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第38話:悔しい!!
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ニヤリと笑ったマーリン嬢。すると背後から誰かが近づく気配を感じる。舐めてもらっては困るわ。後ろから来た人物を回し蹴りで撃退する。
「あら、さすがですわね。仕方がない、ここでさっさと始末してしまいましょう」
マーリン様の言葉で、男たちがわらわらと出来て来たのだ。
「むさ苦しい男が寄ってたかって、か弱い令嬢に襲い掛かろうとするだなんて…さすがに卑怯ではありませんか?」
ウルウル目でマーリン様を見つめた。
「あなたのその演技臭い演技、本当に癪に障るのよ。早くこの女をやってしまいなさい」
マーリン様の言葉で、一斉に男たちが襲い掛かって来る。もちろん、こんな雑魚共にやられる訳がない。一気に男たちをやっつけてやった。
「いでででで、何なんだこの女。化け物なのか?」
そう叫び、逃げていく男たち。なんて弱っちいのかしら?相手にならないわね。
「マーリン様、男たちが逃げて行ってしまわれましたわよ。さて、次は何をして遊びましょうか?」
だんだん楽しくなってきた。さて、次はどんな出し物が出てくるのかしら?にっこり笑ってマーリン様に問いかけた。すると、マーリン様がニヤリと笑ったのだ。
「それじゃあ次は、この子で遊びましょうか?」
ん?この子?
マーリン様の使用人が何やら大きな檻を持ってきたのだ。
檻の中でうにょうにょと動くあの体、長い舌をちょろちょろと出し、こちらを睨みつけているあいつは…
「私が実家で飼っているペットの大蛇、マロンですわ。可愛いでしょう?」
ぎゃぁぁ!やっぱり蛇だわ。私はこの世の中で一番蛇が苦手なのだ。それも大蛇ですって。
「お願い、止めて…私、蛇だけは苦手で…」
大きな体で私を見ている大蛇。
「この子、お腹が空いているみたい。きっとあなたを跡形もなく丸呑みしてくれるはずよ。さあ、マロンちゃん、おやつの時間よ。行きなさい」
そう言うと、檻の扉を開いたのだ。凄い勢いで私の方にやって来る大蛇。ぎゃぁぁ、来ないで!
目の前の大蛇を前に腰が抜け、動く事が出来ない。このままだと本当に、こいつの餌になってしまう。そう思った時だった。
「ヴィクトリア!」
誰かにギュッと抱きしめられたのだ。
ゆっくり目を開けると、そこには私を抱きしめている殿下の姿が。さらに大蛇も護衛たちによって捕獲されていた。
よかったわ…助かったのね。それにしても、あんな大きな蛇がこの世に存在するだなんて…
「ヴィクトリア、怖い思いをさせてごめんね。だから言っただろう?君だけで行動するのは危険だって。これに懲りて、勝手に行動しない事だね」
「わ…私は別に自分で…自分で…」
対応できたといいたいが、とてもではないが、私1人では対応できなかった。あんな大きな蛇、思い出しただけで震えが止まらず、殿下にしがみつく。
「よしよし、怖かったね。もう僕が来たから大丈夫だからね」
子供をなだめるように、私の頭を撫でる殿下。完全に子ども扱いして、本当に腹が立つわ。でも、今は恐怖から殿下から離れる事が出来ないのが、物凄く悔しい。
「どうしてディーノ様がここに?あなた様はぐっすり眠っているはずでは…」
真っ青な顔で呟くマーリン様。
「君が僕に盗撮機を付けていたことも、僕に睡眠薬を飲ませようとした事も知っていたよ。だから、君の罠にまんまとハマったふりをしたのだよ。今君や君の使用人が見ている映像は、30分前の僕だよ。君の盗撮機をちょっと細工してね」
「そんな…ディーノ様…どうか…どうかご慈悲を。私はあなた様と結婚したかっただけなのです」
「僕と結婚したいのではなくて、王妃になりたかったのだよね。そもそも、同じお妃候補者に手を出すのは、ご法度だ。それも何度も毒殺しようとするだなんて、さすがに見逃せないね。ちなみに君たちのやり取りは、ヴィクトリアが身に付けているブローチ型撮影機から、リアルタイムで見ていたんだ。もちろん、父上も母上も家臣たちも見ていたよ」
何ですって!このブローチ、そんな機能が付いていたの?なんだかよくわからないものが付いているとは思っていたけれど!おのれ殿下め、こんなものを仕掛けるだなんて。
「殿下、それはどういうことですか?もしかして私の計画は、全てバレていたのですか?」
「当たり前だろう。ただ、僕は君と約束しただろう。“君のやる事に口出しも手出しもしない”て。だから、ヴィクトリアの気が済むまでやらせようと思ってね。それでみんなで、様子を見ていたのだよ。用心深いマーリン嬢の事だから、万が一ヴィクトリアにひっそりと護衛を付けていたら、会ってもらえないだろうとも思ったし」
全てお見通しだったという事なの?結局私は、この男の掌で転がされていたという事なのね。
悔しいわ!その上、まんまと助けられるだなんて!
