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第17話:友人たちが味方になってくれました
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「ちょっと、ルミタン…じゃなくて、ルミナス。一体どういう事よ。昨日あなたとカルロス様が婚約したと聞いた時、目玉が飛び出るほど驚いたのよ。それなのに、今日はなんと言うか…仲睦まじく登場するし。それにカルロス様の変わりよう。一体何があったの?」
マリーヌったら、カルロス様につられて私の事をルミタンと呼ぶだなんて。
「もったいぶらないで教えて頂戴」
はぁ~っとため息を付く私に、マリーヌが真剣な目をして聞いてくる。他の友人たちも、私の方を真っすぐ見つめていた。
「どこから話していいのか分からないのだけれど…」
「皆、席に着きなさい」
話をしようとしたところで、先生が来てしまった。仕方がないので、席に着く。
“それで、一体何があったの?”
諦めの悪いマリーヌが、後ろから小声で話しかけてくる。この状況で、どうやって話せって言うのよ。
“休み時間に話すから、少し待って!”
マリーヌったら、本当にせっかちなのだから。でも、どこから話したらいいのかしら?う~ん…悩んでいるうちに、授業が終わった。
「それでルミナス、何があったの?」
「それがね…」
カルロス様が私にそっくりなぬいぐるみに頬ずりをしていた話はせずに、昨日あった事をそのまま皆に話した。
「そうだったね。まあ、確かにやたらルミナスの事を見ているなっとは思っていたのよ」
「それ、私も感じていたわ。でも、当のルミナスは、全く興味なさそうだったものね…それにしても、8年越しの恋か。カルロス様って意外と一途なのね。それに亡き騎士団長との約束を必死で果たそうとしていただなんて、素敵じゃない」
「そうよね、まるで恋愛小説みたいな話よね。でも、カルロス様って恐ろしいほどファンが多いから…」
「そうよね、とにかく私達でルミナスを守りましょう」
「皆、ありがとう。でも、皆はいいの?いつもキャーキャー騒いでいたじゃない」
「ああ、あれ?あれはなんて言うか、騒ぐことを楽しんでいたというか…」
「そうそう、それに私達、愛する婚約者がいるし。まあ、目の保養にはカルロス様はちょうどいいのよ」
目の保養だなんて…でもあの人、見た目はカッコいいけれど、中身は変態よ…なんて言えない…
「それにしても今日のカルロス様。ルミナスの事を“ルミタン”と呼んでいたし。なんて言うのかしら?随分と柔らかい表情をしていらしたわね。いつもは眉間に皺を寄せて、難しい顔をしていらっしゃるのに」
「本当よね、よほどルミナスの事が好きなのよ。ほら見て、今も教室の外からこっちを見ているわよ。きっとルミナスに会いに来たのね。でも私たちと話をしているから、きっと外で見守っているのよ」
何ですって!
クルリと入口の方を見ると、こちらを見つめているカルロス様と目があった。
「ルミタン!」
そして嬉しそうにこちらにやって来る。だから、ルミタンは止めて!
「友人たちと楽しそうに話しをしていたから、邪魔しちゃいけないと思って見守っていたのだよ。友人達との話は済んだのかい?」
私を抱きしめ、頬ずりをし始めたカルロス様。さすがに皆が見ている前でやめて欲しい。スッと引き離そうとしたのだが、びくともしない。何なのよ、このバカ力は!
“カルロス様、皆が見ている前でお止めください。それから、“ルミタン”と言う呼び方も。あなた様が変な人間に思われますわよ“
そっと彼の耳元で呟く。
「あぁ、ルミタンの吐息が…俺のルミタン…」
それはそれは締まりのない顔をして笑ったカルロス様。さすがにこの姿には、友人一同ドン引きだ。
「そろそろ次の授業が始まりますわよ。ほら、もう戻ってください」
「わかったよ、それじゃあ、俺の可愛いルミタン、また後で来るから待っていてね」
そう言うと、カルロス様がスキップをしながら戻って行った。だから、今まで築き上げてきたイメージを壊すのは止めて!
「ルミダン…ガルドズざま、じょっどイメージがじがいずぎない?」
マリーヌが声にならない声で何かを訴えているが、何を言っているのか全く分からない。ふと友人たちの方を見ると、必死に笑いを堪えている。でも…
「アハハハ、もう我慢できないわ。何なのあの姿、アッハハハハハ、グルジイ」
我慢できなくなった友人の1人が声を上げて笑い出した。すると、一気に笑い出す友人たち。
近くで見ていたクラスメイトたちも、つられるようにして声を上げて笑い出した。
「あれはないわ。あのカルロス様が、スキップだなんて…ヒィィおかしすぎる」
「止めろ、思い出す。グルジイ、ヒィッヒヒヒヒ、笑いが…どまらない…」
困惑する私を他所に、狂ったように笑い転げるクラスメイトたち。授業が始まっても笑いは治まらず、困惑した先生が、他の先生を連れて来たり医務を呼びに行ったりと、ちょっとした騒ぎになってしまったのだった。
マリーヌったら、カルロス様につられて私の事をルミタンと呼ぶだなんて。
「もったいぶらないで教えて頂戴」
はぁ~っとため息を付く私に、マリーヌが真剣な目をして聞いてくる。他の友人たちも、私の方を真っすぐ見つめていた。
「どこから話していいのか分からないのだけれど…」
「皆、席に着きなさい」
話をしようとしたところで、先生が来てしまった。仕方がないので、席に着く。
“それで、一体何があったの?”
