。もしかしたら何らかのトラブルに見舞われたのかもしれません」
「私たちもそう考えているのです。もしかしたら、ジェファーソン殿がと思い、今使いを出しているところです。あの男がもしかしたらマーガレットを…」
「父上、しっかりしてください」
フラフラと伯爵が倒れそうになるのを、バロン殿が必死に支えている。
「大丈夫ですか?伯爵。確か伯爵家の馬車には、居場所を特定できる機械が付いておりましたよね。万が一馬車に乗っているマーガレット嬢が襲われた時の為にと、この前おっしゃっていた様な…」
父上がポツリと呟いた。
「そうでした。一度屋敷に戻って、馬車の位置を確認しましょう」
「それでしたら、俺も一緒に行きます」
急いで馬車に乗り込み、伯爵家を目指す。どうやら父上も一緒に来る様だ。伯爵家までは馬車で10分たらずなのに、物凄く長く感じる。早く着いてくれ!
やっと伯爵家に着いた。すると、なぜかジェファーソン殿の両親もいた。
「アディナス伯爵、本当にすまない。どうやらジェファーソンはマーガレット殿と一緒に国を出た様なんだ。部屋にこの書置きが残っていて…」
申し訳なさそうにジェファーソン殿の父上が、紙を渡してきた。そこには
“マーガレットと他国で暮らします。探さないで下さい”
と、書かれていたのだ。でも、おかしいぞ、彼には居場所が特定できる機械をこっそりと付けていたはずだ。もしかして、彼にバレていたのか?
「父上、ローイン殿、マーガレットの乗っていた馬車の居場所が特定できました。どうやら、東に向かっている様です」
マーガレット嬢が学院に通っていた時に乗っていた馬車の位置情報を見せてくれた。どうやらまだ移動している様で、東に向かっている。
「まだ動いている事を見ると、もしかして伯爵家の馬車を使って2人で逃げたのか?」
アディナス伯爵がポツリと呟いた。
そんな…もしかしたら俺の知らないところで、2人は会っていたのか?やはりマーガレット嬢は、今でもジェファーソン殿が好きだったというのか…俺との結婚が嫌で、2人で逃げ出したのか?
考えたくない、でも、考えずにはいられないのだ。
「とにかく2人を追おう。相手は馬車だ。早馬を飛ばせば、きっと追いつける。行くぞ、ローイン」
「父上、無駄ですよ…マーガレット嬢はやっぱり…」
「たとえそうだったとしても、このまま逃げるだなんて卑怯な真似をされてたまるか!もしもマーガレット嬢がジェファーソン殿を選ぶというのなら、我が家は身を引くだけだ。それに、本当に2人で逃げたのかも定かでないのだ。真実が分からないのでは仕方がない。行くぞ!」
確かにまだマーガレット嬢とジェファーソン殿が、2人で逃げたと決まった訳でない。正直怖いが、俺も真実が知りたい。
「分かりました、すぐに馬の手配を」
どんな結果であれ、このまま放っておく訳にはいかない。それが俺にとって、どんなに辛い現実であっても。
「旦那様、坊ちゃま、馬の手配を整えました。私たちは何かあった時の為に、馬車で現場に向かいます」
「ローイン殿、こちらも馬の準備が出来ました。すぐにマーガレットを追いかけましょう。父上たちは、伯爵家で待機していてください」
「待て、バロン、私も一緒に…」
「父上は万が一の時の為に、家にいて下さい。何かあれば、通信機で連絡を入れますので。それでは、行きましょう」
どうやらバロン殿も一緒に来てくれる様だ。さらに伯爵家からも、マーガレットの専属メイドを含めた使用人たちが馬車で向かう様だ。お互い通信機を持ち合い、密に連絡を取り合うという事で話は纏まった。
正直マーガレット嬢をこのまま追ってもいいのだろうか…そっとしておいた方がいいのでは?という思いもある。でも…
やはりこのまま、何もせずに諦める事なんて出来ない。もしマーガレット嬢が、ジェファーソン殿を選ぶというのなら、その時はやはり、諦めるしかないのか…
俺は不安で押しつぶされそうな気持を必死に抑え、馬を走らせたのだった。
※次回、マーガレット視点に戻ります。
よろしくお願いいたします。
「私たちもそう考えているのです。もしかしたら、ジェファーソン殿がと思い、今使いを出しているところです。あの男がもしかしたらマーガレットを…」
「父上、しっかりしてください」
フラフラと伯爵が倒れそうになるのを、バロン殿が必死に支えている。
「大丈夫ですか?伯爵。確か伯爵家の馬車には、居場所を特定できる機械が付いておりましたよね。万が一馬車に乗っているマーガレット嬢が襲われた時の為にと、この前おっしゃっていた様な…」
父上がポツリと呟いた。
「そうでした。一度屋敷に戻って、馬車の位置を確認しましょう」
「それでしたら、俺も一緒に行きます」
急いで馬車に乗り込み、伯爵家を目指す。どうやら父上も一緒に来る様だ。伯爵家までは馬車で10分たらずなのに、物凄く長く感じる。早く着いてくれ!
