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第55話:私は今、猛烈に幸せです
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「マーガレット様、退院おめでとうございます。今日はあなた様の卒院式と退院祝いを行おうと、皆様にお集まりいただいたのですわ」
「ローイン殿がどうしても、マーガレット嬢の卒院式をしてあげたいと何度も学院に足を運んでね。マーガレット嬢、いい婚約者をもったな」
「私たちのところにも、ローイン様自ら来てくださって、“マーガレットの卒院式をやるから、ぜひ来てほしい”と頭を下げられたのですわ。皆集まるのなら、退院祝いも行いましょうという話になったのです」
皆が今回の経緯を説明してくれた。
「ローイン様、私の為にありがとうございます。嬉しいですわ」
嬉しくて涙が込みあげてきた。まさかこんな事までしてくれていただなんて…
「俺はマーガレットの喜ぶ顔が見られたら、それだけで幸せなんだ。それじゃあ、早速始めようか」
ローイン様の掛け声で、学院長先生が壇上へ上った。そして
「卒院証書授与、マーガレット・アディナス」
担任の先生が私の名前を呼んだのだ。
「はい」
元気に返事をし、壇上へと登った。そして学院長先生から、卒院証書を受け取る。その瞬間、周りから大きな拍手が沸き起こった。まさかこんな風に学院長先生から卒院証書を受け取れるだなんて、夢にも思っていなかったわ。
溢れそうになる涙を必死に答えて、笑みを作った。
「これでマーガレット様も、私たちと同じ卒院生になりましたね。さあ、次はマーガレット様の退院祝いですわ」
いつの間にか沢山の使用人たちが出て来たかと思うと、次々とお料理や飲み物が運ばれてくる。
「マーガレット様、退院おめでとうございます。まさかジェファーソン様が、あの様な事をなさるだなんて思いませんでしたわ」
「本当ですわ。それにしても、馬車から飛び降りるだなんて」
「大けがを負ったマーガレット様を、ローイン様が見つけられたと聞きましたわ。ノエル殿下の協力の元、何とか命を取り留められるだなんて。愛の力は偉大ですわね」
仲良しの令嬢たちがうっとりとした顔をしている。
「そんな美しい話ではないよ。本当に現場は酷い状況だったのだ。ローインは泣き崩れているし、マーガレット嬢は血だらけだし。あまりの惨状に、僕もさすがに驚いたよ」
「あら、ノエル様。マーガレット様のお命は助かり、結果的にお2人の絆は深まったのだから、いいではありませんか。マーガレット様、私はあなたの行動力、凄いと思いますわ。何が何でも逃げないと!そう思ったのでしょう。中々出来る事ではありませんわ」
なぜかノエル殿下とサラ様も私たちの元にやって来て、話しに加わっている。
「サラ嬢、適当な事を言わないでくれ。馬車から飛び降りるだなんて、非常に危険な事なのですよ。血だらけのマーガレットを見た時、生きた心地がしなかった。それに沢山の人にも迷惑をかけたんだ。いいかい?もう二度とこんな危険な事はしないでくれ。それから、あれは持っているよね」
あれとは、通信機の事だ。通信機を持っていれば、私の居場所が特定できるうえ、緊急ボタンを押せば、何らかのトラブルに巻き込まれた事を知らせる事が出来る優れもの。さらにブローチ型なので、置忘れなどもないのだ。
あの日以来、すっかり心配性になったローイン様。絶対に外してはいけないと、きつく言われている。入院中もずっと付けさせられていたのだ。
「ちゃんと付けていますわ。本当にローイン様は、心配性なのだから」
「君が俺を心配させるのだろう?」
そう言って苦笑いをしているローイン様。そうだわ。
「ローイン様、実は私、あなた様にずっと渡したいものがあったのです。本当は婚約を結ぶときに渡そうと思っていたのですが…」
ポケットから綺麗にラッピングされたネクタイピンを取り出し、渡した。
「俺にかい?嬉しいな、一体何だろう?」
ゆっくりラッピングを外していくローイン様を見つめる。気に入ってくれるかしら?
