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第32話:やっと王太子殿下が帰って来るそうです
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アナリス殿下が帰国してから、早1ヶ月。相変わらず猛烈アタックを続けるアナリス殿下。
ただ、カルロス様は全くなびかず、アナリス殿下が苛立ちを感じている様子を、よく見かけるようになった。さらに私を見つけては
「早く婚約破棄しなさいよ。あなたがいるから、カルロス様が私と結婚できないのじゃない!」
と、怒鳴りつけてくる。そのたびに、すぐにカルロス様が回収してくれるのだが…なんだか複雑な気持ちになる。
そんな私達だが、私が毎日騎士団に出向く事でひっそりと会っている。学院がお休みの時は、朝から夕方まで騎士団の稽古場にいる事もしばしば…とにかく、毎日カルロス様と会えている状況なのだ。
ただ…さらに私への愛情表現がパワーアップしたカルロス様。もしかしたら…あのまま会えない日々が続いた方が良かったのかも…なんて少しだけ思ってしまう自分がいる。
会えないと寂しいが、傍にいすぎると少し離れたいだなんて、私ってこんなに我が儘だったかしら?
今日も騎士団の稽古場にやってきている。私1人だと寂しいからと、ミーリスも一緒に来てくれているのだ。本当に友人達には感謝してもしきれない。
今日も無事稽古を終え、カルロス様が嬉しそうに私の方へとやって来る。今日も沢山暴れたため、周りにはたくさんの騎士たちがぐったりと倒れていた。
「ルミタン、お待たせ。さあ、一緒に帰ろうか?」
「はい。ミーリス、いつも付き添ってくれてありがとう。それじゃあ、また明日」
「どういたしまして。また明日ね」
ミーリスを迎えに来たダグラス様にも頭を下げ、カルロス様と一緒に騎士団の門を目指す。こうやって騎士団の稽古場の中をカルロス様と一緒に歩くのも、すっかり慣れたわ。
いつもの様に馬車に乗り込み、隣同士で座る。
「ルミタン、今日は嬉しいお知らせがあるのだよ。来週、やっと王太子殿下が帰って来るそうなんだ。もちろん、隣国の王太子殿下との話が付いた様でね。相手方はすぐにでもアナリス殿下を迎え入れたいとの事だから、アナリス殿下は準備が整い次第隣国に送られる予定になっているよ」
「まあ、それじゃあもう、隣国の王太子殿下と結婚する事は確定なのですね?」
「もちろんだよ。隣国の王太子殿下は、アナリス殿下が嫁いでくるのを心待ちにしている様なんだ。やっとこれで、ルミタンとも一緒に過ごせる。ごめんね、俺のせいで、ルミタンにも嫌な思いや寂しい思いをさせてしまって。来週からはずっと一緒だよ…そう、ずっとね…」
ゾクリとするほど美しい微笑を浮かべるカルロス様。だからその笑顔、怖いんだってば…
「い…今だって、一緒にいるではありませんか」
そう反論して見たものの
「放課後少しの時間だけしか一緒にいられないだろう?朝も昼も別々だ。こんな少しの時間なんて、一緒にいた内に入らないよ。あぁ、早く結婚したい…結婚したらずっと一緒にいられるもんね」
カルロス様が嬉しそうに微笑んでいる。カルロス様が貴族学院を卒院したタイミングで、私たちは結婚する事になっている。ちなみに…結婚しても貴族学院に通う事が出来るし、卒業認定試験に合格すれば、カルロス様と一緒に卒院する事も出来る。
ちなみに私は、卒業認定試験を受ける方向で話が進んでいる。その為結婚まで、既に1年を切っているのだ。
チラリとカルロス様の方を見る。
結婚したら本当にずっと一緒にいそうで怖いわ…
「どうしたんだい?急に俺の顔を見たりして。そうか、ルミタンも俺とずっと一緒にいられるのが嬉しいんだね」
そう言って私の顔じゅうに口づけを落とす。もうすっかり慣れたわ…
とにかく後1週間もすれば、王太子殿下も帰っていらっしゃる。もうアナリス殿下に絡まれることもなくなるのね。
「そう言えば来月は貴族学院恒例の野外学習だね。その頃には王太子殿下も帰って来ている頃だし、野外学習はずっと一緒に過ごそうね」
そう言えば来週は野外学習か。すっかり忘れていたわ。
「ええ、分かりましたわ。去年の野外学習、とても楽しかったですし、今年も楽しみですわ」
「去年野外学習で、ルミタンは転んで怪我をしただろう?いいかい?外は危険なんだ、くれぐれも気を付けるのだよ。もちろん、俺がずっと傍にいるつもりだけれど」
確かに去年私は転んで、膝を擦りむいたわ。でも、大した怪我じゃなかったし、何よりも私が怪我をした事を知っていたのね…
「俺はずっとルミタンを見ていたから、君の事なら何でも知っているよ…さあ、屋敷に着いたよ、行こうか」
私の手を取り、馬車から降りるカルロス様。いつも家の中まで送ってくれるのだ。なんだかんだ言って、カルロス様は私をとても大切にしてくれているのよね。
そんなカルロス様と一緒に行く野外学習か。アナリス殿下もいないし、なんだか楽しみになって来たわ。
ただ、カルロス様は全くなびかず、アナリス殿下が苛立ちを感じている様子を、よく見かけるようになった。さらに私を見つけては
「早く婚約破棄しなさいよ。あなたがいるから、カルロス様が私と結婚できないのじゃない!」
と、怒鳴りつけてくる。そのたびに、すぐにカルロス様が回収してくれるのだが…なんだか複雑な気持ちになる。
そんな私達だが、私が毎日騎士団に出向く事でひっそりと会っている。学院がお休みの時は、朝から夕方まで騎士団の稽古場にいる事もしばしば…とにかく、毎日カルロス様と会えている状況なのだ。
ただ…さらに私への愛情表現がパワーアップしたカルロス様。もしかしたら…あのまま会えない日々が続いた方が良かったのかも…なんて少しだけ思ってしまう自分がいる。
会えないと寂しいが、傍にいすぎると少し離れたいだなんて、私ってこんなに我が儘だったかしら?
