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第23話:公爵家も悪くないです
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温かくて気持ちがいい…この温もりはなにかしら?
「う~ん」
「レイリス、目が覚めたのだね。おはよう」
ん?この声は!
瞼を上げると、目の前にレアの顔が飛び込んできたのだ。
「びっくりした!ちょっとレア、距離が近いわよ」
「ごめんね、レイリスがあまりにも気持ちよさそうに眠っていたから、可愛くてつい抱きしめちゃった」
つい抱きしめちゃったって、この男、私の事を何だと思っているのよ。本当にもう!
「そろそろおやつの時間だ。せっかくだから、中庭でお茶にしよう」
もうそんな時間か。またあの公爵家の美味しいお菓子が食べられるのね。それは楽しみだわ。
レアと一緒に中庭へと向かおうとした時だった。
「レイリスちゃん、ちょっといいかしら?」
ドアが開いたと思ったら、夫人がひょっこり顔を出した。大きな目をクリクリさせ、嬉しそうにこちらを見つめている。この人、可愛いわね。
「夫人、こんにちは。先ほどは昼食をご一緒できずにごめんなさい」
「そんな事は、気にしなくていいのよ。それよりも、レイリスちゃんに見て欲しいものがあるの。ちょっとこっちに来てくれる?」
夫人に手を引かれ、部屋に入ろうとしたのだが
「母上、レイリスは今から僕とお茶をするのです。邪魔をしないで下さい」
すかさずレアがきつい口調で夫人に迫っている。悲しそうに俯く夫人をみたら、なんだか可哀そうになって来た。
「レア、せっかく夫人が誘って下さっているのだから、行ってみましょう。私も気になるし」
「レイリスがそう言うなら、分かったよ」
その瞬間、ぱぁっと顔を輝かせる夫人。何なの、この人、可愛すぎるのだけれど!
「こっちよ、レイリスちゃん」
嬉しそうに夫人が私の手を引き、部屋へと案内してくれる。私と一緒にレアも部屋に入って来ようとしたのだが…
「アドレアは外で待っていてね」
そう言って締め出されていた。まさか息子を締め出すだなんて、この人、中々やるわね。部屋の中を見渡すと、立派な生地がたくさん並んでいた。そして…
「レイリス様、初めまして。デザイナーのドリーヌと申します」
ちょっと待って、デザイナーという事は、もしかして私のドレスを作るために呼んだのかしら?
「あの、夫人、私はドレスはちょっと…」
「これがレイリス様がデザインされた衣装でございますか?確かに斬新ですわ」
「そうでしょう?とても動きやすそうだから、私も新調したいと思って。せっかくだから、レイリスちゃんとお揃いで作りたいなって思って」
どうやら私の今着ている服を作るために、デザイナーを呼んだようだ。もしかして私に気を使っているの?それとも本当に私の服に興味があるのかしら?
よくわからないが、2人とも楽しそうだ。
「レイリスちゃん、ここはどういったデザインがいいかしら?やっぱり動きやすさ重視にした方がいい?」
「せっかくなら、レースをあしらったら可愛らしいかと。動きやすさを最優先にしつつ、女性らしく可愛らしさを取り入れたデザインにしましょう。もしかしたらこの衣装、流行るかもしれませんね。簡単に作れそうですので、早速作ってみましょう」
よくわからないが、私の適当に作った服が、デザイナーの手によってどんどんおしゃれになっていく。そしてその場で針師たちが縫い上げているのだ。
そんなにおしゃれにしなくても…そう思っていたが。
「見て、レイリスちゃん、とても可愛らしくなったわ。それに着心地もいいし。レイリスちゃんも着てみて」
出来上がった服は、私の着ているものとは比べ物にならないほど、可愛らしいものになった。確かに可愛いが、着心地はどうかしら?
正直あまり着る気にはならないが、夫人があまりにも嬉しそうに進めてくるので、仕方なく試着する事にした。
「あら?とても動きやすいわ。それに肌触りもいいし」
レースとかリボンとかいらない物が色々と付いていて鬱陶しいかと思ったが、特に煩わしさはない。
それに良い生地を使っているお陰か、私が着ているものより、肌触りがよく着心地がいい。
これは中々いいわね。
「う~ん」
「レイリス、目が覚めたのだね。おはよう」
ん?この声は!