諦めの悪いマリーヌが、後ろから小声で話しかけてくる。この状況で、どうやって話せって言うのよ。
“休み時間に話すから、少し待って!”
マリーヌったら、本当にせっかちなのだから。でも、どこから話したらいいのかしら?う~ん…悩んでいるうちに、授業が終わった。
「それでルミナス、何があったの?」
「それがね…」
カルロス様が私にそっくりなぬいぐるみに頬ずりをしていた話はせずに、昨日あった事をそのまま皆に話した。
「そうだったね。まあ、確かにやたらルミナスの事を見ているなっとは思っていたのよ」
「それ、私も感じていたわ。でも、当のルミナスは、全く興味なさそうだったものね…それにしても、8年越しの恋か。カルロス様って意外と一途なのね。それに亡き騎士団長との約束を必死で果たそうとしていただなんて、素敵じゃない」
「そうよね、まるで恋愛小説みたいな話よね。でも、カルロス様って恐ろしいほどファンが多いから…」
「そうよね、とにかく私達でルミナスを守りましょう」
「皆、ありがとう。でも、皆はいいの?いつもキャーキャー騒いでいたじゃない」
「ああ、あれ?あれはなんて言うか、騒ぐことを楽しんでいたというか…」
「そうそう、それに私達、愛する婚約者がいるし。まあ、目の保養にはカルロス様はちょうどいいのよ」
目の保養だなんて…でもあの人、見た目はカッコいいけれど、中身は変態よ…なんて言えない…
「それにしても今日のカルロス様。ルミナスの事を“ルミタン”と呼んでいたし。なんて言うのかしら?随分と柔らかい表情をしていらしたわね。いつもは眉間に皺を寄せて、難しい顔をしていらっしゃるのに」
「本当よね、よほどルミナスの事が好きなのよ。ほら見て、今も教室の外からこっちを見ているわよ。きっとルミナスに会いに来たのね。でも私たちと話をしているから、きっと外で見守っているのよ」
何ですって!
クルリと入口の方を見ると、こちらを見つめているカルロス様と目があった。
「ルミタン!」
そして嬉しそうにこちらにやって来る。だから、ルミタンは止めて!
「友人たちと楽しそうに話しをしていたから、邪魔しちゃいけないと思って見守っていたのだよ。友人達との話は済んだのかい?」
私を抱きしめ、頬ずりをし始めたカルロス様。さすがに皆が見ている前でやめて欲しい。スッと引き離そうとしたのだが、びくともしない。何なのよ、このバカ力は!
“カルロス様、皆が見ている前でお止めください。それから、“ルミタン”と言う呼び方も。あなた様が変な人間に思われますわよ“
そっと彼の耳元で呟く。
「あぁ、ルミタンの吐息が…俺のルミタン…」
それはそれは締まりのない顔をして笑ったカルロス様。さすがにこの姿には、友人一同ドン引きだ。
「そろそろ次の授業が始まりますわよ。ほら、もう戻ってください」
「わかったよ、それじゃあ、俺の可愛いルミタン、また後で来るから待っていてね」
そう言うと、カルロス様がスキップをしながら戻って行った。だから、今まで築き上げてきたイメージを壊すのは止めて!
「ルミダン…ガルドズざま、じょっどイメージがじがいずぎない?」
マリーヌが声にならない声で何かを訴えているが、何を言っているのか全く分からない。ふと友人たちの方を見ると、必死に笑いを堪えている。でも…
「アハハハ、もう我慢できないわ。何なのあの姿、アッハハハハハ、グルジイ」
我慢できなくなった友人の1人が声を上げて笑い出した。すると、一気に笑い出す友人たち。
近くで見ていたクラスメイトたちも、つられるようにして声を上げて笑い出した。
「あれはないわ。あのカルロス様が、スキップだなんて…ヒィィおかしすぎる」
「止めろ、思い出す。グルジイ、ヒィッヒヒヒヒ、笑いが…どまらない…」
困惑する私を他所に、狂ったように笑い転げるクラスメイトたち。授業が始まっても笑いは治まらず、困惑した先生が、他の先生を連れて来たり医務を呼びに行ったりと、ちょっとした騒ぎになってしまったのだった。
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