今日も騎士団の稽古場にやってきている。私1人だと寂しいからと、ミーリスも一緒に来てくれているのだ。本当に友人達には感謝してもしきれない。
今日も無事稽古を終え、カルロス様が嬉しそうに私の方へとやって来る。今日も沢山暴れたため、周りにはたくさんの騎士たちがぐったりと倒れていた。
「ルミタン、お待たせ。さあ、一緒に帰ろうか?」
「はい。ミーリス、いつも付き添ってくれてありがとう。それじゃあ、また明日」
「どういたしまして。また明日ね」
ミーリスを迎えに来たダグラス様にも頭を下げ、カルロス様と一緒に騎士団の門を目指す。こうやって騎士団の稽古場の中をカルロス様と一緒に歩くのも、すっかり慣れたわ。
いつもの様に馬車に乗り込み、隣同士で座る。
「ルミタン、今日は嬉しいお知らせがあるのだよ。来週、やっと王太子殿下が帰って来るそうなんだ。もちろん、隣国の王太子殿下との話が付いた様でね。相手方はすぐにでもアナリス殿下を迎え入れたいとの事だから、アナリス殿下は準備が整い次第隣国に送られる予定になっているよ」
「まあ、それじゃあもう、隣国の王太子殿下と結婚する事は確定なのですね?」
「もちろんだよ。隣国の王太子殿下は、アナリス殿下が嫁いでくるのを心待ちにしている様なんだ。やっとこれで、ルミタンとも一緒に過ごせる。ごめんね、俺のせいで、ルミタンにも嫌な思いや寂しい思いをさせてしまって。来週からはずっと一緒だよ…そう、ずっとね…」
ゾクリとするほど美しい微笑を浮かべるカルロス様。だからその笑顔、怖いんだってば…
「い…今だって、一緒にいるではありませんか」
そう反論して見たものの
「放課後少しの時間だけしか一緒にいられないだろう?朝も昼も別々だ。こんな少しの時間なんて、一緒にいた内に入らないよ。あぁ、早く結婚したい…結婚したらずっと一緒にいられるもんね」
カルロス様が嬉しそうに微笑んでいる。カルロス様が貴族学院を卒院したタイミングで、私たちは結婚する事になっている。ちなみに…結婚しても貴族学院に通う事が出来るし、卒業認定試験に合格すれば、カルロス様と一緒に卒院する事も出来る。
ちなみに私は、卒業認定試験を受ける方向で話が進んでいる。その為結婚まで、既に1年を切っているのだ。
チラリとカルロス様の方を見る。
結婚したら本当にずっと一緒にいそうで怖いわ…
「どうしたんだい?急に俺の顔を見たりして。そうか、ルミタンも俺とずっと一緒にいられるのが嬉しいんだね」
そう言って私の顔じゅうに口づけを落とす。もうすっかり慣れたわ…
とにかく後1週間もすれば、王太子殿下も帰っていらっしゃる。もうアナリス殿下に絡まれることもなくなるのね。
「そう言えば来月は貴族学院恒例の野外学習だね。その頃には王太子殿下も帰って来ている頃だし、野外学習はずっと一緒に過ごそうね」
そう言えば来週は野外学習か。すっかり忘れていたわ。
「ええ、分かりましたわ。去年の野外学習、とても楽しかったですし、今年も楽しみですわ」
「去年野外学習で、ルミタンは転んで怪我をしただろう?いいかい?外は危険なんだ、くれぐれも気を付けるのだよ。もちろん、俺がずっと傍にいるつもりだけれど」
確かに去年私は転んで、膝を擦りむいたわ。でも、大した怪我じゃなかったし、何よりも私が怪我をした事を知っていたのね…
「俺はずっとルミタンを見ていたから、君の事なら何でも知っているよ…さあ、屋敷に着いたよ、行こうか」
私の手を取り、馬車から降りるカルロス様。いつも家の中まで送ってくれるのだ。なんだかんだ言って、カルロス様は私をとても大切にしてくれているのよね。
そんなカルロス様と一緒に行く野外学習か。アナリス殿下もいないし、なんだか楽しみになって来たわ。
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