「これは…なんて素敵なネクタイピンなんだ。ブルーとエメラルドグリーンを基調にしているのだね。まさに俺の色だ」
「本当に素敵ですわ。このネクタイピン、マーガレット様がデザインしたのですよね。やっとローイン様に渡せましたね」
「サラ嬢は知っていたのかい?」
「ええ、マーガレット様がこのネクタイピンと一緒に、思いを伝える事も知っておりましたわ。それなのにあなた様は、マーガレット様がジェファーソン様と一緒に逃げ…」
「サラ、少し話しすぎだよ!それにしても素敵なネクタイピンだね。ローイン、付けてみなよ」
なぜかサラ様の口を押えたノエル殿下。ローイン様も怖い顔で2人を睨んでいるし…私とジェファーソン様が何とかと聞こえたが…まあいいか。
「ローイン様、よろしければ付けてみてください」
早くローイン様がネクタイピンを付ける姿が見たいのだ。
「マーガレットがそう言うなら」
早速ローイン様がネクタイピンを付けてくれた。瞳の色とネクタイピンがよく合っていて、本当に素敵だ。
「ローイン様によく似合っていますわ。ローイン様、私はあなた様に救われ優しさに触れるうちに、あなた様が大好きになりました…いいえ、もしかしたら初めて会ったあの日、あなた様に一目ぼれしていたのかもしれません。真っ青な雲一つない空をイメージさせる美しいスカイブルーの左目、どこまでも広がる壮大な海をイメージさせる、エメラルドグリーンの右目を持つあなた様に。私はローイン様の全てが大好きです。これからもずっと、傍にいてくれますか?」
彼が皆の前で気持ちを伝えてくれたように、私も皆の前で気持ちを伝えた。本当は2人きりの時に伝えたかったが、このネクタイピンを渡すタイミングで気持ちを伝えると決めていたのだ。正直恥ずかしいが、それ以上に気持ちを伝えられたことがなんだか嬉しい。
ただ…
なぜか固まって動かないローイン様。あれほどまでに愛情を表現してくれていたのに、まさか嫌だったとか?
そう思ったのだが、美しい瞳からポロポロと涙が溢れ出したかと思うと、おもいっきり抱きしめられた。
「ありがとう、マーガレット。俺も初めて会った時から、君が大好きだった。まさかマーガレットから、こんな素敵なネクタイピンだけでなく、気持ちまで伝えてもらえるだなんて。俺は今、猛烈に幸せだよ」
「私も、猛烈に幸せですわ。でも、これからもっともっと幸せな事が待っているはずです。そうでしょう?ローイン様」
「ああ、もちろんだ」
「マーガレット嬢、ローイン、おめでとう」
「「「「おめでとうございます、マーガレット様、ローイン殿。末永くお幸せに」」」」」
近くで見守ってくれていた友人や先生たちが一斉に拍手をしてくれたのだ。大きな拍手に包まれ、幸せそうに笑う2人には、きっとこれからも明るい未来が待っている事だろう。
おしまい
~あとがき~
これにて完結です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「ローイン殿がどうしても、マーガレット嬢の卒院式をしてあげたいと何度も学院に足を運んでね。マーガレット嬢、いい婚約者をもったな」
「私たちのところにも、ローイン様自ら来てくださって、“マーガレットの卒院式をやるから、ぜひ来てほしい”と頭を下げられたのですわ。皆集まるのなら、退院祝いも行いましょうという話になったのです」
皆が今回の経緯を説明してくれた。
「ローイン様、私の為にありがとうございます。嬉しいですわ」
嬉しくて涙が込みあげてきた。まさかこんな事までしてくれていただなんて…
「俺はマーガレットの喜ぶ顔が見られたら、それだけで幸せなんだ。それじゃあ、早速始めようか」
ローイン様の掛け声で、学院長先生が壇上へ上った。そして
「卒院証書授与、マーガレット・アディナス」
担任の先生が私の名前を呼んだのだ。
「はい」
元気に返事をし、壇上へと登った。そして学院長先生から、卒院証書を受け取る。その瞬間、周りから大きな拍手が沸き起こった。まさかこんな風に学院長先生から卒院証書を受け取れるだなんて、夢にも思っていなかったわ。
溢れそうになる涙を必死に答えて、笑みを作った。
「これでマーガレット様も、私たちと同じ卒院生になりましたね。さあ、次はマーガレット様の退院祝いですわ」
いつの間にか沢山の使用人たちが出て来たかと思うと、次々とお料理や飲み物が運ばれてくる。
「マーガレット様、退院おめでとうございます。まさかジェファーソン様が、あの様な事をなさるだなんて思いませんでしたわ」
「本当ですわ。それにしても、馬車から飛び降りるだなんて」
「大けがを負ったマーガレット様を、ローイン様が見つけられたと聞きましたわ。ノエル殿下の協力の元、何とか命を取り留められるだなんて。愛の力は偉大ですわね」
仲良しの令嬢たちがうっとりとした顔をしている。
