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第41話:やっぱりこうなってしまったのね
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「皆様、今日は私の為にお集まりいただき、ありがとうございます。正直申し上げますと、私はずっと、結婚相手なんて誰でもいいと思っていました。誰と結婚しても同じと…そんな中、私は彼女と出会いました。私の想像をはるかに超える行動力、感情豊かで聡明で、いつも彼女といると、本当に驚かされることばかりで…そんな彼女のお陰で、私も人間らしい感情を取り戻すことが出来たのです」
長々と話をする殿下。王族ってどうしてこう話が長いのかしら?さっさと結論を言えばいいのに…そう思っていると、なぜか殿下が私の前にやって来たのだ。この流れ…嫌な予感しかしないわ…
「ヴィクトリア、僕は君と出会えて本当に180度人生が変わった。君と出会えたから、僕は今人間らしく生きられている。これからも君と共に、この国を支えて行きたいと考えているんだ」
「皆様、私のお妃には、ここにいるヴィクトリア・シーディスに決定いたしました。まだまだ未熟な2人ですが、どうかよろしくお願いいたします」
殿下が高らかに宣言したのだ。やっぱり…なんだかそんな気がしていたのよね。でも、私はお妃になんてなるつもりはない。ただ…
「「「「おめでとうございます、ディーノ殿下。ヴィクトリア様」」」」
一斉に歓喜の声が上がる。何なのこれ。既に私がお妃になる事が決まっているみたいじゃない!お父様の方を見ると、嬉しそうに拍手をしていた。お母様やお姉様、さらにお義姉様たち女性陣は抱き合って喜んでいる。
お兄様に至っては、鼻水まで垂らして泣いて喜んでいるし、お義兄様はガッツポーズをしている。ちょっと待って!話が違うじゃない!ここは私の演技の見せ所ね。
「皆様、盛り上がっている所申し訳ございません。お妃に選ばれた事はとても光栄な事ですわ。ただ、私は体が弱く、ずっと領地で療養しておりました。この6ヶ月、体調がすぐれない日々も多く…こんな体の弱い私が、とてもこの国の王妃なんて務まりませんわ。どうか…どうかアマリリス様をお妃になさってください」
フラフラと倒れ込み、アマリリス様を見上げた。
「ヴィクトリア様…あなたって人は…」
ポツリと呟くアマリリス様。周りも静まり返っている。すると、ゆっくりと誰かが近づいて来たのだ。
「ヴィクトリア嬢は確かに、ずっと領地で療養されていたそうですね。でも…マーリン嬢が雇った刺客たちを次々と投げたおす勇ましいお姿を拝見させていただいた限りでは、十分王妃殿下を務めあげられるほどの元気はあるかと…」
ん?今なんて言った?
「ヴィクトリア嬢はかなり聡明で、厳しい王妃教育もあっという間に終わらせたと伺いました。さらに剣の腕も一流で、王宮騎士団と互角に戦えるとの事」
「馬にも乗りこなし、薬草などにも詳しいそうですな。さらに演技派とも聞きました」
ちょっと待って!この人たち、一体何を言っているの?訳が分からず、他の貴族を見渡した。
「ヴィクトリア、君が昨日マーリン嬢の刺客を次々と倒す映像を、皆にも見てもらったのだよ。それから、お妃候補として暮らしてきた半年間の様子も、皆に話してある。今更そんな演技をしても無駄だよ」
殿下がにっこり笑って私を抱きかかえたのだ。ちょっと、人前でなんて事をするのよ。
「ヴィクトリア嬢、君だって知っているだろう?お妃候補最終日まで残ったという事は、お妃になる覚悟があるという事。当日に辞退する事は、不可能なんだよ」
陛下までにっこり笑ってそんな恐ろしい事を言っている。ちょっと、嘘でしょう!そんな話、聞いていないわよ。
「という事だから、君は今日から僕の婚約者だ。よろしくね、ヴィクトリア」
殿下が何を思ったのか、私の頬に口づけをしたのだ。この男、なんて事をしてくれるのよ!