やっと伯爵家に着いた。すると、なぜかジェファーソン殿の両親もいた。
「アディナス伯爵、本当にすまない。どうやらジェファーソンはマーガレット殿と一緒に国を出た様なんだ。部屋にこの書置きが残っていて…」
申し訳なさそうにジェファーソン殿の父上が、紙を渡してきた。そこには
“マーガレットと他国で暮らします。探さないで下さい”
と、書かれていたのだ。でも、おかしいぞ、彼には居場所が特定できる機械をこっそりと付けていたはずだ。もしかして、彼にバレていたのか?
「父上、ローイン殿、マーガレットの乗っていた馬車の居場所が特定できました。どうやら、東に向かっている様です」
マーガレット嬢が学院に通っていた時に乗っていた馬車の位置情報を見せてくれた。どうやらまだ移動している様で、東に向かっている。
「まだ動いている事を見ると、もしかして伯爵家の馬車を使って2人で逃げたのか?」
アディナス伯爵がポツリと呟いた。
そんな…もしかしたら俺の知らないところで、2人は会っていたのか?やはりマーガレット嬢は、今でもジェファーソン殿が好きだったというのか…俺との結婚が嫌で、2人で逃げ出したのか?
考えたくない、でも、考えずにはいられないのだ。
「とにかく2人を追おう。相手は馬車だ。早馬を飛ばせば、きっと追いつける。行くぞ、ローイン」
「父上、無駄ですよ…マーガレット嬢はやっぱり…」
「たとえそうだったとしても、このまま逃げるだなんて卑怯な真似をされてたまるか!もしもマーガレット嬢がジェファーソン殿を選ぶというのなら、我が家は身を引くだけだ。それに、本当に2人で逃げたのかも定かでないのだ。真実が分からないのでは仕方がない。行くぞ!」
確かにまだマーガレット嬢とジェファーソン殿が、2人で逃げたと決まった訳でない。正直怖いが、俺も真実が知りたい。
「分かりました、すぐに馬の手配を」
どんな結果であれ、このまま放っておく訳にはいかない。それが俺にとって、どんなに辛い現実であっても。
「旦那様、坊ちゃま、馬の手配を整えました。私たちは何かあった時の為に、馬車で現場に向かいます」
「ローイン殿、こちらも馬の準備が出来ました。すぐにマーガレットを追いかけましょう。父上たちは、伯爵家で待機していてください」
「待て、バロン、私も一緒に…」
「父上は万が一の時の為に、家にいて下さい。何かあれば、通信機で連絡を入れますので。それでは、行きましょう」
どうやらバロン殿も一緒に来てくれる様だ。さらに伯爵家からも、マーガレットの専属メイドを含めた使用人たちが馬車で向かう様だ。お互い通信機を持ち合い、密に連絡を取り合うという事で話は纏まった。
正直マーガレット嬢をこのまま追ってもいいのだろうか…そっとしておいた方がいいのでは?という思いもある。でも…
やはりこのまま、何もせずに諦める事なんて出来ない。もしマーガレット嬢が、ジェファーソン殿を選ぶというのなら、その時はやはり、諦めるしかないのか…
俺は不安で押しつぶされそうな気持を必死に抑え、馬を走らせたのだった。
※次回、マーガレット視点に戻ります。
よろしくお願いいたします。
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