瞼を上げると、目の前にレアの顔が飛び込んできたのだ。
「びっくりした!ちょっとレア、距離が近いわよ」
「ごめんね、レイリスがあまりにも気持ちよさそうに眠っていたから、可愛くてつい抱きしめちゃった」
つい抱きしめちゃったって、この男、私の事を何だと思っているのよ。本当にもう!
「そろそろおやつの時間だ。せっかくだから、中庭でお茶にしよう」
もうそんな時間か。またあの公爵家の美味しいお菓子が食べられるのね。それは楽しみだわ。
レアと一緒に中庭へと向かおうとした時だった。
「レイリスちゃん、ちょっといいかしら?」
ドアが開いたと思ったら、夫人がひょっこり顔を出した。大きな目をクリクリさせ、嬉しそうにこちらを見つめている。この人、可愛いわね。
「夫人、こんにちは。先ほどは昼食をご一緒できずにごめんなさい」
「そんな事は、気にしなくていいのよ。それよりも、レイリスちゃんに見て欲しいものがあるの。ちょっとこっちに来てくれる?」
夫人に手を引かれ、部屋に入ろうとしたのだが
「母上、レイリスは今から僕とお茶をするのです。邪魔をしないで下さい」
すかさずレアがきつい口調で夫人に迫っている。悲しそうに俯く夫人をみたら、なんだか可哀そうになって来た。
「レア、せっかく夫人が誘って下さっているのだから、行ってみましょう。私も気になるし」
「レイリスがそう言うなら、分かったよ」
その瞬間、ぱぁっと顔を輝かせる夫人。何なの、この人、可愛すぎるのだけれど!
「こっちよ、レイリスちゃん」
嬉しそうに夫人が私の手を引き、部屋へと案内してくれる。私と一緒にレアも部屋に入って来ようとしたのだが…
「アドレアは外で待っていてね」
そう言って締め出されていた。まさか息子を締め出すだなんて、この人、中々やるわね。部屋の中を見渡すと、立派な生地がたくさん並んでいた。そして…
「レイリス様、初めまして。デザイナーのドリーヌと申します」
ちょっと待って、デザイナーという事は、もしかして私のドレスを作るために呼んだのかしら?
「あの、夫人、私はドレスはちょっと…」
「これがレイリス様がデザインされた衣装でございますか?確かに斬新ですわ」
「そうでしょう?とても動きやすそうだから、私も新調したいと思って。せっかくだから、レイリスちゃんとお揃いで作りたいなって思って」
どうやら私の今着ている服を作るために、デザイナーを呼んだようだ。もしかして私に気を使っているの?それとも本当に私の服に興味があるのかしら?
よくわからないが、2人とも楽しそうだ。
「レイリスちゃん、ここはどういったデザインがいいかしら?やっぱり動きやすさ重視にした方がいい?」
「せっかくなら、レースをあしらったら可愛らしいかと。動きやすさを最優先にしつつ、女性らしく可愛らしさを取り入れたデザインにしましょう。もしかしたらこの衣装、流行るかもしれませんね。簡単に作れそうですので、早速作ってみましょう」
よくわからないが、私の適当に作った服が、デザイナーの手によってどんどんおしゃれになっていく。そしてその場で針師たちが縫い上げているのだ。
そんなにおしゃれにしなくても…そう思っていたが。
「見て、レイリスちゃん、とても可愛らしくなったわ。それに着心地もいいし。レイリスちゃんも着てみて」
出来上がった服は、私の着ているものとは比べ物にならないほど、可愛らしいものになった。確かに可愛いが、着心地はどうかしら?
正直あまり着る気にはならないが、夫人があまりにも嬉しそうに進めてくるので、仕方なく試着する事にした。
「あら?とても動きやすいわ。それに肌触りもいいし」
レースとかリボンとかいらない物が色々と付いていて鬱陶しいかと思ったが、特に煩わしさはない。
それに良い生地を使っているお陰か、私が着ているものより、肌触りがよく着心地がいい。
これは中々いいわね。
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