その瞬間、大きな拍手が沸き起こった。
「あの、私は…」
「殿下、やっと愛する女性を見つけられたのですね。これはめでたい」
「「「「おめでとうございます、殿下、ヴィクトリア嬢」」」」
私の声はかき消され、なぜかお祭り騒ぎになっている。
「ヴィクトリア、これからもずっと一緒だよ。もう絶対に離さないから。もちろん、君が逃げないように色々と考えているから。とにかくもう僕からは離れられないから、覚悟してね」
嬉しそうに殿下が微笑んでいる。
「こんな事なら変な勝負心を燃やさず、マーリン様を見逃しておけばよかったわ…」
がっくりと肩を落とす私に
「マーリン嬢がたとえ捕まらなくても、君が僕のお妃になる事は既に決まっていた事だよ。ヴィクトリアに初めて会ったあの日から、君が未来の僕の花嫁に内定したんだ」
何ですって!それじゃあ私は…
そんな…
「君の両親が君を連れて帰ると言い出した時はどうしようかと思ったけれど、ヴィクトリアが残ると言ってくれて本当に助かったよ。ヴィクトリア、あの日君は自ら僕の傍に残る事を選んだんだよ。分かったかい?君自身の意思で、僕を選んでくれたんだ」
私自身の意思で、この男を…
そんな事を言われては、もう言い返す事なんて出来ない。結局私は、この場でもこの男に丸め込まれてしまったのだった。
※次回、最終話です。
よろしくお願いいたします。
長々と話をする殿下。王族ってどうしてこう話が長いのかしら?さっさと結論を言えばいいのに…そう思っていると、なぜか殿下が私の前にやって来たのだ。この流れ…嫌な予感しかしないわ…
「ヴィクトリア、僕は君と出会えて本当に180度人生が変わった。君と出会えたから、僕は今人間らしく生きられている。これからも君と共に、この国を支えて行きたいと考えているんだ」
「皆様、私のお妃には、ここにいるヴィクトリア・シーディスに決定いたしました。まだまだ未熟な2人ですが、どうかよろしくお願いいたします」
殿下が高らかに宣言したのだ。やっぱり…なんだかそんな気がしていたのよね。でも、私はお妃になんてなるつもりはない。ただ…
「「「「おめでとうございます、ディーノ殿下。ヴィクトリア様」」」」
一斉に歓喜の声が上がる。何なのこれ。既に私がお妃になる事が決まっているみたいじゃない!お父様の方を見ると、嬉しそうに拍手をしていた。お母様やお姉様、さらにお義姉様たち女性陣は抱き合って喜んでいる。
お兄様に至っては、鼻水まで垂らして泣いて喜んでいるし、お義兄様はガッツポーズをしている。ちょっと待って!話が違うじゃない!ここは私の演技の見せ所ね。
「皆様、盛り上がっている所申し訳ございません。お妃に選ばれた事はとても光栄な事ですわ。ただ、私は体が弱く、ずっと領地で療養しておりました。この6ヶ月、体調がすぐれない日々も多く…こんな体の弱い私が、とてもこの国の王妃なんて務まりませんわ。どうか…どうかアマリリス様をお妃になさってください」
フラフラと倒れ込み、アマリリス様を見上げた。
「ヴィクトリア様…あなたって人は…」
ポツリと呟くアマリリス様。周りも静まり返っている。すると、ゆっくりと誰かが近づいて来たのだ。
「ヴィクトリア嬢は確かに、ずっと領地で療養されていたそうですね。でも…マーリン嬢が雇った刺客たちを次々と投げたおす勇ましいお姿を拝見させていただいた限りでは、十分王妃殿下を務めあげられるほどの元気はあるかと…」
ん?今なんて言った?
「ヴィクトリア嬢はかなり聡明で、厳しい王妃教育もあっという間に終わらせたと伺いました。さらに剣の腕も一流で、王宮騎士団と互角に戦えるとの事」
「馬にも乗りこなし、薬草などにも詳しいそうですな。さらに演技派とも聞きました」
ちょっと待って!この人たち、一体何を言っているの?訳が分からず、他の貴族を見渡した。
「ヴィクトリア、君が昨日マーリン嬢の刺客を次々と倒す映像を、皆にも見てもらったのだよ。それから、お妃候補として暮らしてきた半年間の様子も、皆に話してある。今更そんな演技をしても無駄だよ」
殿下がにっこり笑って私を抱きかかえたのだ。ちょっと、人前でなんて事をするのよ。
「ヴィクトリア嬢、君だって知っているだろう?お妃候補最終日まで残ったという事は、お妃になる覚悟があるという事。当日に辞退する事は、不可能なんだよ」
陛下までにっこり笑ってそんな恐ろしい事を言っている。ちょっと、嘘でしょう!そんな話、聞いていないわよ。
「という事だから、君は今日から僕の婚約者だ。よろしくね、ヴィクトリア」
殿下が何を思ったのか、私の頬に口づけをしたのだ。この男、なんて事をしてくれるのよ!
その瞬間、大きな拍手が沸き起こった。
「あの、私は…」
「殿下、やっと愛する女性を見つけられたのですね。これはめでたい」
「「「「おめでとうございます、殿下、ヴィクトリア嬢」」」」
私の声はかき消され、なぜかお祭り騒ぎになっている。
「ヴィクトリア、これからもずっと一緒だよ。もう絶対に離さないから。もちろん、君が逃げないように色々と考えているから。とにかくもう僕からは離れられないから、覚悟してね」
嬉しそうに殿下が微笑んでいる。
「こんな事なら変な勝負心を燃やさず、マーリン様を見逃しておけばよかったわ…」
がっくりと肩を落とす私に
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何ですって!それじゃあ私は…
そんな…
「君の両親が君を連れて帰ると言い出した時はどうしようかと思ったけれど、ヴィクトリアが残ると言ってくれて本当に助かったよ。ヴィクトリア、あの日君は自ら僕の傍に残る事を選んだんだよ。分かったかい?君自身の意思で、僕を選んでくれたんだ」
私自身の意思で、この男を…
そんな事を言われては、もう言い返す事なんて出来ない。結局私は、この場でもこの男に丸め込まれてしまったのだった。
※次回、最終話です。
よろしくお願いいたします。
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