「あら、さすがですわね。仕方がない、ここでさっさと始末してしまいましょう」
マーリン様の言葉で、男たちがわらわらと出来て来たのだ。
「むさ苦しい男が寄ってたかって、か弱い令嬢に襲い掛かろうとするだなんて…さすがに卑怯ではありませんか?」
ウルウル目でマーリン様を見つめた。
「あなたのその演技臭い演技、本当に癪に障るのよ。早くこの女をやってしまいなさい」
マーリン様の言葉で、一斉に男たちが襲い掛かって来る。もちろん、こんな雑魚共にやられる訳がない。一気に男たちをやっつけてやった。
「いでででで、何なんだこの女。化け物なのか?」
そう叫び、逃げていく男たち。なんて弱っちいのかしら?相手にならないわね。
「マーリン様、男たちが逃げて行ってしまわれましたわよ。さて、次は何をして遊びましょうか?」
だんだん楽しくなってきた。さて、次はどんな出し物が出てくるのかしら?にっこり笑ってマーリン様に問いかけた。すると、マーリン様がニヤリと笑ったのだ。
「それじゃあ次は、この子で遊びましょうか?」
ん?この子?
マーリン様の使用人が何やら大きな檻を持ってきたのだ。
檻の中でうにょうにょと動くあの体、長い舌をちょろちょろと出し、こちらを睨みつけているあいつは…
「私が実家で飼っているペットの大蛇、マロンですわ。可愛いでしょう?」
ぎゃぁぁ!やっぱり蛇だわ。私はこの世の中で一番蛇が苦手なのだ。それも大蛇ですって。
「お願い、止めて…私、蛇だけは苦手で…」
大きな体で私を見ている大蛇。
「この子、お腹が空いているみたい。きっとあなたを跡形もなく丸呑みしてくれるはずよ。さあ、マロンちゃん、おやつの時間よ。行きなさい」
そう言うと、檻の扉を開いたのだ。凄い勢いで私の方にやって来る大蛇。ぎゃぁぁ、来ないで!
目の前の大蛇を前に腰が抜け、動く事が出来ない。このままだと本当に、こいつの餌になってしまう。そう思った時だった。
「ヴィクトリア!」
誰かにギュッと抱きしめられたのだ。
ゆっくり目を開けると、そこには私を抱きしめている殿下の姿が。さらに大蛇も護衛たちによって捕獲されていた。
よかったわ…助かったのね。それにしても、あんな大きな蛇がこの世に存在するだなんて…
「ヴィクトリア、怖い思いをさせてごめんね。だから言っただろう?君だけで行動するのは危険だって。これに懲りて、勝手に行動しない事だね」
「わ…私は別に自分で…自分で…」
対応できたといいたいが、とてもではないが、私1人では対応できなかった。あんな大きな蛇、思い出しただけで震えが止まらず、殿下にしがみつく。
「よしよし、怖かったね。もう僕が来たから大丈夫だからね」
子供をなだめるように、私の頭を撫でる殿下。完全に子ども扱いして、本当に腹が立つわ。でも、今は恐怖から殿下から離れる事が出来ないのが、物凄く悔しい。
「どうしてディーノ様がここに?あなた様はぐっすり眠っているはずでは…」
真っ青な顔で呟くマーリン様。
「君が僕に盗撮機を付けていたことも、僕に睡眠薬を飲ませようとした事も知っていたよ。だから、君の罠にまんまとハマったふりをしたのだよ。今君や君の使用人が見ている映像は、30分前の僕だよ。君の盗撮機をちょっと細工してね」
「そんな…ディーノ様…どうか…どうかご慈悲を。私はあなた様と結婚したかっただけなのです」
「僕と結婚したいのではなくて、王妃になりたかったのだよね。そもそも、同じお妃候補者に手を出すのは、ご法度だ。それも何度も毒殺しようとするだなんて、さすがに見逃せないね。ちなみに君たちのやり取りは、ヴィクトリアが身に付けているブローチ型撮影機から、リアルタイムで見ていたんだ。もちろん、父上も母上も家臣たちも見ていたよ」
何ですって!このブローチ、そんな機能が付いていたの?なんだかよくわからないものが付いているとは思っていたけれど!おのれ殿下め、こんなものを仕掛けるだなんて。
「殿下、それはどういうことですか?もしかして私の計画は、全てバレていたのですか?」
「当たり前だろう。ただ、僕は君と約束しただろう。“君のやる事に口出しも手出しもしない”て。だから、ヴィクトリアの気が済むまでやらせようと思ってね。それでみんなで、様子を見ていたのだよ。用心深いマーリン嬢の事だから、万が一ヴィクトリアにひっそりと護衛を付けていたら、会ってもらえないだろうとも思ったし」
全てお見通しだったという事なの?結局私は、この男の掌で転がされていたという事なのね。
悔しいわ!その上、まんまと助けられるだなんて!
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