「そんな美しい話ではないよ。本当に現場は酷い状況だったのだ。ローインは泣き崩れているし、マーガレット嬢は血だらけだし。あまりの惨状に、僕もさすがに驚いたよ」
「あら、ノエル様。マーガレット様のお命は助かり、結果的にお2人の絆は深まったのだから、いいではありませんか。マーガレット様、私はあなたの行動力、凄いと思いますわ。何が何でも逃げないと!そう思ったのでしょう。中々出来る事ではありませんわ」
なぜかノエル殿下とサラ様も私たちの元にやって来て、話しに加わっている。
「サラ嬢、適当な事を言わないでくれ。馬車から飛び降りるだなんて、非常に危険な事なのですよ。血だらけのマーガレットを見た時、生きた心地がしなかった。それに沢山の人にも迷惑をかけたんだ。いいかい?もう二度とこんな危険な事はしないでくれ。それから、あれは持っているよね」
あれとは、通信機の事だ。通信機を持っていれば、私の居場所が特定できるうえ、緊急ボタンを押せば、何らかのトラブルに巻き込まれた事を知らせる事が出来る優れもの。さらにブローチ型なので、置忘れなどもないのだ。
あの日以来、すっかり心配性になったローイン様。絶対に外してはいけないと、きつく言われている。入院中もずっと付けさせられていたのだ。
「ちゃんと付けていますわ。本当にローイン様は、心配性なのだから」
「君が俺を心配させるのだろう?」
そう言って苦笑いをしているローイン様。そうだわ。
「ローイン様、実は私、あなた様にずっと渡したいものがあったのです。本当は婚約を結ぶときに渡そうと思っていたのですが…」
ポケットから綺麗にラッピングされたネクタイピンを取り出し、渡した。
「俺にかい?嬉しいな、一体何だろう?」
ゆっくりラッピングを外していくローイン様を見つめる。気に入ってくれるかしら?
「これは…なんて素敵なネクタイピンなんだ。ブルーとエメラルドグリーンを基調にしているのだね。まさに俺の色だ」
「本当に素敵ですわ。このネクタイピン、マーガレット様がデザインしたのですよね。やっとローイン様に渡せましたね」
「サラ嬢は知っていたのかい?」
「ええ、マーガレット様がこのネクタイピンと一緒に、思いを伝える事も知っておりましたわ。それなのにあなた様は、マーガレット様がジェファーソン様と一緒に逃げ…」
「サラ、少し話しすぎだよ!それにしても素敵なネクタイピンだね。ローイン、付けてみなよ」
なぜかサラ様の口を押えたノエル殿下。ローイン様も怖い顔で2人を睨んでいるし…私とジェファーソン様が何とかと聞こえたが…まあいいか。
「ローイン様、よろしければ付けてみてください」
早くローイン様がネクタイピンを付ける姿が見たいのだ。
「マーガレットがそう言うなら」
早速ローイン様がネクタイピンを付けてくれた。瞳の色とネクタイピンがよく合っていて、本当に素敵だ。
「ローイン様によく似合っていますわ。ローイン様、私はあなた様に救われ優しさに触れるうちに、あなた様が大好きになりました…いいえ、もしかしたら初めて会ったあの日、あなた様に一目ぼれしていたのかもしれません。真っ青な雲一つない空をイメージさせる美しいスカイブルーの左目、どこまでも広がる壮大な海をイメージさせる、エメラルドグリーンの右目を持つあなた様に。私はローイン様の全てが大好きです。これからもずっと、傍にいてくれますか?」
彼が皆の前で気持ちを伝えてくれたように、私も皆の前で気持ちを伝えた。本当は2人きりの時に伝えたかったが、このネクタイピンを渡すタイミングで気持ちを伝えると決めていたのだ。正直恥ずかしいが、それ以上に気持ちを伝えられたことがなんだか嬉しい。
ただ…
なぜか固まって動かないローイン様。あれほどまでに愛情を表現してくれていたのに、まさか嫌だったとか?
そう思ったのだが、美しい瞳からポロポロと涙が溢れ出したかと思うと、おもいっきり抱きしめられた。
「ありがとう、マーガレット。俺も初めて会った時から、君が大好きだった。まさかマーガレットから、こんな素敵なネクタイピンだけでなく、気持ちまで伝えてもらえるだなんて。俺は今、猛烈に幸せだよ」
「私も、猛烈に幸せですわ。でも、これからもっともっと幸せな事が待っているはずです。そうでしょう?ローイン様」
「ああ、もちろんだ」
「マーガレット嬢、ローイン、おめでとう」
「「「「おめでとうございます、マーガレット様、ローイン殿。末永くお幸せに」」」」」
近くで見守ってくれていた友人や先生たちが一斉に拍手をしてくれたのだ。大きな拍手に包まれ、幸せそうに笑う2人には、きっとこれからも明るい未来が待っている事だろう。
おしまい
~あとがき~
これにて完結です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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